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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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今回は色の考察【灰色】の第6回、大アルカナ中の灰色部分に関して『青色の空に灰色の雲が描かれているもの』を考察してみます。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットと、Merrimack Publishing Corp. から出版されたウエイト版タロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
2・大アルカナの灰色部分(背景が灰色でないもの)
(2)青色の空に灰色の雲が描かれているもの
ライダー版画像
一見して【10・運命の輪】と【21・世界】、【20・審判】と【6・恋人たち】の構図の相似が目立ちます。
【10・運命の輪】【21・世界】…中央の円形、四隅の雲と精霊たち
【20・審判】【6・恋人たち】…上部に赤い翼を広げた天使と雲、下部に裸の人々
*-*-*-*-*-*-*
【20・審判】【6・恋人たち】
この2枚のカードもとてもよく似ています。雲に乗って表れた赤っぽい翼を広げた天使。地上には裸の人。背景は青色で奥に山があります。
カード対比の目に付く部分を下にまとめてみます。
【20・審判】は白や薄い青が目立ち、【6・恋人たち】は緑や黄色などカラフルな印象です。
*-*-*-*-*-*-*
灰色の部分をピックアップして順に考えてみましょう。
どちらのカードも灰色なのは天使が乗っている雲です。
雲は前回の【10・運命の輪】【21・世界】にも共通しているアイテムです。前回の記事で考察したときには『雲は覆い隠すもの』として表れているようでした。
しかし今回の雲は「覆い隠す」というイメージは受けません。『世界シンボル事典』の「雲」の項目中にはこのような記述もあります。
ではこの雲はなぜ真っ白ではなく、灰色なのでしょうか。灰色が表わす要素をひとつづつ挙げて考えてみたいと思います。
・世俗的、物質的な要素を表わす…天上のものが「地上に表れた」ことで、雲は「半物質化した」のではないでしょうか。天使を乗せた雲は天上にある間は真っ白で、地上では灰色になってしまうのかも知れません。
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」の表れ…この天使たちは天上界から神の知恵を人間に示したり授けたりするために表れたのかも知れません。
・相反する2つのものの中間、および混成…
【20・審判】では死と生、始まりと終わり、天上と地上などの二項対立要素が考えられます。
【6・恋人たち】では肉体と精神、本能と知恵、聖なる創造と不毛な快楽、神の意志と人間の自由意志などの対比が考えられそうです。
このカードに表わされた状況は「最後の審判」にしろ「エデンの園」にしろ、どちらも神によって人間にもたらされたものです。それで天使が乗ってきた雲も灰色なのかも知れません。
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ…
【20・審判】では、すべての人が救われるわけではありません。どのような審判が下されるのかは、この段階では分かりません。先のことはまだ分からない…という不透明さ、不安がありそうです。
【6・恋人たち】では、現在の無垢で純粋な魂が、明日には知恵や欲望によって穢れるかも知れません。今は神の意志に身を任せ永遠性の中に生きている状態が、やがて知恵と自由意志を手に入れることによって時間が生まれ未来が不透明なものになり、不安が生まれるでしょう。
他に灰色で描かれている部分は【20・審判】の人びとの肌の色と棺おけです。【6・恋人たち】では他に灰色の部分はありません。
棺おけの中から解放されて喜んでいる人々の肌は灰色です。この人たちは死者なので血の気がないのも当然でしょう。死んだ後、甦った…死と生の中間の状態であると言えます。そして肉体も棺おけも「物質」です。
この人びとはこれから神の裁きを受けねばなりません。その裁きいかんによっては、救われるか地獄へ行くか分かりません。これからどうなるか分からない状態にあります。
これらの人びとは神の知恵(コクマー)をすでに持っている、裁きの後に救われる人たちかも知れません。あるいはこの時になって神の知恵に目覚めた人たちかも知れません。
*-*-*-*-*-*-*
…等々、灰色が表わす幾つかの意味について当てはめて考えてみましたが、すべてについて無理なくすんなり納得できるレベルまで考察できていない気がしています。
人びとの肌や棺おけの灰色に「知恵(コクマー)」の意味を見出そうとする時、どうしてもとってつけたような無理を感じてしまいます。
考察内容に無理が感じられたのは前回の記事も同じでした。『青色の空に灰色の雲が描かれているもの』については灰色の扱いが違っているのでしょうか。
天上世界や神、天使がからんでいるものは特別の考察が必要なのかも知れません。
ここで無理やり結論を出すのは適当でないと思いますので、中途半端な印象がありますが、これはこれでそのまま先に進みたいと思います。
次回は『背景が黒いカードの灰色部分』『灰色の塔』について考えてみたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットと、Merrimack Publishing Corp. から出版されたウエイト版タロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
2・大アルカナの灰色部分(背景が灰色でないもの)
(2)青色の空に灰色の雲が描かれているもの
ライダー版画像
一見して【10・運命の輪】と【21・世界】、【20・審判】と【6・恋人たち】の構図の相似が目立ちます。
【10・運命の輪】【21・世界】…中央の円形、四隅の雲と精霊たち
【20・審判】【6・恋人たち】…上部に赤い翼を広げた天使と雲、下部に裸の人々
*-*-*-*-*-*-*
【20・審判】【6・恋人たち】
この2枚のカードもとてもよく似ています。雲に乗って表れた赤っぽい翼を広げた天使。地上には裸の人。背景は青色で奥に山があります。
カード対比の目に付く部分を下にまとめてみます。
- | 【20・審判】 | 【6・恋人たち】 |
背景の色 | やや薄い青色 | 濃い青色 |
天使の服の色 | やや薄い青色 | 紫色 |
雲の色 | 灰色 | 灰色に赤い線 |
天使のアイテム | 十字の旗がついたラッパ | 黄色い光臨 |
カード下方の裸の人 | たくさんの人々 | 一組の男女 |
人の肌の色 | 灰色 | 肌色 |
地面の部分 | 水 | 大地 |
山の形状 | 白と青の山脈 | オレンジ色の三角形 |
特徴のあるアイテム | 棺おけ | 樹 |
状況の大意 | 最後の審判の時が来た。 天使がイエスの復活を 知らせている。死んだ人 はことごとく甦った。 今は世界の終末である。 マタイ25章、ヨハネ 『黙示録』他、より | 楽園で無垢な男女が 天使の祝福を受けて いる。 女の側では蛇の誘惑が 待ち受け、男の側には 欲望の炎が燃えている。 今は原初の時である。 旧約聖書『創世記』より |
イメージ | 天上。死と再生。 | 地上。生命と創造。 |
カードの意味・解釈 | 解放、自由、気づき、 ものごとがハッキリする | 恋、選択、楽しみ、遊び、 フィーリングの一致 |
【20・審判】は白や薄い青が目立ち、【6・恋人たち】は緑や黄色などカラフルな印象です。
*-*-*-*-*-*-*
灰色の部分をピックアップして順に考えてみましょう。
どちらのカードも灰色なのは天使が乗っている雲です。
雲は前回の【10・運命の輪】【21・世界】にも共通しているアイテムです。前回の記事で考察したときには『雲は覆い隠すもの』として表れているようでした。
しかし今回の雲は「覆い隠す」というイメージは受けません。『世界シンボル事典』の「雲」の項目中にはこのような記述もあります。
* 終末の際に人びとはキリストが「大いなる力と栄光を帯びて雲に乗ってくるのを見る」(「ルカによる福音書」21:27)。「最後の審判」(→世界の終わり)の場面のように、天上界を描いた絵画では、しばしば雲が神の玉座を形づくっている。*以上のことから【20・審判】【6・恋人たち】では、雲は「天上界からやってきた」ことを表わしているのだろうと推測できます。
ではこの雲はなぜ真っ白ではなく、灰色なのでしょうか。灰色が表わす要素をひとつづつ挙げて考えてみたいと思います。
・世俗的、物質的な要素を表わす…天上のものが「地上に表れた」ことで、雲は「半物質化した」のではないでしょうか。天使を乗せた雲は天上にある間は真っ白で、地上では灰色になってしまうのかも知れません。
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」の表れ…この天使たちは天上界から神の知恵を人間に示したり授けたりするために表れたのかも知れません。
・相反する2つのものの中間、および混成…
【20・審判】では死と生、始まりと終わり、天上と地上などの二項対立要素が考えられます。
【6・恋人たち】では肉体と精神、本能と知恵、聖なる創造と不毛な快楽、神の意志と人間の自由意志などの対比が考えられそうです。
このカードに表わされた状況は「最後の審判」にしろ「エデンの園」にしろ、どちらも神によって人間にもたらされたものです。それで天使が乗ってきた雲も灰色なのかも知れません。
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ…
【20・審判】では、すべての人が救われるわけではありません。どのような審判が下されるのかは、この段階では分かりません。先のことはまだ分からない…という不透明さ、不安がありそうです。
【6・恋人たち】では、現在の無垢で純粋な魂が、明日には知恵や欲望によって穢れるかも知れません。今は神の意志に身を任せ永遠性の中に生きている状態が、やがて知恵と自由意志を手に入れることによって時間が生まれ未来が不透明なものになり、不安が生まれるでしょう。
他に灰色で描かれている部分は【20・審判】の人びとの肌の色と棺おけです。【6・恋人たち】では他に灰色の部分はありません。
棺おけの中から解放されて喜んでいる人々の肌は灰色です。この人たちは死者なので血の気がないのも当然でしょう。死んだ後、甦った…死と生の中間の状態であると言えます。そして肉体も棺おけも「物質」です。
この人びとはこれから神の裁きを受けねばなりません。その裁きいかんによっては、救われるか地獄へ行くか分かりません。これからどうなるか分からない状態にあります。
これらの人びとは神の知恵(コクマー)をすでに持っている、裁きの後に救われる人たちかも知れません。あるいはこの時になって神の知恵に目覚めた人たちかも知れません。
*-*-*-*-*-*-*
…等々、灰色が表わす幾つかの意味について当てはめて考えてみましたが、すべてについて無理なくすんなり納得できるレベルまで考察できていない気がしています。
人びとの肌や棺おけの灰色に「知恵(コクマー)」の意味を見出そうとする時、どうしてもとってつけたような無理を感じてしまいます。
考察内容に無理が感じられたのは前回の記事も同じでした。『青色の空に灰色の雲が描かれているもの』については灰色の扱いが違っているのでしょうか。
天上世界や神、天使がからんでいるものは特別の考察が必要なのかも知れません。
ここで無理やり結論を出すのは適当でないと思いますので、中途半端な印象がありますが、これはこれでそのまま先に進みたいと思います。
次回は『背景が黒いカードの灰色部分』『灰色の塔』について考えてみたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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