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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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 こんばんわ。すっかり日付が変わってしまいましたが、遅まきながらブログ更新を…

 なかなかタロット記事をゆっくり書けそうにないので、次の【7・戦車】の札の下調べも兼ねて、『世界シンボル事典』で《スフィンクス》項目を引いてみました。

 それによると、スフィンクスにはエジプトのものと、古代ギリシアに伝わるものがあるようです。

 エジプトのスフィンクスはライオンの体と人間の頭を持つ怪物で、特にギーザにある巨大な岩石彫像(全長57メートル)が有名である。(中略)これは太古の時代からあったものではなく、カフラー王(前2600年頃)の無敵ぶりをライオンの体を借りて象徴的にあらわしたものである。他にも(中略)古代エジプトの王たちが百獣の王ライオンの持つ象徴的意味を借りることで、支配者である自分を他の人間から際立たせようとした。女王たちも、稀にスフィンクスの形で描かれることがあった。

 エジプトのスフィンクスは、支配者たちの強さを象徴するためにライオンの身体を借りた像だったのですね。

 これに対し古代ギリシアに伝わるスピンクスは、むしろ民話のモチーフを起源としている。このスピンクスは必ず女性で、しばしば翼を持ち、悪霊のように通行人を待ち伏せしては謎を出し、それが解けない者を1人残らず呑み込んだ。そしてこれは、オイディプスがついにその叡智によって謎を解き、彼女を打ち負かすまで続いたという。この伝説によってスピンクスは、答えを出すことを迫られており、それが出来ないと生命に関わるような「謎」の象徴となった。
 マニエリスムやバロックの時代には、ライオンの胴と豊かな胸をもち、「神秘的な」微笑をたたえたスピンクスが、絵画や彫刻のテーマとして好まれた。


 【7・戦車】のスフィンクスはエジプト由来のものか、古代ギリシャ由来のものか、どちらなのでしょう。頭の形を見ると明らかにエジプト由来式であるように見えます。乳房はあるようですが翼は持っていません。Wikipediaのスフィンクス項目には両方の参考画像がありますので一度ご覧下さい。

 【7・戦車】を引っ張るスフィンクスはエジプト式に《無敵ぶり》を誇示する役割を果たしているのかな、と思います。このスフィンクスが、悪霊のように通りかかる人を待ち構えて呑み込むためここにいるとは、わたしには感じられません。

 しかし、この二体のスフィンクスに乳房があるのは面白いと思います。白いスフィンクスの方ははっきりと乳房が見て取れますが、黒い方はどうなのでしょう?二項対立の白と黒、オスとメスなのか、両方メスなのか。描かれ方としては両方メスのように見えますが…。

 勇ましい若者が乗っている戦車を牽くのがメスであるスフィンクスだと改めて考えてみると、何となく面白いです。なんだかそこに《甘えの構造》みたいなものが感じられるような…結局メスの力を借りなくちゃなのね、とか。神秘的な力、と言えば聴こえは良いけれど、どちらかというと《魔的な力》なんだなぁ…あれれ、なんだかガッカリしちゃう、というのが個人的な感想。。

 ということで、次回のタロット記事はこれらを踏まえて、黒の意味合いをからめて考察してみます。

 もう夜中の2時です。おやすみなさい。
 今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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