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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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今回は色の考察【灰色】の第30回、小アルカナ【金貨のスート】の灰色部分(4)灰色がほとんど使われていないもの について検討します。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(4)灰色がほとんど使われていないもの…
【金貨9】【金貨ナイト】【金貨ペイジ】
この3枚にはほとんど灰色が使われていません。背景のとても濃い黄色が共通しています。【金貨9】の女性はまるで金貨の家族の一族か親類のようにも見えます。
***
【金貨9】の女性の衣服には、少しだけ塗り残されたような白っぽい部分があります。これを灰色と見れば、彼女は『少しの世俗性をその身にまとっている』と解釈できそうです。けれどもそれはハッキリしていなくて、あまり目立ちません。彼女自身もあまり自覚していないのではないでしょうか?
【金貨ナイト】には、ほとんどどこにも灰色が見つけられません。ところどころ着色し残された隙間を、薄い灰色と見ても良いでしょうか?それにしても彼には世俗的なところ、見通しの不安などがないようです。知恵(=コクマー)とも無縁と考えてよいのでしょうか。
【金貨ペイジ】では、子供の右手首に白い輪状の袖口が見えます。これが灰色だとすれば、それは一体どういう意味なのでしょうか?
いつものように『世界シンボル事典』で『手首』や『袖』などの言葉を調べてみましたが、項目がありませんでした。『手』の項目はありましたが参考になる部分が見当たらず、わずかに *右手にはポジティブな意味が与えられている* 記述が見られました。この子供の右手首にだけ白色…灰色らしき部分があるのも何か意味があると思うのですが。
***
今まで考えてきた『灰色』の意味合いに当てはめてみると、この3人には世俗的なところがない…と考えられます。
【金貨9】の女性は浮世離れしているのかも知れません。この札には妾の意もありますが、囲われ者であれば浮世離れもうなづけます。人目もあるので社会参加は消極的になるでしょう。わずかにその上衣にだけ灰色部分があるのは、人目に触れる時だけ、少しだけ社会を気にする、とでも解釈できそうな気がします。
【金貨ナイト】は地味に働いているのみで、外の社会には関心がないのかも知れません。生まれついての管理者である彼は、出世も人付き合いも気にせずに、ただ父の…あるいは領主の…言うことだけを気にしていれば良いでしょう。目の前の仕事に集中していれば見通しの不安などあるはずもありません。それは全部、父や領主がなんとかしてくれるでしょう。
そんな彼にとって知恵(=コクマー)はむしろ邪魔なものではないでしょうか。彼は“言うことを確実に遂行する”ことを求められているので、勝手な考えや機転は命令者の機嫌を損ねる元となり得ます。
【金貨ペイジ】は見習いの子として大事にされています。彼もまた、周りの大人たちの言うことを素直に聞いていさえすれば、行く末は約束されています。見通しの不安などありません。今は技術と知識の習得だけが大事なのであって、世俗的な成功などはまだまだ先の話。
しかし彼は職人・商人として“その手で”価値を成すこととなります。彼の右手首の白いor灰色の?輪はそれを示唆しているのかも知れません。
***
こうして見ていくと、この3人は、恐らく【金貨キング】の力で強く庇護されているようです。
【金貨9】は愛人や妾、未亡人、あるいは仕事を委託される職業婦人として。
【金貨ナイト】は跡継ぎ息子や領民や農奴、あるいは雇われ者として。
【金貨ペイジ】は見習いに出された子供、跡継ぎの幼い息子として。
庇護されているが故に、社会の中で“上手くやっていく”必要がなく、庇護者のご機嫌だけを取っていればそれで良いことになります。自分勝手な知恵(=コクマー)を働かせるのは余計なことで、その代わり不安もない、ということになりそうです。
*-*-*-*-*-*-*
30回にも渡って『灰色』について検討して来ました。一連の考察を通してまとめてみると、灰色には以下のような要素があると考えられます。
*-*-*-*-*-*-*
以上で『灰色』の考察を終わります。休み休みしながら、やっと終えることが出来てほっとしました。
黄色、青色…ときて灰色でしたが、進むにつれ考察がどんどんしつこくなってきています。今から思えば黄色と青色も、これくらい丹念にやれば良かったと思います。今頃になって改めて黄色や青色が気になってきました。
特に青色については、『空色』としていた色は『灰色の青みがかったもの』のように思われますし、剣のコートカードの背景などは、棒の背景の青色とはまったく別の観点で考察すべきようにも思えます。
と、色々心残りはありますが、今後もゆるゆる続けて行きたいと思います。どうぞ今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
☆★☆
来週は、『日本タロット占術振興会』の集会のため、東京出張してきます。
東京に行くこと自体、人生でまだ5回か6回目くらいのお上りさんなので、迷子にならないように、はりきって行ってきます。あちらでは鑑定士仲間の清水先生(多種多様な占い教室もなさっています)や、尊敬する井上先生とお会いできる予定ですのでとても楽しみです。また東京在住のお得意様からの鑑定予約もいただいており、大変ありがたい旅となる予定です。
ということで、来週は、ちょっと遅れて東京出張のご報告ブログにさせていただく予定です。
それではまた、来週お会いいたしましょう。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(4)灰色がほとんど使われていないもの…
【金貨9】【金貨ナイト】【金貨ペイジ】
この3枚にはほとんど灰色が使われていません。背景のとても濃い黄色が共通しています。【金貨9】の女性はまるで金貨の家族の一族か親類のようにも見えます。
***
【金貨9】の女性の衣服には、少しだけ塗り残されたような白っぽい部分があります。これを灰色と見れば、彼女は『少しの世俗性をその身にまとっている』と解釈できそうです。けれどもそれはハッキリしていなくて、あまり目立ちません。彼女自身もあまり自覚していないのではないでしょうか?
【金貨ナイト】には、ほとんどどこにも灰色が見つけられません。ところどころ着色し残された隙間を、薄い灰色と見ても良いでしょうか?それにしても彼には世俗的なところ、見通しの不安などがないようです。知恵(=コクマー)とも無縁と考えてよいのでしょうか。
【金貨ペイジ】では、子供の右手首に白い輪状の袖口が見えます。これが灰色だとすれば、それは一体どういう意味なのでしょうか?
いつものように『世界シンボル事典』で『手首』や『袖』などの言葉を調べてみましたが、項目がありませんでした。『手』の項目はありましたが参考になる部分が見当たらず、わずかに *右手にはポジティブな意味が与えられている* 記述が見られました。この子供の右手首にだけ白色…灰色らしき部分があるのも何か意味があると思うのですが。
***
今まで考えてきた『灰色』の意味合いに当てはめてみると、この3人には世俗的なところがない…と考えられます。
【金貨9】の女性は浮世離れしているのかも知れません。この札には妾の意もありますが、囲われ者であれば浮世離れもうなづけます。人目もあるので社会参加は消極的になるでしょう。わずかにその上衣にだけ灰色部分があるのは、人目に触れる時だけ、少しだけ社会を気にする、とでも解釈できそうな気がします。
【金貨ナイト】は地味に働いているのみで、外の社会には関心がないのかも知れません。生まれついての管理者である彼は、出世も人付き合いも気にせずに、ただ父の…あるいは領主の…言うことだけを気にしていれば良いでしょう。目の前の仕事に集中していれば見通しの不安などあるはずもありません。それは全部、父や領主がなんとかしてくれるでしょう。
そんな彼にとって知恵(=コクマー)はむしろ邪魔なものではないでしょうか。彼は“言うことを確実に遂行する”ことを求められているので、勝手な考えや機転は命令者の機嫌を損ねる元となり得ます。
【金貨ペイジ】は見習いの子として大事にされています。彼もまた、周りの大人たちの言うことを素直に聞いていさえすれば、行く末は約束されています。見通しの不安などありません。今は技術と知識の習得だけが大事なのであって、世俗的な成功などはまだまだ先の話。
しかし彼は職人・商人として“その手で”価値を成すこととなります。彼の右手首の白いor灰色の?輪はそれを示唆しているのかも知れません。
***
こうして見ていくと、この3人は、恐らく【金貨キング】の力で強く庇護されているようです。
【金貨9】は愛人や妾、未亡人、あるいは仕事を委託される職業婦人として。
【金貨ナイト】は跡継ぎ息子や領民や農奴、あるいは雇われ者として。
【金貨ペイジ】は見習いに出された子供、跡継ぎの幼い息子として。
庇護されているが故に、社会の中で“上手くやっていく”必要がなく、庇護者のご機嫌だけを取っていればそれで良いことになります。自分勝手な知恵(=コクマー)を働かせるのは余計なことで、その代わり不安もない、ということになりそうです。
*-*-*-*-*-*-*
30回にも渡って『灰色』について検討して来ました。一連の考察を通してまとめてみると、灰色には以下のような要素があると考えられます。
- 灰色は“完全な白”と“完全な黒”の中間である。完全な白や黒は現実の世界では少ない。中間である灰色は、この現実世界の、一般的な世俗の色合いである。
社会とは『外の世界』や『他者との付き合い』を指す。一人で閉じこもって暮らしている者は、社会との関わりがなく、灰色の要素が希薄である。社会=灰色と言える。 - 灰色は“物質的な価値観”を重んじる。お金やモノがなければ現実の世界で生きていけない。社会で経済活動をしていくには、上述した『外の世界』『他者との付き合い』が必須である。
- 灰色は“見通しの不安”などを示唆する。現実世界では、あらゆるものが永遠ではないからである。
- 灰色はカバラ教義『生命の樹』で知恵(=コクマー)と対応する。現実世界や人間社会で生きること、経済活動や不安の克服には知恵が必須である。完全な白や黒でなく、中間で上手くやりくりする生き方も知恵と言える。
- 『石』は神や宇宙の力の顕現とされ、永遠性や普遍性をあらわす。加工されていない原石は、生命本能など天与の力をあらわし、成形された石は天与の力に“人間の意志的努力”が加えられたものとも解釈できる。
*-*-*-*-*-*-*
以上で『灰色』の考察を終わります。休み休みしながら、やっと終えることが出来てほっとしました。
黄色、青色…ときて灰色でしたが、進むにつれ考察がどんどんしつこくなってきています。今から思えば黄色と青色も、これくらい丹念にやれば良かったと思います。今頃になって改めて黄色や青色が気になってきました。
特に青色については、『空色』としていた色は『灰色の青みがかったもの』のように思われますし、剣のコートカードの背景などは、棒の背景の青色とはまったく別の観点で考察すべきようにも思えます。
と、色々心残りはありますが、今後もゆるゆる続けて行きたいと思います。どうぞ今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
☆★☆
来週は、『日本タロット占術振興会』の集会のため、東京出張してきます。
東京に行くこと自体、人生でまだ5回か6回目くらいのお上りさんなので、迷子にならないように、はりきって行ってきます。あちらでは鑑定士仲間の清水先生(多種多様な占い教室もなさっています)や、尊敬する井上先生とお会いできる予定ですのでとても楽しみです。また東京在住のお得意様からの鑑定予約もいただいており、大変ありがたい旅となる予定です。
ということで、来週は、ちょっと遅れて東京出張のご報告ブログにさせていただく予定です。
それではまた、来週お会いいたしましょう。
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