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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は、金貨<ペンタクル> のスートです。
*-*-*-*-*-*-*
金貨<ペンタクル>
◆四大元素の『地』のエレメントに対応。
◆占星術では金牛宮(おうし)処女宮(おとめ)磨羯宮(やぎ)に対応。
◆心理学的類型の四機能『感覚』に対応。トランプのスートでは『ダイヤ』。
*-*-*-*-*-*-*
金貨のスートをわたしは『成果・所有しているもの』と捉えています。財産や収入に関する物質的なことはもちろん、目標に対する到達度や、生かすことの出来る才能や技術・知識なども含めています。
“才能や技術・知識”と言うと「それは剣じゃないの?」と思われる方がいるかも知れません。それについてはわたしは以下のように区別しています。
・剣……目的達成に『道具・武器』を使用すること
・金貨…目的達成に使える『資源・資本』そのもの
例えばデザイナーが仕事をこなす時にアイデアを使用することは【剣】、デザイナーが持っている知識や技術そのものは【金貨】です。デザイナーが駆使しているのは【剣】であり、身に付けているのが【金貨】というわけです。手に持って使うのが剣であり、身につけて持っているのが金貨だと考えるとしっくり来ると思います。
また金貨には目に見える成果・現実的到達度の意味を持たせています。例えばどんなにたくさんの努力をしても金貨の良いカードが出なければ目に見える成果が表れないと読むことも出来ます。
*-*-*-*-*-*-*
金貨には他の三つのスートと違って客観的要素が備わっているので実占の際とても便利な印象があります。他人から見ても認知できる側面を扱っているので占断の際にあまり迷わないで済みます。
恋愛から結婚に至れるかどうか。事業が軌道に乗るかどうか。就職先が決まるかどうか。相談者の抱く望みが実現しそうかなど、比較的はっきりと結果や成果として解釈できるのが金貨のスートです。
どんなにロマンチックな愛があったとしても、実際に面倒な手続きを踏んだり、条件や環境を整えなければ結婚は実現しません。創意工夫を凝らして営業努力をしても実を結ぶかどうかは分かりませんし、どんなに頑張って就職活動をしても受からなければ意味がありません。占いの過程でしかるべき場所に金貨の良いカードが出現していれば安心して進んで良いという目安になります。
これに似たところがあるのが聖杯のスートです。
聖杯は楽しさや満足感を表わしています。たとえ前に進めてもその結果に自分が満足でなければそれは成功とは言えないでしょう。結婚は実現したけど、これで良かったのか?…就職は出来たけど充実感がない…というような状況も考えられます。
苦労や困難があっても行く手に聖杯の良いカードがあれば目標の成否はどうあれ満足は得られると読むことが出来ます。聖杯も金貨のように『成果』の要素を強く持っています。
このように分類してみると聖杯と金貨は『成果』のスート、棒と剣は『行動』のスートと言えるでしょう。棒や剣は目的に対して行動し、聖杯や金貨の形で成果を受け取る…という流れが見えてきます。
《行動のスート》
棒:実際の行動、働きかけ(身体を動かして行為する)
剣:思考や知性による活動、働きかけ(頭の中で考える)
《成果のスート》
聖杯:主観的な成果(満足、充実感)
金貨:客観的な成果(目的達成、取得)
*-*-*-*-*-*-*
金貨のスートはその名からしてもシンプルに『お金』を象徴しています。
お金は社会の流通物です。ここでもまた金貨の中に聖杯(=水)と似た性質を見出すことが出来ます。それは「流れていなければその性質をよく発揮できない」ということです。
固定・不動・安定を表わす『4』のカードを見てみましょう。
一人の商人が椅子に座り、両足にひとつづつ金貨を踏みしめ、ひとつの金貨を両手で抱え、もうひとつを頭の上に乗せています。この商人は自分のお金がどこかに行ってしまわないようにしっかりと抱え込んでいます。おかげでこの商人は貧乏になることはないでしょう。しかしよく見てください、この状態では商人は一歩たりとも動くことは出来ません。お金を引き止めておくことは出来ますが、そのお金を使って生活を楽しむことが出来なければ一体何のためのお金でしょう。
また商人の手足は今もっているお金で塞がっています。首の向きを変えることすら出来ません。もしもっとたくさんのお金が商人の前に差し出されたとしても、商人はそれを見ることも受け取ることも出来ないでしょう。もうひとつ受け取るためには、今持っているお金から手を離す覚悟をしなければなりません。
次に最も美しい調和を表わす『6』のカードを見てみます。
富んだ者が貧しい者にお金を与えています。多いところから少ないところへ、自然で美しい流れがあります。お金が動くことで釣り合いがとれ、有効に活かされ、施す者も受け取る者もどちらも豊かな気持ちになれます。ここではお金の価値と性質が最も美しく活かされているのです。
*-*-*-*-*-*-*
以下に金貨のスートについてわたし自身が採用している解釈を簡単に記します。()内は補足です。
【金貨1】手応えを感じる、次への基盤が整う、見通しが立つ
【金貨2】状況をやりくりする、変化のある状況
【金貨3】レベルアップへの建設的な行程に入る(ビジネスの確立、入門試験に合格、進級など)
【金貨4】保守的になり身動きがとれない、強い執着を持つ、前進も後退もない
【金貨5】貧しくなる、持っているものを失う、祈るばかりの状況
【金貨6】収支のバランスがとれる、労力に見合った報酬、人に与える・または受け取る
【金貨7】成果はあるが不満足、可もなく不可もない、決め手に欠ける
【金貨8】レベルアップのためにコツコツと地味な努力をする
【金貨9】余裕のある生活、マイペースでいられる(自営業者・妾を表わすことも)
【金貨10】個人の枠を超えた大きな富、世代に引き継がれる富、経済共同体(家庭や職場、大企業、豊かさを産みだす風土や家風)
*-*-*-*-*-*-*
わたし自身は金貨のスートについて最も特徴的にその性質を現しているのは【金貨10】のような気がしています。
よくお金は集まりたがるなどと言います。お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧乏人はどんどん貧しくなる傾向があるようです。いったいそれは何故なのでしょう…。
とはいえ、ただお金だけをたくさん持っている成金のような人たちについてはさほど羨ましさを感じることがない気がします。乗り回している高級車が不自然に、または不愉快に見えたり、ブランドロゴで埋め尽くされたような服装をしている人に「一生安泰」という印象を持ったり、心の底から幸せそうと感じることは少なそうです。
ではわたしたちがイメージする「羨ましいお金持ち」とはどんな人たちなのでしょうか。
例えば、長期的に安定した収入を、社会的に有用で価値ある職・地位によって得ている人たち。家族や親類・地域の人たちとあたたかく心地よい繋がりを持っている人たち。大きな社会的義務と責任を果たすと同時に、社会から保護され権利を行使している人たち…
TPOに応じた仕立てのよいリラックスできる服装をしている人たち。住居が使用していない無駄なもので埋め尽くされていない人たち。いつでもお客さんに心地よいもてなしが出来る人たち。必要な時にはいつでも必要充分なお金が使える人たち…
こうして考えてみると「羨ましいお金持ち」とは、「たくさんのお金があること」と同時に「その人の生活に無駄や無理がなく、周りの人たちや社会にとって“役に立ち、尊重される生き方”を実現している」という要素がありそうです。
*-*-*-*-*-*-*
【金貨10】の絵柄を見てみると、若い夫婦と子供、飼っている犬を満足げに眺めている老人の姿があります。住居や家具類は豪華で堅牢そうですし、人々の様子もどことなく優雅で余裕があるようにも見えます。きっと親戚もたくさんいるのでしょう。おそらく長く栄えている家系なのだろうと思われます。
例えば、安定した充分な収入のある家庭で、甘やかされず、しかもあたたかい人たちに囲まれてのびのび育ち、礼儀を身につけ、良いものの価値を見分けられる環境で生活していれば、その人は放っておいても自然に充分な収入を得る職や地位に就くことが出来るのではないでしょうか。たくさんのお金を手に入れる能力は個人個人にあるのではなく、その人の所属している場の風土や習慣が左右するのではないかと思います。
職場にしても、儲かっていて余裕があり、福利厚生や待遇の良い会社で働いていれば自ずと雰囲気が良くなり個人の業績も上がるでしょう。業績が上がれば給与も上がります。
もし経営のやり方がまずく、努力の割に業績の上がらない会社に勤めていれば、働いても働いても給与が上がらず、疲れたりストレスがたまるので病気になったりケガをしたりして余計な出費がかかるでしょう。もちろんそのような会社には福利厚生に充分な費用をかける余裕はないでしょうね。
もし、家に幾らお金があっても両親が不和だったり、常に何かのトラブルを抱えていたり、すぐに声を荒げて乱暴に振舞うかと思えば、別の時には異常に甘やかすというような家庭に育てば、その人は社会に出て普通に働くことも困難に感じるでしょう。不和で不安定な家庭は何かとトラブルを呼ぶものですから、事故や災難で突然財産がなくなってしまうようなことが起こるとも限りません。
【金貨10】は「お金そのもの」というよりも、上で述べたような『豊かさの土壌/家風』を表わしていると思えます。豊かなところにいれば勝手に豊かになれる、というのは不公平にも感じられますが、実際そのような傾向は現実にあると思います。
それではそのような条件が整っていない場にいる人(わたしもその一人ですが)はどうしたら良いのでしょうね?
わたしはそんな時こそ、想像力=創造力を使うべきだと思います。豊かな人たちが振舞うように振る舞ることは、そのまま豊かな現実を目の前に作っていくことです。
「お金があると豊かになる」のではなく、「豊かであればお金が入ってくる」なのだろうと思います。もちろん“お金を集めること”が上手い人もいます。しかしそれは「豊かさの結実としてのお金」ではなく「集められた単なるお金」です。
そして「お金」について言えることはそのまま「愛」についても言えると思います。【金貨10】と【聖杯10】にはどちらも“家族”の姿が描かれています。大きな愛はお金を呼び、大きなお金は愛を応援するのかも知れませんね。
*-*-*-*-*-*-*
これで4つのスートについての解釈・イメージについてざっと話し終えました。次回は数字ごとに4つのスートの性質を比べながら語って行きたいと思います。
次回以降もどうぞよろしくお願いします!
*-*-*-*-*-*-*
金貨<ペンタクル>
◆四大元素の『地』のエレメントに対応。
◆占星術では金牛宮(おうし)処女宮(おとめ)磨羯宮(やぎ)に対応。
◆心理学的類型の四機能『感覚』に対応。トランプのスートでは『ダイヤ』。
*-*-*-*-*-*-*
金貨のスートをわたしは『成果・所有しているもの』と捉えています。財産や収入に関する物質的なことはもちろん、目標に対する到達度や、生かすことの出来る才能や技術・知識なども含めています。
“才能や技術・知識”と言うと「それは剣じゃないの?」と思われる方がいるかも知れません。それについてはわたしは以下のように区別しています。
・剣……目的達成に『道具・武器』を使用すること
・金貨…目的達成に使える『資源・資本』そのもの
例えばデザイナーが仕事をこなす時にアイデアを使用することは【剣】、デザイナーが持っている知識や技術そのものは【金貨】です。デザイナーが駆使しているのは【剣】であり、身に付けているのが【金貨】というわけです。手に持って使うのが剣であり、身につけて持っているのが金貨だと考えるとしっくり来ると思います。
また金貨には目に見える成果・現実的到達度の意味を持たせています。例えばどんなにたくさんの努力をしても金貨の良いカードが出なければ目に見える成果が表れないと読むことも出来ます。
*-*-*-*-*-*-*
金貨には他の三つのスートと違って客観的要素が備わっているので実占の際とても便利な印象があります。他人から見ても認知できる側面を扱っているので占断の際にあまり迷わないで済みます。
恋愛から結婚に至れるかどうか。事業が軌道に乗るかどうか。就職先が決まるかどうか。相談者の抱く望みが実現しそうかなど、比較的はっきりと結果や成果として解釈できるのが金貨のスートです。
どんなにロマンチックな愛があったとしても、実際に面倒な手続きを踏んだり、条件や環境を整えなければ結婚は実現しません。創意工夫を凝らして営業努力をしても実を結ぶかどうかは分かりませんし、どんなに頑張って就職活動をしても受からなければ意味がありません。占いの過程でしかるべき場所に金貨の良いカードが出現していれば安心して進んで良いという目安になります。
これに似たところがあるのが聖杯のスートです。
聖杯は楽しさや満足感を表わしています。たとえ前に進めてもその結果に自分が満足でなければそれは成功とは言えないでしょう。結婚は実現したけど、これで良かったのか?…就職は出来たけど充実感がない…というような状況も考えられます。
苦労や困難があっても行く手に聖杯の良いカードがあれば目標の成否はどうあれ満足は得られると読むことが出来ます。聖杯も金貨のように『成果』の要素を強く持っています。
このように分類してみると聖杯と金貨は『成果』のスート、棒と剣は『行動』のスートと言えるでしょう。棒や剣は目的に対して行動し、聖杯や金貨の形で成果を受け取る…という流れが見えてきます。
《行動のスート》
棒:実際の行動、働きかけ(身体を動かして行為する)
剣:思考や知性による活動、働きかけ(頭の中で考える)
《成果のスート》
聖杯:主観的な成果(満足、充実感)
金貨:客観的な成果(目的達成、取得)
*-*-*-*-*-*-*
金貨のスートはその名からしてもシンプルに『お金』を象徴しています。
お金は社会の流通物です。ここでもまた金貨の中に聖杯(=水)と似た性質を見出すことが出来ます。それは「流れていなければその性質をよく発揮できない」ということです。
固定・不動・安定を表わす『4』のカードを見てみましょう。
一人の商人が椅子に座り、両足にひとつづつ金貨を踏みしめ、ひとつの金貨を両手で抱え、もうひとつを頭の上に乗せています。この商人は自分のお金がどこかに行ってしまわないようにしっかりと抱え込んでいます。おかげでこの商人は貧乏になることはないでしょう。しかしよく見てください、この状態では商人は一歩たりとも動くことは出来ません。お金を引き止めておくことは出来ますが、そのお金を使って生活を楽しむことが出来なければ一体何のためのお金でしょう。
また商人の手足は今もっているお金で塞がっています。首の向きを変えることすら出来ません。もしもっとたくさんのお金が商人の前に差し出されたとしても、商人はそれを見ることも受け取ることも出来ないでしょう。もうひとつ受け取るためには、今持っているお金から手を離す覚悟をしなければなりません。
次に最も美しい調和を表わす『6』のカードを見てみます。
富んだ者が貧しい者にお金を与えています。多いところから少ないところへ、自然で美しい流れがあります。お金が動くことで釣り合いがとれ、有効に活かされ、施す者も受け取る者もどちらも豊かな気持ちになれます。ここではお金の価値と性質が最も美しく活かされているのです。
*-*-*-*-*-*-*
以下に金貨のスートについてわたし自身が採用している解釈を簡単に記します。()内は補足です。
【金貨1】手応えを感じる、次への基盤が整う、見通しが立つ
【金貨2】状況をやりくりする、変化のある状況
【金貨3】レベルアップへの建設的な行程に入る(ビジネスの確立、入門試験に合格、進級など)
【金貨4】保守的になり身動きがとれない、強い執着を持つ、前進も後退もない
【金貨5】貧しくなる、持っているものを失う、祈るばかりの状況
【金貨6】収支のバランスがとれる、労力に見合った報酬、人に与える・または受け取る
【金貨7】成果はあるが不満足、可もなく不可もない、決め手に欠ける
【金貨8】レベルアップのためにコツコツと地味な努力をする
【金貨9】余裕のある生活、マイペースでいられる(自営業者・妾を表わすことも)
【金貨10】個人の枠を超えた大きな富、世代に引き継がれる富、経済共同体(家庭や職場、大企業、豊かさを産みだす風土や家風)
*-*-*-*-*-*-*
わたし自身は金貨のスートについて最も特徴的にその性質を現しているのは【金貨10】のような気がしています。
よくお金は集まりたがるなどと言います。お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧乏人はどんどん貧しくなる傾向があるようです。いったいそれは何故なのでしょう…。
とはいえ、ただお金だけをたくさん持っている成金のような人たちについてはさほど羨ましさを感じることがない気がします。乗り回している高級車が不自然に、または不愉快に見えたり、ブランドロゴで埋め尽くされたような服装をしている人に「一生安泰」という印象を持ったり、心の底から幸せそうと感じることは少なそうです。
ではわたしたちがイメージする「羨ましいお金持ち」とはどんな人たちなのでしょうか。
例えば、長期的に安定した収入を、社会的に有用で価値ある職・地位によって得ている人たち。家族や親類・地域の人たちとあたたかく心地よい繋がりを持っている人たち。大きな社会的義務と責任を果たすと同時に、社会から保護され権利を行使している人たち…
TPOに応じた仕立てのよいリラックスできる服装をしている人たち。住居が使用していない無駄なもので埋め尽くされていない人たち。いつでもお客さんに心地よいもてなしが出来る人たち。必要な時にはいつでも必要充分なお金が使える人たち…
こうして考えてみると「羨ましいお金持ち」とは、「たくさんのお金があること」と同時に「その人の生活に無駄や無理がなく、周りの人たちや社会にとって“役に立ち、尊重される生き方”を実現している」という要素がありそうです。
*-*-*-*-*-*-*
【金貨10】の絵柄を見てみると、若い夫婦と子供、飼っている犬を満足げに眺めている老人の姿があります。住居や家具類は豪華で堅牢そうですし、人々の様子もどことなく優雅で余裕があるようにも見えます。きっと親戚もたくさんいるのでしょう。おそらく長く栄えている家系なのだろうと思われます。
例えば、安定した充分な収入のある家庭で、甘やかされず、しかもあたたかい人たちに囲まれてのびのび育ち、礼儀を身につけ、良いものの価値を見分けられる環境で生活していれば、その人は放っておいても自然に充分な収入を得る職や地位に就くことが出来るのではないでしょうか。たくさんのお金を手に入れる能力は個人個人にあるのではなく、その人の所属している場の風土や習慣が左右するのではないかと思います。
職場にしても、儲かっていて余裕があり、福利厚生や待遇の良い会社で働いていれば自ずと雰囲気が良くなり個人の業績も上がるでしょう。業績が上がれば給与も上がります。
もし経営のやり方がまずく、努力の割に業績の上がらない会社に勤めていれば、働いても働いても給与が上がらず、疲れたりストレスがたまるので病気になったりケガをしたりして余計な出費がかかるでしょう。もちろんそのような会社には福利厚生に充分な費用をかける余裕はないでしょうね。
もし、家に幾らお金があっても両親が不和だったり、常に何かのトラブルを抱えていたり、すぐに声を荒げて乱暴に振舞うかと思えば、別の時には異常に甘やかすというような家庭に育てば、その人は社会に出て普通に働くことも困難に感じるでしょう。不和で不安定な家庭は何かとトラブルを呼ぶものですから、事故や災難で突然財産がなくなってしまうようなことが起こるとも限りません。
【金貨10】は「お金そのもの」というよりも、上で述べたような『豊かさの土壌/家風』を表わしていると思えます。豊かなところにいれば勝手に豊かになれる、というのは不公平にも感じられますが、実際そのような傾向は現実にあると思います。
それではそのような条件が整っていない場にいる人(わたしもその一人ですが)はどうしたら良いのでしょうね?
わたしはそんな時こそ、想像力=創造力を使うべきだと思います。豊かな人たちが振舞うように振る舞ることは、そのまま豊かな現実を目の前に作っていくことです。
「お金があると豊かになる」のではなく、「豊かであればお金が入ってくる」なのだろうと思います。もちろん“お金を集めること”が上手い人もいます。しかしそれは「豊かさの結実としてのお金」ではなく「集められた単なるお金」です。
そして「お金」について言えることはそのまま「愛」についても言えると思います。【金貨10】と【聖杯10】にはどちらも“家族”の姿が描かれています。大きな愛はお金を呼び、大きなお金は愛を応援するのかも知れませんね。
*-*-*-*-*-*-*
これで4つのスートについての解釈・イメージについてざっと話し終えました。次回は数字ごとに4つのスートの性質を比べながら語って行きたいと思います。
次回以降もどうぞよろしくお願いします!
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