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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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こんばんわ、ヒタチです。
先週と同じく、日曜日じゅうにはブログ更新を…と思っていたのですが、タロット記事を仕上げる時間がどうしても取れませんでした。
そこで今回もちょっとだけ書いて、お茶を濁そうと思います。
*-*-*-*-*-*-*
今、わたしは『(2)背景の一部に灰色の目立つもの』として選んだ札を見ながら、「【剣5】と【剣ペイジ】の雰囲気はほんとに似ているなぁ」と思っていました。
「どこが似てるんだ?!」と、お思いの方もいらっしゃるでしょうが、わたしはなぜかこの二つの札をうっかり捉え違えることがあるのです。疲れてぼんやりしている時なんか、ちょっと危ないです。
なんで間違えやすいのかなぁ?と思って見ていましたら、あることに気付きました。それは【剣ペイジ】が『帽子』をかぶっていないことです。
4枚のペイジたちを見て下さい。棒、聖杯、金貨のペイジはそれぞれ帽子をかぶっています。そしてそれぞれの親たちの息子であることを彷彿とさせるような雰囲気を持っています。
棒は4人のペイジの中でも一番、親の庇護を受けている感じがします。黒いとかげ模様の服は、父や兄とおそろいです。マントもとても立派で、大切にされている感じがします。
聖杯のペイジは飾りのついたオシャレな帽子を被せてもらっています。カップから魚が顔を出していますが、父の胸に下がっているペンダントヘッドも魚です。兄は鎧の上から魚模様の服を着ていて、この3者は魚というシンボルで繋がっています。(ちなみに母クイーンは、玉座に魚のシンボルが見られます)
金貨のペイジも聖杯のペイジと似たオシャレな帽子をかぶっています。この帽子が彼を商人あるいは職人の子らしく見せています。袖口が緑色でヒラヒラした形になっています。兄の兜の天辺にも緑色でヒラヒラした飾りがついています。これはひょっとしたら父の着ている服に描かれている植物の葉っぱをモチーフにしているのでしょうか。
さて、剣のペイジは16枚のコートカードのうち、唯一、頭に何もかぶっていません。父、母、兄は『蝶』のモチーフで結びついています。しかしペイジには蝶のモチーフも見当たりません。
こうして見ていくと、どうしても【剣ペイジ】だけが何だか親にほったらかされているような、孤独な感じがしてしまいます。この孤独の雰囲気が【剣5】の殺伐としたイメージと重なってしまうのだろうと思います。
以前にも書いたかも知れませんが、『世界シンボル事典』の「かぶり物/帽子」の項には以下のようにあります。
*かぶり物は、それを身につけた人を大きく見せるし、また相手の目の高さにあるため、非常に目につきやすい。それゆえ、ダイアデム(宝石のついた環状の頭飾り)、葉冠、王冠などの、地位をあらわすかぶり物は、それを身につけた者への尊敬の念を、ただちに呼び起こすのである。かぶり物はまた、しばしば社会的地位や、特定の集団や特定の宗教への帰属をあらわし、無文字社会でも、どの年齢集団に属するかを示すシンボルになった。*
上記を読むと、無冠無帽である【剣ペイジ】は、人からの尊敬を得られないばかりか、どの集団に属するのか、どの宗教を信仰しているのか、どの年齢に属しているのかすら分からない人物となってしまいます。
……うーん、剣のペイジ君、不憫です。。
剣の王、女王、騎士がつけている『蝶』のシンボルについても調べてみました。
*チョウは多くの文化圏において、変身する能力と美のシンボルとなる一方で、喜びのはかなさを象徴する存在でもある*
なるほど…【剣】の人びとは「変身する」のだから、剣のペイジ君があらかじめ何者か、定められているのはおかしいのかも知れませんね。階級も、信仰も、職業も、どんなものにもなり得る自由さが、16枚のコートカードの中で唯一、このカードにだけ与えられているのでしょう。
『世界シンボル事典』、「チョウ」項目の続きには以下のようにも書かれています。
*ユング派の深層心理学者E.エッブリは『夢とその解釈』(1943)の中で、「チョウが次々と変態していく過程、すなわち緩慢で鈍重な動きの毛虫や芋虫から、優美に舞うチョウへと変身してゆくさまは、実に不可思議かつ印象的であり、そのためにこの過程は人間の魂の変容をあらわす比喩とみなされ、いつの日か大地の束縛を逃れ、光あふれる空へと昇ってゆくことができるという希望のよりどころとなった」と述べている*
確かに、このどこか寂しげで不安定な面持ちのある【剣ペイジ】が、いつかキリッと頼もしいプロフェッショナルである【剣キング】に成長するのだと考えてみると、この変身は蝶のように素晴らしく鮮やかなものであると言えますね。
*-*-*-*-*-*-*
それにしても、ウエイト版の絵はこんな些細なところをとっても意味深く描かれているのですね。本当にびっくりします。探究し甲斐があります。
ということで、番外編的に【剣ペイジ】についてちょっとだけ考えてみました。
来週、タロット記事が書けるかどうか分かりませんが、ゆっくりやっていきたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
先週と同じく、日曜日じゅうにはブログ更新を…と思っていたのですが、タロット記事を仕上げる時間がどうしても取れませんでした。
そこで今回もちょっとだけ書いて、お茶を濁そうと思います。
*-*-*-*-*-*-*
今、わたしは『(2)背景の一部に灰色の目立つもの』として選んだ札を見ながら、「【剣5】と【剣ペイジ】の雰囲気はほんとに似ているなぁ」と思っていました。
「どこが似てるんだ?!」と、お思いの方もいらっしゃるでしょうが、わたしはなぜかこの二つの札をうっかり捉え違えることがあるのです。疲れてぼんやりしている時なんか、ちょっと危ないです。
なんで間違えやすいのかなぁ?と思って見ていましたら、あることに気付きました。それは【剣ペイジ】が『帽子』をかぶっていないことです。
4枚のペイジたちを見て下さい。棒、聖杯、金貨のペイジはそれぞれ帽子をかぶっています。そしてそれぞれの親たちの息子であることを彷彿とさせるような雰囲気を持っています。
棒は4人のペイジの中でも一番、親の庇護を受けている感じがします。黒いとかげ模様の服は、父や兄とおそろいです。マントもとても立派で、大切にされている感じがします。
聖杯のペイジは飾りのついたオシャレな帽子を被せてもらっています。カップから魚が顔を出していますが、父の胸に下がっているペンダントヘッドも魚です。兄は鎧の上から魚模様の服を着ていて、この3者は魚というシンボルで繋がっています。(ちなみに母クイーンは、玉座に魚のシンボルが見られます)
金貨のペイジも聖杯のペイジと似たオシャレな帽子をかぶっています。この帽子が彼を商人あるいは職人の子らしく見せています。袖口が緑色でヒラヒラした形になっています。兄の兜の天辺にも緑色でヒラヒラした飾りがついています。これはひょっとしたら父の着ている服に描かれている植物の葉っぱをモチーフにしているのでしょうか。
さて、剣のペイジは16枚のコートカードのうち、唯一、頭に何もかぶっていません。父、母、兄は『蝶』のモチーフで結びついています。しかしペイジには蝶のモチーフも見当たりません。
こうして見ていくと、どうしても【剣ペイジ】だけが何だか親にほったらかされているような、孤独な感じがしてしまいます。この孤独の雰囲気が【剣5】の殺伐としたイメージと重なってしまうのだろうと思います。
以前にも書いたかも知れませんが、『世界シンボル事典』の「かぶり物/帽子」の項には以下のようにあります。
*かぶり物は、それを身につけた人を大きく見せるし、また相手の目の高さにあるため、非常に目につきやすい。それゆえ、ダイアデム(宝石のついた環状の頭飾り)、葉冠、王冠などの、地位をあらわすかぶり物は、それを身につけた者への尊敬の念を、ただちに呼び起こすのである。かぶり物はまた、しばしば社会的地位や、特定の集団や特定の宗教への帰属をあらわし、無文字社会でも、どの年齢集団に属するかを示すシンボルになった。*
上記を読むと、無冠無帽である【剣ペイジ】は、人からの尊敬を得られないばかりか、どの集団に属するのか、どの宗教を信仰しているのか、どの年齢に属しているのかすら分からない人物となってしまいます。
……うーん、剣のペイジ君、不憫です。。
剣の王、女王、騎士がつけている『蝶』のシンボルについても調べてみました。
*チョウは多くの文化圏において、変身する能力と美のシンボルとなる一方で、喜びのはかなさを象徴する存在でもある*
なるほど…【剣】の人びとは「変身する」のだから、剣のペイジ君があらかじめ何者か、定められているのはおかしいのかも知れませんね。階級も、信仰も、職業も、どんなものにもなり得る自由さが、16枚のコートカードの中で唯一、このカードにだけ与えられているのでしょう。
『世界シンボル事典』、「チョウ」項目の続きには以下のようにも書かれています。
*ユング派の深層心理学者E.エッブリは『夢とその解釈』(1943)の中で、「チョウが次々と変態していく過程、すなわち緩慢で鈍重な動きの毛虫や芋虫から、優美に舞うチョウへと変身してゆくさまは、実に不可思議かつ印象的であり、そのためにこの過程は人間の魂の変容をあらわす比喩とみなされ、いつの日か大地の束縛を逃れ、光あふれる空へと昇ってゆくことができるという希望のよりどころとなった」と述べている*
確かに、このどこか寂しげで不安定な面持ちのある【剣ペイジ】が、いつかキリッと頼もしいプロフェッショナルである【剣キング】に成長するのだと考えてみると、この変身は蝶のように素晴らしく鮮やかなものであると言えますね。
*-*-*-*-*-*-*
それにしても、ウエイト版の絵はこんな些細なところをとっても意味深く描かれているのですね。本当にびっくりします。探究し甲斐があります。
ということで、番外編的に【剣ペイジ】についてちょっとだけ考えてみました。
来週、タロット記事が書けるかどうか分かりませんが、ゆっくりやっていきたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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