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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は色の考察【灰色】の第12回、小アルカナ【聖杯のスート】の灰色部分 について考えてみます。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
小アルカナの灰色部分【聖杯】
ライダー版画像
(1)背景が灰色のもの…【聖杯1】【聖杯5】【聖杯キング】【聖杯ペイジ】
(2)背景の一部に灰色の目立つもの…
【聖杯7】背景の半分ほどを占める雲、中央のカップに入っているもの
【聖杯6】石畳の道、道の入口の柱(?)歩いていく人物、屋根の色
(3)地面or足元が灰色のもの…
【聖杯キング】玉座台、玉座
【聖杯ナイト】ナイトが乗っている馬の色、衣服の一部
【聖杯クイーン】玉座(赤がまじった灰色)
(4)白い衣服が灰色を含んでいるもの…
【聖杯2】左側の人物
【聖杯3】左奥の女性、右奥の女性の裾あたり
【聖杯9】商人の服
(5)その他の気になる灰色部分…
1.水(雲)の濁りについて【聖杯10】【聖杯4】【聖杯クイーン】【聖杯ナイト】
2.【聖杯8】の地面と背景
以上に注目しながら一枚ずつ見て行きたいと思います。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が灰色のもの
【聖杯1】【聖杯5】【聖杯キング】【聖杯ペイジ】
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯1】では、背景全体、右側にある雲、聖杯に飛び込んで来ようとしているハトが灰色で描かれています。
『ひとつの聖杯=ひとつの心』と仮定するならば、その心は今世俗的な価値観や物質的なものの中に埋もれていると言えそうです。
右側から湧き出している雲も灰色です。エースカードではどのスートにも灰色の雲が描かれています。世俗的・物質的な世界の中に雲がひとつの心を差し出し、そこに今、祝福のハトが清らかな聖体のパンを届けました。魂を得た心からは豊かな水が湧き出しています。
「心」の周囲がほとんど灰色で覆われているのは、「心」を宿している肉体そのものが物質に他ならないからではないでしょうか。肉体を包む衣服も、建物も食べ物も、衣食住を供給する周囲の人間もすべて物質であり、世俗的なものです。祝福を授ける存在でさえ、社会であり、人間です。
この『ひとつの心』を取り巻く社会は不変永続的なものではありません(見通しの不透明)。良きものと悪しきもの、光と闇が入り混じった世界です(二つのものの中間および混成)。それは不安を呼び起こすこともありますが、人はその不安に対して知恵(コクマー)をもって生きていくでしょう。
心は、ひとりぼっちではまだ、心本来の要素を発揮できません。もたらされている物質的な恵みや周りの人たちの存在を、精神的な糧へと変えるためには、交流すべき他者の心が必要となるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯5】では、背景の空と奥にかかっている橋が灰色です。
橋は【棒4】にも出てきました。中央の人物が立っている岸と奥の建物がある岸を繋いでいます。
この人物は聖杯を5つ中3つ倒してしまいました。失敗や喪失があったのです。橋の向こうには小ぶりですがしっかりした建物があり、木々も植えられています。これは失敗や喪失から立ち直る過程を表わしているようにも見えます。灰色の橋を渡ることは、世間で現実的な努力をして、自分の中に確固としたものを確立する道程を表わしているのではないでしょうか。
失敗と立ち直りの道程を覆っているのはやはり灰色の空です。この人物の努力は一貫して現実的な社会生活との関わりの中で行われるでしょう。「失敗や喪失のあった過去」と「これからの未来」、その両者の中間地点に今はあり、悲しみ(倒れた3つの杯)と希望(残っている2つの杯)が交じり合った気持ちを抱いているのでしょう。今は不安でどうしたらいいか分からないようですが、これからこの人は立ちなおるために知恵(コクマー)を使って努力していくことでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯キング】では、玉座と玉座台が灰色です。玉座の肘掛や背もたれの部分は聖杯そのものを表わすような、丸いラインでデザインされています。足元はしっかりとした、四角い台です。この玉座は豊かに波打っている大海の真ん中に浮かんでいます。
玉座台が四角いことは、彼がしっかりとした世俗的・物質的基盤の上にあることを示しているようです。四角い形は安定した組織を連想させます。彼は愛と心の王ですが、地域のコミュニティーや経済的な組織を基盤として生活を送っていると言えます。
玉座の方は愛や心を連想させる丸みがありますが、やはり灰色です。彼の愛や心の力は社会的・物質的な形で示されるのでしょうか。例えばお金やステイタスなどかも知れません。
物質は形があるものです。愛や心には形がありません。彼は形あるものとないものの狭間にあり、両者を融合させて生きていると言えそうです。
彼は大海の真ん中にひとりで浮かんでいます。これはとても不安定な状況ではないでしょうか?彼が足下の海に沈んで同化してしまわないためには、どうしてもこのしっかりとした物質の力を借りなくてはいけないでしょう。でなければ彼は愛と心におぼれて死んでしまいます。
この王が、世界にしっかりと存在して力強く生きていくためには、現実的な力と知恵(コクマー)の発揮が必要となることでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯ペイジ】では背景だけが灰色です。この可愛らしい子供は楽しそうにしています。彼自身はとてもリラックスして面白そうなものに興味を向け、おしゃれな服に身を包んでいます。
この子供の背景が灰色なのは、彼が周囲の大人たちや豊かなお金などに囲まれていることを表わしているようです。彼は宮廷の小姓の格好をしています。彼自身は子供ですが、周囲では王や貴族や身分のある幾多の人びとが面倒で複雑な力関係を形づくっています。彼はその中で可愛がられながら日々を過ごし、面白おかしい出来事や綺麗なものを楽しんでいます。
この豊かさや面白楽しい日々は永遠につづくものではないでしょう。彼も大人になりますし、宮廷内の力関係が逆転したり崩れたり等に巻き込まれることもあるかも知れません。先の見通しは不確かですが、彼自身はそれをはっきりと自覚しているわけではなく、ぼんやりとした予感のようなものでしか感じていないでしょう。
また彼は大人たちに囲まれた子供という弱い存在でありながら、可愛がられ守られる存在でもあります。彼の父母はどんな人なのでしょうか。どんな時にもしっかりと彼を守ってくれるのでしょうか。彼以外のこと…宮廷内の人間関係や利害関係に気をとられてはいないでしょうか。
彼の生活は、子供という「弱くて無力な立場の不安定さ」と「責任のない自由な立場の楽しさ」の中間にあり、両者の入り混じったものなのだと思われます。
彼は周囲の大人たちの世知や知恵(コクマー)などを学んで、これからの人生を生き抜いていくことになるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
今週はようやくタロット記事に戻れました。来週は (2)背景の一部に灰色の目立つもの について考えてみます。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
小アルカナの灰色部分【聖杯】
ライダー版画像
(1)背景が灰色のもの…【聖杯1】【聖杯5】【聖杯キング】【聖杯ペイジ】
(2)背景の一部に灰色の目立つもの…
【聖杯7】背景の半分ほどを占める雲、中央のカップに入っているもの
【聖杯6】石畳の道、道の入口の柱(?)歩いていく人物、屋根の色
(3)地面or足元が灰色のもの…
【聖杯キング】玉座台、玉座
【聖杯ナイト】ナイトが乗っている馬の色、衣服の一部
【聖杯クイーン】玉座(赤がまじった灰色)
(4)白い衣服が灰色を含んでいるもの…
【聖杯2】左側の人物
【聖杯3】左奥の女性、右奥の女性の裾あたり
【聖杯9】商人の服
(5)その他の気になる灰色部分…
1.水(雲)の濁りについて【聖杯10】【聖杯4】【聖杯クイーン】【聖杯ナイト】
2.【聖杯8】の地面と背景
以上に注目しながら一枚ずつ見て行きたいと思います。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が灰色のもの
【聖杯1】【聖杯5】【聖杯キング】【聖杯ペイジ】
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯1】では、背景全体、右側にある雲、聖杯に飛び込んで来ようとしているハトが灰色で描かれています。
『ひとつの聖杯=ひとつの心』と仮定するならば、その心は今世俗的な価値観や物質的なものの中に埋もれていると言えそうです。
右側から湧き出している雲も灰色です。エースカードではどのスートにも灰色の雲が描かれています。世俗的・物質的な世界の中に雲がひとつの心を差し出し、そこに今、祝福のハトが清らかな聖体のパンを届けました。魂を得た心からは豊かな水が湧き出しています。
「心」の周囲がほとんど灰色で覆われているのは、「心」を宿している肉体そのものが物質に他ならないからではないでしょうか。肉体を包む衣服も、建物も食べ物も、衣食住を供給する周囲の人間もすべて物質であり、世俗的なものです。祝福を授ける存在でさえ、社会であり、人間です。
この『ひとつの心』を取り巻く社会は不変永続的なものではありません(見通しの不透明)。良きものと悪しきもの、光と闇が入り混じった世界です(二つのものの中間および混成)。それは不安を呼び起こすこともありますが、人はその不安に対して知恵(コクマー)をもって生きていくでしょう。
心は、ひとりぼっちではまだ、心本来の要素を発揮できません。もたらされている物質的な恵みや周りの人たちの存在を、精神的な糧へと変えるためには、交流すべき他者の心が必要となるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯5】では、背景の空と奥にかかっている橋が灰色です。
橋は【棒4】にも出てきました。中央の人物が立っている岸と奥の建物がある岸を繋いでいます。
この人物は聖杯を5つ中3つ倒してしまいました。失敗や喪失があったのです。橋の向こうには小ぶりですがしっかりした建物があり、木々も植えられています。これは失敗や喪失から立ち直る過程を表わしているようにも見えます。灰色の橋を渡ることは、世間で現実的な努力をして、自分の中に確固としたものを確立する道程を表わしているのではないでしょうか。
失敗と立ち直りの道程を覆っているのはやはり灰色の空です。この人物の努力は一貫して現実的な社会生活との関わりの中で行われるでしょう。「失敗や喪失のあった過去」と「これからの未来」、その両者の中間地点に今はあり、悲しみ(倒れた3つの杯)と希望(残っている2つの杯)が交じり合った気持ちを抱いているのでしょう。今は不安でどうしたらいいか分からないようですが、これからこの人は立ちなおるために知恵(コクマー)を使って努力していくことでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯キング】では、玉座と玉座台が灰色です。玉座の肘掛や背もたれの部分は聖杯そのものを表わすような、丸いラインでデザインされています。足元はしっかりとした、四角い台です。この玉座は豊かに波打っている大海の真ん中に浮かんでいます。
玉座台が四角いことは、彼がしっかりとした世俗的・物質的基盤の上にあることを示しているようです。四角い形は安定した組織を連想させます。彼は愛と心の王ですが、地域のコミュニティーや経済的な組織を基盤として生活を送っていると言えます。
玉座の方は愛や心を連想させる丸みがありますが、やはり灰色です。彼の愛や心の力は社会的・物質的な形で示されるのでしょうか。例えばお金やステイタスなどかも知れません。
物質は形があるものです。愛や心には形がありません。彼は形あるものとないものの狭間にあり、両者を融合させて生きていると言えそうです。
彼は大海の真ん中にひとりで浮かんでいます。これはとても不安定な状況ではないでしょうか?彼が足下の海に沈んで同化してしまわないためには、どうしてもこのしっかりとした物質の力を借りなくてはいけないでしょう。でなければ彼は愛と心におぼれて死んでしまいます。
この王が、世界にしっかりと存在して力強く生きていくためには、現実的な力と知恵(コクマー)の発揮が必要となることでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
【聖杯ペイジ】では背景だけが灰色です。この可愛らしい子供は楽しそうにしています。彼自身はとてもリラックスして面白そうなものに興味を向け、おしゃれな服に身を包んでいます。
この子供の背景が灰色なのは、彼が周囲の大人たちや豊かなお金などに囲まれていることを表わしているようです。彼は宮廷の小姓の格好をしています。彼自身は子供ですが、周囲では王や貴族や身分のある幾多の人びとが面倒で複雑な力関係を形づくっています。彼はその中で可愛がられながら日々を過ごし、面白おかしい出来事や綺麗なものを楽しんでいます。
この豊かさや面白楽しい日々は永遠につづくものではないでしょう。彼も大人になりますし、宮廷内の力関係が逆転したり崩れたり等に巻き込まれることもあるかも知れません。先の見通しは不確かですが、彼自身はそれをはっきりと自覚しているわけではなく、ぼんやりとした予感のようなものでしか感じていないでしょう。
また彼は大人たちに囲まれた子供という弱い存在でありながら、可愛がられ守られる存在でもあります。彼の父母はどんな人なのでしょうか。どんな時にもしっかりと彼を守ってくれるのでしょうか。彼以外のこと…宮廷内の人間関係や利害関係に気をとられてはいないでしょうか。
彼の生活は、子供という「弱くて無力な立場の不安定さ」と「責任のない自由な立場の楽しさ」の中間にあり、両者の入り混じったものなのだと思われます。
彼は周囲の大人たちの世知や知恵(コクマー)などを学んで、これからの人生を生き抜いていくことになるでしょう。
*-*-*-*-*-*-*
今週はようやくタロット記事に戻れました。来週は (2)背景の一部に灰色の目立つもの について考えてみます。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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