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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
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今回は、金貨のコートカードです。
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■金貨キング
この王は顔だけをややカード右方向に向け、目を閉じているようです。身体に巻きつくようなどっしりとした衣服にはたくさんの葡萄の房と蔓が描かれています。彼の座っている玉座の周囲にもびっしりと葡萄と蔓が這っています。彼は豊富な実りの中に埋もれ、身動きすることも忘れて眠っているようにも見えます。
彼は右手に黄金の球の笏を持ち、左手でペンタクルを押さえ持っています。玉座には牡牛の飾りがついています。おうし座は地の星座、支配星として金星を持っていますから、物質的・経済的な豊かさの世界で王として君臨していることが見て取れます。彼の王としての権力は武力ではなく財力です。
彼の衣服の下からは僅かに左足が覗き、その足には甲冑の鉄靴を履いています。たとえ伏し目に眠っているように見えても、彼がまだ戦士として現役であることを窺わせています。玉座は硬そうな岩石の上に設えられていて、彼の座が冷たく揺らぎのない固い地盤の上にあることが分かります。
彼は儲けるのに苦労は要りません。じっと椅子に座っていても勝手にお金が儲かる仕組みを持っています。お金は寂しがり屋などと言いますが、既に充分な財を持っている彼のところには放っておいてもどんどんお金が集まって来ます。彼はただ、それを維持し積み上げるのに、時々指示するだけで事足りるのです。
彼は確実なものごとを重視します。既に実績を上げ認められた方法を用い、流行や浮薄な価値観には心を動かされません。決して冒険はしない保守派です。彼がやり方を変えるのは、もっと良い、確実な方法を見出した時だけです。
彼は自分の財力で人や物を動かします。普通の人は食べたり暮らしたりするためにお金を用いますが、彼は人や物を動かすためにお金を使います。彼にとってお金は動力であり、権力です。
逆位置になると、彼の財力に翳りが見えて来ます。保守的な彼の性向は時代の変化に合わなくなります。財力の衰えが彼を不安にさせ判断力に狂いをもたらします。財を運用すべき時に、貯め込むことに執着します。また財力を価値あることに使わず、無駄な虚飾に費やしたりします。
金貨の王は、一家の主な稼ぎ手、雇用主、事業者などとして表れることが多いです。状態としては不動、保持などが考えられます。
金貨の王は夥しい量の土からなる城です。城もビルも道路も大量の土で出来ています。それらは人の生活を動かし基盤となり、利益を運んで来て保持する一経済単位です。
■金貨クイーン
この女王はカードの左側を向いて座っています。うつむき気味に、手にした金貨をじっと見つめています。持っているものを詳細に見つめ、把握し、実感する感覚に長けていると思われます。逆に言えば、未だ手にしていないもののことは余り考えないのかも知れません。
玉座にはワンド以外のクイーンに共通する子供の顔の彫り物があります。肘掛には山羊の飾り。しかしこの彫り物は逞しい野生の山羊ではなく、家畜の大人しいヤギを思わせます。背もたれは枇杷の実が彫られているのでしょうか?枇杷はひとつの枝にたくさんの実をつけるので多産をイメージさせ、薬としても用いられる役に立つ果物です。足元にはウサギがいます。ウサギも繁殖力が強く多産で、ヨーロッパでは古くから食肉として重宝されていました。多産で役に立つ、というキーワードを思わせます。
彼女がいるのは柔らかい草の生えた穏やかな自然の中、アーチ状の薔薇に囲まれ、遠くに山や川の地形が見える豊かで守られた場所です。事細かなことに煩わされている風には見えません。
彼女は自分の肌で感じられること、きちんと目に見え手で触れられるものを基準にして暮らしています。空気の変化などに敏感でいち早く感じ取ります。産み育むという女性の自然な性質を充分に発揮できるための環境を大切にします。
彼女は現実に対して素直であり、地に足ついた生活感覚を持っています。要領よく機転が利き、勤勉でもあります。競ったり誇ったりすることにはあまり興味がありません。実際的で役立つことと、感覚的に心地よいことに価値を置きます。ナチュラルなテイストの生活雑貨などに関心を持ち、色や匂い、形に鋭敏です。ある程度の経済的余裕と、優雅な気持ちを味わえることは彼女にとって大切な生活条件です。
逆位置になると、豊かな環境に依存した弱々しい側面が表れます。環境の変化に弱く不安症になりやすい、お金や条件だけで物事を判断する、夢や希望・愛など精神的なものの強さを信じられない、常に誰かの保護や保障を必要とする、他人に判断を依存し自分で物事を決められない、など唯物的で頼りない女性の姿が浮かんできます。
金貨の女王は、真面目で素直な女性、妻、一家の主婦・母、しっかりした働き者の女性、職業婦人、職場の女性、ステディな間柄にある女性の恋人、など幅広い表れ方をします。
金貨の女王は湿った豊かな土壌です。多くの生命を産みだし育みます。
■金貨のナイト
この騎士はまるで農耕馬のようにがっしりした黒い馬に乗って歩みを止めています。右手に金貨を持ち、カード右方向…未来を見据えています。見渡す限り畑が広がっており、彼の兜の天辺には、まるで作物の葉っぱのような緑の飾りがついています。彼は甲冑を着ていますが、敵と戦う戦士ではないのかも知れません。
彼の仕事はこの広い畑を耕させ、監督し、獲れ高を上げることにあるのでしょう。そのためには毎日欠かさず見張りに来なければなりません。ただ見ているだけでもだめで、管理し、命令し、士気を高めねばなりません。とても根気のいる地道な仕事です。しかしこのような毎日の労働のおかげで、安定した成果をコンスタントに上げることが出来、少しずつレベルも向上していくのです。
彼は地道で真面目で勤勉です。物事をよく管理し、義務を遂行します。よそ見をせず職務に忠実です。粘り強く物事に当たり、滅多なことで動じません。逆にそれが鈍さとして表れることもあります。自分の権限を守り、それを超えてまで行動したり工夫したりということはありません。注意しないと真面目なだけで出世しない人となる可能性もあります。
金貨の騎士は、真面目で働き者の男性、労働者、ステディな恋人関係にある男性を表わします。また日々お金を稼ぐ仕事に関することや、たゆまぬ労働、維持を表わします。
逆位置では、ある状態が途絶える、維持出来ない、収入が減る、金運が落ちる、職を失う、怠ける、などと解釈しています。わたしはこのカードの解釈はとてもシンプルにしています。
金貨の騎士は耕された広大な畑です。種と労働力の投入で、多くの商品作物を産出します。たゆまぬ労働が必要であり、努力と技術によって産出を増大させることが出来ます。ずっと維持し続けていくことで価値が形成されます。
■金貨のペイジ
このペイジは金貨を目線の上に掲げ、ややカード右側を向いています。彼はこの金貨をどのようにして手に入れたのでしょうか。誰かに貰ったのでしょうか。それとも自分で手に入れたのでしょうか。そして彼はこれを何に、どんな風に使うつもりなのでしょうか。いずれにしても彼はこの金貨をとても大事に扱っているようです。
飾りのついた帽子はこのペイジが貧しい者ではないことを思わせます。青々とした緑の丘は穏やかな豊かさを感じさせ、この子供がのびのびと成長していく環境が調っていることを表わしているようです。
景色をさえぎるもののないなだらかな丘はきっと日当たりが良いことでしょう。爽やかな風はたくさんの植物の種をここへ運んで来るでしょうし、雨はしっとりと大地を濡らし、地中深くまで水を通すでしょう。この子供は経済的にも整った暮らしで、周りの大人たちの愛情や保護も与えられ、のみならずしっかりした教育も施されていることでしょう。これらの環境が揃っていれば、彼が成長した時に食いっぱぐれるようなことはないに違いありません。
彼は子供らしく素直です。素直な者は年長者に可愛がられ、何かと得をします。こだわりがありませんから、授かった知識や技術もすぐにコツをつかみ、正しく使いこなせます。案外、損得には敏感でちゃっかりしています。
逆位置になると、目上の者に対して反抗的、未熟なのに思い上がる、学ばない、努力しない、などと解釈できます。
金貨の小姓は真面目で素直な子供を表わします。また『学ぶ者・学習者』のカードです。今はまだ未熟であることをも表わします。
学ばなければならない状況、よい知恵が必要な時にも現われます。
金貨の小姓は少量の土です。可愛らしい草花を植えて楽しむことが出来ます。
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さて、これで一通り小アルカナカードの考察を終えました。
いつもの常で、まんべんなくあらゆることを網羅するような内容には出来ませんでしたが、カードの絵から読み解けるものをわりと詳しく読んでいけたのではないかと思います。
週に一度、わりと長期間に渡ってウエイト版のカード考察を続けてきて、わたし自身、山ほどの新たな発見をすることが出来ました。
長文にお付き合い下さった皆様方に心より感謝いたします。
次回に何を書くか、まだ決めていませんが、別の切り口でのマニアックなシリーズを始める前に、何回かのインターバルをとって、雑文的なことを書こうかと思っています。
せっかくですので、書き溜めたブログ記事に容易にアクセスできるメニューも作ろうかと思います。
愛読くださっている皆様、どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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