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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は色の考察【灰色】の第13回、小アルカナ【聖杯のスート】の灰色部分(2)背景の一部に灰色の目立つもの について考えてみます。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(2)背景の一部に灰色の目立つもの
【聖杯7】
【聖杯6】
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯7】では、青色の背景の手前に灰色の大きな雲が横たわっています。
『青色の背景に灰色の雲』は73_色の考察【灰色】5/大アルカナの灰色部分(2)(青色の背景に灰色の雲)で考察しました。
その内容をあてはめてみると【聖杯7】の背景構図は、
『精神の進化と向上を目指す』中に、濁りの混じった水(=心)である灰色の雲…『物質・世俗的な価値観、不安や見通しの悪さ、ふたつの要素の混成、知恵』が浮かんでいる様子
と解釈できそうです。
このカードでは、カップの数だけの誘惑や妄想が展開されています。ここで妄想されたり夢を描いたりしていることはどれも、「まだ手に入れていないもの」です。手に入ったらなぁ、手に入れたいなぁ。手に入ったらどんなにいいだろう。あれもいいなぁ、これもいいなぁ。いやもっと本当に本当に素晴らしい何かが手に入るのかも知れないぞ…などという独り言が聴こえてきそうです。
これらの「素晴らしいもののあれやこれや」が灰色の雲に乗っかっているということは、この灰色の雲=『妄想や想像』と考えて差し支えないと思います。
『妄想や想像』は色々なものを乗せています。カップの中身はどれも個人の欲望に基づくものばかりです。金銀宝石や立派なお城、勝利や異性など…。世界平和を祈っているとはちょっと考えづらいです。これらは世俗的な価値や物質の欲望に属するものと言えます。
本人はまだそれらを手に入れていませんし、今後手に入る確証もありませんが絶対に手に入らないとも言えません(二つの要素の中間・混成)。ひょっとしたら入手を期待させる「いい話」があるのかも知れません。しかし今のところはまだ見通しは不明確です。また、このような想像をするのは今の状況に満足していなかったり不安だったりするからでしょう。
このような想像や妄想を作り出すこと自体が知恵(=コクマー)の力であると言えそうです。また、今手に入れていないからこそ知恵をしぼってそれらを手にいれる努力をすることができます。背景は『精神の進化と向上を目指す』青ですから、これらの想像や妄想が堕落したもので終わるとは限りません。
中央のカップには、灰色のベールをかぶった人のようなものが入っています。ベールは赤紫に輝いています。正体不明のこの人は一体誰でしょうか。妄想の主でしょうか、それとも全く別の誰かでしょうか。
いずれにせよ、このベールに覆われた人も世俗的な世界にあって価値をもつ存在と言えるでしょう。恐らく「神様」ではなさそうです。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯6】では、石畳の道、道の入口の柱(?)歩いていく人物、屋根の色などが灰色です。
このカードの背景は、上3分の1くらいが薄い青色、下3分の2くらいが黄色で、そのところどころを灰色のものが占めています。
屋根は灰色と水色が混じっています。
背景の3分の2ほどを占めている黄色は、太陽の光の色と考えることができました。色の考察を始めた当初はもっとざっくり見ていたので、生命の樹との対応を厳密にしていませんでしたが、黄色は第6のセフィラ・ティファレトと対応し、美を象徴します。
太陽は光を発し、わたしたちに熱を与えてくれます。太陽の熱は命を育みます。黄色は生きることを応援し、援助してくれる太陽の光の色です。
【聖杯6】は黄色が子供たちを包み込んでいます。子供たちや人々の生活の舞台となり雨風からまもってくれる建物の壁は、黄色です。そして建物と天(空)との境目である屋根は灰色と水色の混色です。この子供らを巡る世界においては、「現実世界」と「神の世界」との区切りは明確ではないのでしょう。屋根が灰色一色でなく、まるで空と溶け合うように青色が混じっているのは、この子らを雨風から守っているものはお金や現実的な価値観だけではないことを示しているようです。大人の世界よりももっと精神的な、理想や希望が生きた世界が子供たちを守っているのでしょう。
それに対し、石畳の道や、道の入口の柱はすっかり灰色です。ここは子供らにとってもしっかり現実的な人間世界と言えるでしょう。子供たちにとってたくさんの知らない人々が往来する道は、よそよそしく馴染みがないものです。小さい子供にとって道は知らない世界への入口であり、不安をもよおすものです。容易に踏み込んで迷子になり、家に帰れなくなったら絶望的です。
しかし逆に、未知の世界は子供らにとって好奇心の対象でもあるでしょう。道は不安と好奇心が入り混じる存在とも言えそうです。そして好奇心はもちろん知恵(=コクマー)の源泉です。『道』は子供たちのすぐ側にあって尚かつ、子供たちの大きな可能性を羽ばたかせる神聖な入口として象徴的な存在と言えるでしょう。よく見ると、道の入口の小ぶりな柱はちゃんと石造りになっています(*石造りのものは「神の力の顕現」*)。
右側の小さな子供の手袋も灰色になっています。左手だけが見えていますが、右側はどうなっているのでしょう。
左手は本能の力と考えると、この子は物質的・世俗的なものを本能的に受け取っていると考えられるでしょうか。素手ではなく手袋が灰色なので、物質的・世俗的なものを本能的に素直に受け取れるようにと親がしつけてあげたのかも知れません。そう考えると親の子を思う愛情はとても温かい力強いものだなぁと心に染みますね。
*-*-*-*-*-*-*
今回は更新が日曜日になってしまいました。
カードも2枚しか進んでいませんが、ゆっくりやりたいと思います。
次回は、(3)地面or足元が灰色のものについて考えたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(2)背景の一部に灰色の目立つもの
【聖杯7】
【聖杯6】
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯7】では、青色の背景の手前に灰色の大きな雲が横たわっています。
『青色の背景に灰色の雲』は73_色の考察【灰色】5/大アルカナの灰色部分(2)(青色の背景に灰色の雲)で考察しました。
その内容をあてはめてみると【聖杯7】の背景構図は、
『精神の進化と向上を目指す』中に、濁りの混じった水(=心)である灰色の雲…『物質・世俗的な価値観、不安や見通しの悪さ、ふたつの要素の混成、知恵』が浮かんでいる様子
と解釈できそうです。
このカードでは、カップの数だけの誘惑や妄想が展開されています。ここで妄想されたり夢を描いたりしていることはどれも、「まだ手に入れていないもの」です。手に入ったらなぁ、手に入れたいなぁ。手に入ったらどんなにいいだろう。あれもいいなぁ、これもいいなぁ。いやもっと本当に本当に素晴らしい何かが手に入るのかも知れないぞ…などという独り言が聴こえてきそうです。
これらの「素晴らしいもののあれやこれや」が灰色の雲に乗っかっているということは、この灰色の雲=『妄想や想像』と考えて差し支えないと思います。
『妄想や想像』は色々なものを乗せています。カップの中身はどれも個人の欲望に基づくものばかりです。金銀宝石や立派なお城、勝利や異性など…。世界平和を祈っているとはちょっと考えづらいです。これらは世俗的な価値や物質の欲望に属するものと言えます。
本人はまだそれらを手に入れていませんし、今後手に入る確証もありませんが絶対に手に入らないとも言えません(二つの要素の中間・混成)。ひょっとしたら入手を期待させる「いい話」があるのかも知れません。しかし今のところはまだ見通しは不明確です。また、このような想像をするのは今の状況に満足していなかったり不安だったりするからでしょう。
このような想像や妄想を作り出すこと自体が知恵(=コクマー)の力であると言えそうです。また、今手に入れていないからこそ知恵をしぼってそれらを手にいれる努力をすることができます。背景は『精神の進化と向上を目指す』青ですから、これらの想像や妄想が堕落したもので終わるとは限りません。
中央のカップには、灰色のベールをかぶった人のようなものが入っています。ベールは赤紫に輝いています。正体不明のこの人は一体誰でしょうか。妄想の主でしょうか、それとも全く別の誰かでしょうか。
いずれにせよ、このベールに覆われた人も世俗的な世界にあって価値をもつ存在と言えるでしょう。恐らく「神様」ではなさそうです。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯6】では、石畳の道、道の入口の柱(?)歩いていく人物、屋根の色などが灰色です。
このカードの背景は、上3分の1くらいが薄い青色、下3分の2くらいが黄色で、そのところどころを灰色のものが占めています。
屋根は灰色と水色が混じっています。
背景の3分の2ほどを占めている黄色は、太陽の光の色と考えることができました。色の考察を始めた当初はもっとざっくり見ていたので、生命の樹との対応を厳密にしていませんでしたが、黄色は第6のセフィラ・ティファレトと対応し、美を象徴します。
太陽は光を発し、わたしたちに熱を与えてくれます。太陽の熱は命を育みます。黄色は生きることを応援し、援助してくれる太陽の光の色です。
【聖杯6】は黄色が子供たちを包み込んでいます。子供たちや人々の生活の舞台となり雨風からまもってくれる建物の壁は、黄色です。そして建物と天(空)との境目である屋根は灰色と水色の混色です。この子供らを巡る世界においては、「現実世界」と「神の世界」との区切りは明確ではないのでしょう。屋根が灰色一色でなく、まるで空と溶け合うように青色が混じっているのは、この子らを雨風から守っているものはお金や現実的な価値観だけではないことを示しているようです。大人の世界よりももっと精神的な、理想や希望が生きた世界が子供たちを守っているのでしょう。
それに対し、石畳の道や、道の入口の柱はすっかり灰色です。ここは子供らにとってもしっかり現実的な人間世界と言えるでしょう。子供たちにとってたくさんの知らない人々が往来する道は、よそよそしく馴染みがないものです。小さい子供にとって道は知らない世界への入口であり、不安をもよおすものです。容易に踏み込んで迷子になり、家に帰れなくなったら絶望的です。
しかし逆に、未知の世界は子供らにとって好奇心の対象でもあるでしょう。道は不安と好奇心が入り混じる存在とも言えそうです。そして好奇心はもちろん知恵(=コクマー)の源泉です。『道』は子供たちのすぐ側にあって尚かつ、子供たちの大きな可能性を羽ばたかせる神聖な入口として象徴的な存在と言えるでしょう。よく見ると、道の入口の小ぶりな柱はちゃんと石造りになっています(*石造りのものは「神の力の顕現」*)。
右側の小さな子供の手袋も灰色になっています。左手だけが見えていますが、右側はどうなっているのでしょう。
左手は本能の力と考えると、この子は物質的・世俗的なものを本能的に受け取っていると考えられるでしょうか。素手ではなく手袋が灰色なので、物質的・世俗的なものを本能的に素直に受け取れるようにと親がしつけてあげたのかも知れません。そう考えると親の子を思う愛情はとても温かい力強いものだなぁと心に染みますね。
*-*-*-*-*-*-*
今回は更新が日曜日になってしまいました。
カードも2枚しか進んでいませんが、ゆっくりやりたいと思います。
次回は、(3)地面or足元が灰色のものについて考えたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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