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しあわせの青い鳥は、 “今の” あなたのそばにいます




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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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 今回は色の考察【黒色】の第5回、背景が黒いもの(1-4)です。

 黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。

・第3のセフィラ「ビナー(理解)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・極端さ、甚だしさ、絶対性、神と関連 世俗的でない
・闇、悲しみ、光がない、試練、停滞(が、後に神がやってくる)
・悪魔の支配下にある
・進化に必要な過程


 カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
 『世界シンボル事典』を参考図書として用います。

 分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。タロット作者の意図やカバラの教義に基づいた正しい解釈を目指しているのではなく、個人の自然な感覚と発想に頼って考察してみようとする試みです。ご了承の上、お読み下さい。

*-*-*-*-*-*-*

(1)背景が黒いもの…
【16・塔】【15・悪魔】

10】【金貨5】【9】【金貨3】

*-*-*-*-*-*-*

10】

◆極端さ、甚だしさ、絶対性、世俗的でない…

 【10】では、背後から10本もの剣を突き刺されて倒れている人の姿が描かれています。
 1本や2本ではなく10本というのが激しいですね。しかもかなりズブズブと、深くしっかり突き刺さっています。これだけでも《極端さ、甚だしさ》が表れています。

 また背後から、一方的に、というのも激烈です。この人には抵抗した形跡が見当たりません。一体何があったのでしょうか。《普通の状況ではない》ことが表れています。

◆闇、悲しみ、光がない、試練、停滞(が、後に神がやってくる)…

 空はとても暗く《闇》の深さを感じさせます。血のようなものが地面に流れ広がり、倒れた人はこと切れてしまったのか、ピクリともしません。残酷で悲惨な空気が辺りを支配しています。

 が、空の彼方には暁の光が差しています。向こうから太陽の光がやってきて、《いずれここにも日の光が届く》ことでしょう。

◆悪魔の支配下にある…

 向こうから日が差し始めているとはいえ、この人の周りにはまだ光が届いていません。上記にも述べたように、ここにはまだ残酷で悲惨な空気が充満しています。

 ここまで残酷な事態がなぜ起こってしまったのでしょうか?被害者にも加害者にも、この事態を避けることが出来なかったのは、《無知や蒙昧に冒されていた》からかも知れません。

◆進化に必要な過程…

 このショッキングな事件は、被害者にも加害者にも、そして周りの人にも甚大なインパクトを与え、各自の内省がうながされたことでしょう。こんなに酷い状況が起こり得たのはなぜなのか、どうすればそれを避けられたのか、人間の本質とは何なのか。この苦しみや困惑からどう抜け出せばいいのか。

 …そのような「躓き」を経て、人の精神は拡大され、精練され、《進化を遂げはじめます》。困難が激しければ激しいほど、背負う業がハードであればあるほど、そこに含まれている「知」のパワーは大きいと言えます。

◆第3のセフィラ「ビナー(理解)」と対応している…

 闇や困難、悲嘆に含まれている「知」のパワーが幾ら大きくても、それを見出して身に付けなければ進化には至りません。

 たとえ闇に飲み込まれて救いの道を失い絶望的になったとしても、その闇に留まり、向き合い、一旦は闇をそのまま受け容れて《理解》することが、神がわたしたちに課した試練であり、恵みだと言えるでしょう。

*-*-*-*-*-*-*

金貨5】

◆極端さ、甚だしさ、絶対性、世俗的でない…

 【金貨5】では雪の降りしきる町を、足萎えと、貧しい女が歩いています。

 雪は厚く降り積もっているのに、なんと、彼らは裸足です。凍えるほどの寒さであろうに彼らは防寒具も身に着けていません。顔色も悪く、病気のようでもあります。

 ただでさえ身体が悪く、履物さえ買えないほど貧しいつらい身の上なのに、こんなに寒くて激しい雪の日に、外をさ迷い歩かなくてはならないなんて、なんという不幸でしょう。

 彼らは貧しさと不幸の《極致》に置かれているといっても過言ではありません。

◆闇、悲しみ、光がない、試練、停滞(が、後に神がやってくる)…

 教会のステンドグラスの窓が黄色く光っていることを思えば、今は夜なのでしょうか。

 教会の中は明るく平和で温かいのに、彼らはつらい身の上でさ迷っています。どんなに悲しくやるせない心でいることでしょう。

 今の彼らには、教会の明かりも、降り積もった雪明りも、心を照らす光とはならないでしょう。だってあまりにも寒くてつらいのです。

 一体どうすれば彼らはこの境遇から抜け出せるのでしょうか。凍えて固まってしまった心をほどいて、教会のドアを叩いてみたらどうでしょうか。

◆悪魔の支配下にある…

 上記に述べたように、彼らの心には教会の光=神の力が届いていません。神のほんのすぐそばを実際に歩いているというのに…

 何が彼らの心に目隠しをしてしまったのでしょうか。目に見えない悪魔の仕業と言ってよいのではないでしょうか。

◆進化に必要な過程…

 彼らだってきっと、しあわせに強く生きていきたいと願っているに違いありません。

 この激しくつらいどん底の経験が、信仰への目を開くきっかけになるかも知れません。自分の力ではどうにも出来ない「無力な立場」に追いやられたとき、人は神にすがり、神に心を開く道を歩むことになるのです。

 それは「能力の進化」でも「知力の進化」でもない、「魂の進化」の道と言えるでしょう。

◆第3のセフィラ「ビナー(理解)」と対応している…

 ここにも、闇と困難の中に含まれている「進化」のパワーが含まれています。もしも彼らがあきらめないならば、物質的な貧しさの経験を通して、魂の貧しさを《理解》するでしょう。

 理解は否定や排除の中ではなく、受容の中にあるのです。


*-*-*-*-*-*-*

 さて、久しぶりにタロット解釈に戻ってきました。

 何回かここに書いていますが、わたしは『黒』が好きなのに、なかなか前に進めないでいることには、何か理由があるのではないか?と思っています。

 『黒』に取り組みはじめたのは8月14日。現在で5回の記事を書いていますが、定義の差し戻しなど行きつ戻りつして、ようやく流れに入れたかな、という感じ。ここまで2ヵ月半もかかってしまいました。

 黒は個人の内面=心と切り離して考えることができない色だと思います。夏の頃のわたしでは扱えなかった何かが含まれているのかも知れないと思ったり…それではようやく『黒』と向き合えるお許しが出たのかな?などと思ったりもしています。

 次回は【9】と【金貨3】を解釈していきます。

 今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
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『占いと癒しのお店*アテナ』占い師のサワツ純子です。

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