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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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今回はカードナンバー【14】、節制のカードです。
*-*-*-*-*-*-*
【14・節制(Temperance)】
◆おおまかな意味:
調整、中庸、節度をまもる、倹約、物事をうまくこなすための技 ほか
*-*-*-*-*-*-*
カード中央に翼を広げた天使が立っています。この天使は『大天使ミカエル』であるとされています。
両手それぞれに金色に光り輝く聖杯を持ち、一方の杯からもう一方へ、水色の液体を注ぎ移しています。額には占星術記号の太陽のシンボルのようなものを付けています。胸の△は神秘学における火の元素記号です。両足の片方は水にひたしており、水面は風にそよいで波立っています。もう片方の足は地面に付けています。右奥には青々と茂った緑の草、左奥には長い道のりの先の山々と光り輝く王冠が見えます。
カードの絵から象徴を拾い読むと、火・水・風・土の元素のどれもが描かれていることが解ります。よってこのカードから読み取れる分野は多岐に渡りますが、いずれも“調整・節度を守ること・物事をちょうど良くうまくこなす”ことに主眼が置かれることになります。
*-*-*-*-*-*-*
とりわけ中央の天使が杯から杯へ液体を注ぎ移している行為は象徴的です。この天使がやっているように、自分の手で杯から杯へこぼさずに液体を移す作業を思い浮かべてください。その作業には慎重さと同時にある種の勢いも必要ですよね。ゆっくりしすぎていると水は杯を伝ってこぼれてしまいます。勢いがありすぎても杯からはみ出てこぼれます。ちょうど良い加減が必要ですが、それは杯の大きさや入っている液体の量や種類によって微妙に変わってくるはずです。
この場合は手作業でそれをするのですから、その力加減を自分の感覚や経験・直観を元に肉体を制御して行わなくてはいけません。集中し、慎重に、しかし大胆に。怖がってもいけないし、なげやりでもいけない。あらゆる面で『ちょうど良い力加減』が必要なのです。これが節制のカードの意味の主眼であるとわたしは捉えています。
この杯の液体は単なる水ではなく、錬金術でいう不老不死の妙薬『エリクシール』の調合過程であるとも言われます。異なった性質の化合液体を混ぜ合わせるのは刺激的かつ繊細な作業です。それを秤も機具も使わずにやるのはとてもデリケートな作業ですね。知識も経験も洞察力も必要です。手が震えたりしないように勇気も冷静さも器用さも欠かせません。正しい心と共に本質を追究する野心も必要なのではないでしょうか。
物事を穏便にうまくこなすことだけではなく、新しい素晴らしいものを生み出す“技”としての側面も、このカードにはあります。その創造は『異なる性質のものを』『うまく混合する』ことによってなされるのです。
*-*-*-*-*-*-*
実占では、健康とコミュニケーション状態に注目することが多いです。(ヒタチの場合)
特に逆位置や否定的な意味合いで出た時には、生活の乱れや対人関係のだらしなさを疑います。規則正しい生活が崩れている・暴飲暴食・遊びすぎで夜が遅い・無駄遣い・礼儀の欠如・伝達をちゃんとしない・投げやりだったりいい加減な態度…これらは根本的な生活の輪郭を崩すものです。ひとつひとつは些細なことなのですが、節度正しく守り続けるのは結構骨が折れるものです。
人は疲れていたり悩んでいたりすると自分のことでいっぱいになって生活のことがおろそかになりがちです。不眠や過眠になったり、人に対してわけも無くイライラしたり、やろうと思っていたことを後回しにしたり…そういう小さなひずみが増えてくると、いつも接している周りの人たちは『最近彼女ちょっとおかしいね』と気づいてくるものです。この状態はまさに『調整不足(…節制できていない)』と言えるものです。
肯定的な意味合いで出現している時には、特に事業や商売をされている方・企画や開発に携わっておられる方にとっては素晴らしい意味合いを持つでしょう。異なる性質のものを混合して新しい価値を生み出す・それをうまくやれる、と解釈することが出来ます。新アイデアの商品が生まれたり、新しいスタイルの商売を思いついたりといったことのみならず、社会や消費者のニーズとも折り合っていける、宣伝がうまくいくなどの要素も読み取れます。
人物像としては、きちんとした生活の基本が身についた良識ある人物と読み取ることが出来ます。人と比べて際立った特技や印象がなくても、そのきちんとした生活習慣が彼または彼女を幸運に導くでしょう。特に金貨や聖杯の10との組み合わせでは、良家の筋であるとか、愛情豊かな家系の人であろうと連想します。支える基盤がしっかりしていて、さらに個人の振る舞いがよく調整されていれば、どんなことが起こってもある程度スムーズに乗り越えていけるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
さて【13・死神】から続く【14・節制】のストーリーについて考えてみたいと思います。
肉体の死と魂の変容【13・死神】を迎えた男は知らぬまに神の使い・天使の元にやってきていました。
ここは人間の世界なのか、それとも神の国なのか…よく分かりません。どちらにも属さない、あるどこかの次元なのかも知れません。
もはや形を持たない男の魂の側で天使は何か作業をしています。両手に持っている杯で調合している液体は、不老不死を実現する液体『エリクシール』です。天使はありとあらゆる人間界の要素を使い、神から譲り受けている超越した御技を使って、人間界には未だないものを創りあげたのです。
天使は男の魂をその液体に浸しました。
すると…男の魂は人間の肉体ではないある実体を備えはじめました。人間の肉はいずれ滅びます。男の肉体は既に滅びました。無実の罪を受け入れ、皆の礎となり恵みをもたらした男の美しい行いに対して天使は新しい形を与えてくれたのです。
男の魂は新しい実体を得て解き放たれました。人間であった時以上の力がみなぎり、あらゆることが可能になりました。そして彼は旅を続けることにしたのです。
*-*-*-*-*-*-*
わたしは個人的にこの節制のカードが大好きで、このカードの精神を充分に活かすことさえ出来れば、幸運も不運も関係なく、何でも可能ではないかと思ったりします。生活を節度正しくこなすことができ、中庸と、最適なバランスを実現し、どんな要素のものでも否定することなく、新しい価値の創造の材料に出来るならば…何でも思いのままではないでしょうか?…もちろん、現実の人間にはとても難しいことですが…だから人間ではなく“天使”が描かれているのでしょうね。
規則正しい生活・適度で健康的な食事・適度な運動・周囲の人との親しい、しかし礼儀にかなったお付き合い…これが全部身についていればこの世の何を怖がることがあるでしょう。良い人との出会いも、結婚も仕事も、生活もスムーズに成るでしょう。何か困ったことがあっても周囲の人が助けてくれます。なぜなら「類は友を呼ぶ」で、周囲の人も同じように良き生活の信奉者であろうからです。
この『正しく節度ある』生活には、それ自体何も特別なことはありません。人の心を魅了する華々しさも輝きも、秀でた能力や威光による強い力も、神秘も哲学も正しさも優しさも、何か“いかにも価値がありそうなこと”は何もないのです。ただ適度に調整された状態であること…このスーパーナチュラルを目指し体現することほど人間にとって素晴らしいことがあるでしょうか。
それゆえわたしはこのカードを『個人の』『魂』が到達することの出来る至高のポイントだと捉えています。至高…一番高い場所です。それより高みを目指そうとするとどうなるか…大アルカナのこの先のカードを思い浮かべてみればみなさんも予想がつくことでしょう。
何か困ったことが起こった時、うまく行かなくて悩んでいる時、わたしは思うのです。知恵を絞って特別なことを目指すより、早寝早起き・健康的で栄養のバランスがとれた食事・適度な運動・服装や言葉を正すこと・整理整頓…これらを徹底することが結局一番効果があるのだと。より大きく、より高く、より強くなろうなんて思わなくていい。『きちんと、ちょうど良く』…これこそ、今まで存在してきた全ての人間の、すべての時間の総体から生み出されてきた至高の技(わざ)なのだと思います。
*-*-*-*-*-*-*
このカードは
を表していると思います。
コメントはBBSへどうぞ
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【14・節制(Temperance)】
◆おおまかな意味:
調整、中庸、節度をまもる、倹約、物事をうまくこなすための技 ほか
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カード中央に翼を広げた天使が立っています。この天使は『大天使ミカエル』であるとされています。
両手それぞれに金色に光り輝く聖杯を持ち、一方の杯からもう一方へ、水色の液体を注ぎ移しています。額には占星術記号の太陽のシンボルのようなものを付けています。胸の△は神秘学における火の元素記号です。両足の片方は水にひたしており、水面は風にそよいで波立っています。もう片方の足は地面に付けています。右奥には青々と茂った緑の草、左奥には長い道のりの先の山々と光り輝く王冠が見えます。
カードの絵から象徴を拾い読むと、火・水・風・土の元素のどれもが描かれていることが解ります。よってこのカードから読み取れる分野は多岐に渡りますが、いずれも“調整・節度を守ること・物事をちょうど良くうまくこなす”ことに主眼が置かれることになります。
*-*-*-*-*-*-*
とりわけ中央の天使が杯から杯へ液体を注ぎ移している行為は象徴的です。この天使がやっているように、自分の手で杯から杯へこぼさずに液体を移す作業を思い浮かべてください。その作業には慎重さと同時にある種の勢いも必要ですよね。ゆっくりしすぎていると水は杯を伝ってこぼれてしまいます。勢いがありすぎても杯からはみ出てこぼれます。ちょうど良い加減が必要ですが、それは杯の大きさや入っている液体の量や種類によって微妙に変わってくるはずです。
この場合は手作業でそれをするのですから、その力加減を自分の感覚や経験・直観を元に肉体を制御して行わなくてはいけません。集中し、慎重に、しかし大胆に。怖がってもいけないし、なげやりでもいけない。あらゆる面で『ちょうど良い力加減』が必要なのです。これが節制のカードの意味の主眼であるとわたしは捉えています。
この杯の液体は単なる水ではなく、錬金術でいう不老不死の妙薬『エリクシール』の調合過程であるとも言われます。異なった性質の化合液体を混ぜ合わせるのは刺激的かつ繊細な作業です。それを秤も機具も使わずにやるのはとてもデリケートな作業ですね。知識も経験も洞察力も必要です。手が震えたりしないように勇気も冷静さも器用さも欠かせません。正しい心と共に本質を追究する野心も必要なのではないでしょうか。
物事を穏便にうまくこなすことだけではなく、新しい素晴らしいものを生み出す“技”としての側面も、このカードにはあります。その創造は『異なる性質のものを』『うまく混合する』ことによってなされるのです。
*-*-*-*-*-*-*
実占では、健康とコミュニケーション状態に注目することが多いです。(ヒタチの場合)
特に逆位置や否定的な意味合いで出た時には、生活の乱れや対人関係のだらしなさを疑います。規則正しい生活が崩れている・暴飲暴食・遊びすぎで夜が遅い・無駄遣い・礼儀の欠如・伝達をちゃんとしない・投げやりだったりいい加減な態度…これらは根本的な生活の輪郭を崩すものです。ひとつひとつは些細なことなのですが、節度正しく守り続けるのは結構骨が折れるものです。
人は疲れていたり悩んでいたりすると自分のことでいっぱいになって生活のことがおろそかになりがちです。不眠や過眠になったり、人に対してわけも無くイライラしたり、やろうと思っていたことを後回しにしたり…そういう小さなひずみが増えてくると、いつも接している周りの人たちは『最近彼女ちょっとおかしいね』と気づいてくるものです。この状態はまさに『調整不足(…節制できていない)』と言えるものです。
肯定的な意味合いで出現している時には、特に事業や商売をされている方・企画や開発に携わっておられる方にとっては素晴らしい意味合いを持つでしょう。異なる性質のものを混合して新しい価値を生み出す・それをうまくやれる、と解釈することが出来ます。新アイデアの商品が生まれたり、新しいスタイルの商売を思いついたりといったことのみならず、社会や消費者のニーズとも折り合っていける、宣伝がうまくいくなどの要素も読み取れます。
人物像としては、きちんとした生活の基本が身についた良識ある人物と読み取ることが出来ます。人と比べて際立った特技や印象がなくても、そのきちんとした生活習慣が彼または彼女を幸運に導くでしょう。特に金貨や聖杯の10との組み合わせでは、良家の筋であるとか、愛情豊かな家系の人であろうと連想します。支える基盤がしっかりしていて、さらに個人の振る舞いがよく調整されていれば、どんなことが起こってもある程度スムーズに乗り越えていけるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
さて【13・死神】から続く【14・節制】のストーリーについて考えてみたいと思います。
肉体の死と魂の変容【13・死神】を迎えた男は知らぬまに神の使い・天使の元にやってきていました。
ここは人間の世界なのか、それとも神の国なのか…よく分かりません。どちらにも属さない、あるどこかの次元なのかも知れません。
もはや形を持たない男の魂の側で天使は何か作業をしています。両手に持っている杯で調合している液体は、不老不死を実現する液体『エリクシール』です。天使はありとあらゆる人間界の要素を使い、神から譲り受けている超越した御技を使って、人間界には未だないものを創りあげたのです。
天使は男の魂をその液体に浸しました。
すると…男の魂は人間の肉体ではないある実体を備えはじめました。人間の肉はいずれ滅びます。男の肉体は既に滅びました。無実の罪を受け入れ、皆の礎となり恵みをもたらした男の美しい行いに対して天使は新しい形を与えてくれたのです。
男の魂は新しい実体を得て解き放たれました。人間であった時以上の力がみなぎり、あらゆることが可能になりました。そして彼は旅を続けることにしたのです。
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わたしは個人的にこの節制のカードが大好きで、このカードの精神を充分に活かすことさえ出来れば、幸運も不運も関係なく、何でも可能ではないかと思ったりします。生活を節度正しくこなすことができ、中庸と、最適なバランスを実現し、どんな要素のものでも否定することなく、新しい価値の創造の材料に出来るならば…何でも思いのままではないでしょうか?…もちろん、現実の人間にはとても難しいことですが…だから人間ではなく“天使”が描かれているのでしょうね。
規則正しい生活・適度で健康的な食事・適度な運動・周囲の人との親しい、しかし礼儀にかなったお付き合い…これが全部身についていればこの世の何を怖がることがあるでしょう。良い人との出会いも、結婚も仕事も、生活もスムーズに成るでしょう。何か困ったことがあっても周囲の人が助けてくれます。なぜなら「類は友を呼ぶ」で、周囲の人も同じように良き生活の信奉者であろうからです。
この『正しく節度ある』生活には、それ自体何も特別なことはありません。人の心を魅了する華々しさも輝きも、秀でた能力や威光による強い力も、神秘も哲学も正しさも優しさも、何か“いかにも価値がありそうなこと”は何もないのです。ただ適度に調整された状態であること…このスーパーナチュラルを目指し体現することほど人間にとって素晴らしいことがあるでしょうか。
それゆえわたしはこのカードを『個人の』『魂』が到達することの出来る至高のポイントだと捉えています。至高…一番高い場所です。それより高みを目指そうとするとどうなるか…大アルカナのこの先のカードを思い浮かべてみればみなさんも予想がつくことでしょう。
何か困ったことが起こった時、うまく行かなくて悩んでいる時、わたしは思うのです。知恵を絞って特別なことを目指すより、早寝早起き・健康的で栄養のバランスがとれた食事・適度な運動・服装や言葉を正すこと・整理整頓…これらを徹底することが結局一番効果があるのだと。より大きく、より高く、より強くなろうなんて思わなくていい。『きちんと、ちょうど良く』…これこそ、今まで存在してきた全ての人間の、すべての時間の総体から生み出されてきた至高の技(わざ)なのだと思います。
*-*-*-*-*-*-*
このカードは
『最適の調整』…あらゆることを可能にし、あらゆる新しい価値を創り得る、人間の至高の技
を表していると思います。
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