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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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今回は色の考察【黒色】の第2回、(1)背景が黒いもの の続きです。
黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が黒いもの…
【16・塔】【15・悪魔】
【剣10】【金貨5】【剣9】【金貨3】
*-*-*-*-*-*-*
【16・塔】では背景が真っ黒です。塔の3つの窓の奥も真っ黒の闇です。
著しく高い塔に稲妻が打ち、火を吹いています。稲妻は甚だしく強く、塔のてっぺんを吹き飛ばしてしまいました。中にいた人は塔から放り出され、真っ逆さまに落ちています。きっと命もないことでしょう。まるでこの世の終わりのような恐ろしい光景、大惨事です。
人類の知性と努力を象徴する塔が悲劇に見舞われ、人は嘆き、悲しんだでしょう。心は傷つき、希望を失ったに違いありません。
いったいなぜこんな悲劇が起こったのでしょう。人知を超える破壊と災いに、人はなぜだか自然に神に問わずにはおれません。神はなぜこんな試練をわたしたちに与えたのか。わたしたちの何が悪かったのか。確かに調子に乗っていたかも知れない、不遜な行いもあったかも知れない。しかしわたしたちは高みを目指し、努力していただけなのだ。
何が間違っていたのか、どうしてこうなってしまったのかを理解(=ビナー)しなければ、再びこのような悲劇が起こるでしょう。神は激しい破壊を行うことでわたしたちに間違いを知らしめたのではないか…こんな時、人はそう思わずにいられません。この悲劇が起こらなければ、わたしたちは間違った道を歩み続けることになったでしょう。賢い選択とより良い未来に向かって再生するために、この悲しみは通らねばならない道だったのかも知れません。
人が間違いを犯しつつ増長を繰り返している時、あるいは調子に乗ったり焦ったりして油断している時、人は神の存在を忘れているものです。
人の心が『神の不在という暗闇』に侵された時、わたしたちを打つ稲妻の鮮烈な光や、塔を燃えつくす赤々とした炎は、人知を超える存在の大きな力を誇示するように、わたしたちに知らしめます。
飛び散る火の粉がゆらゆらと光って空を舞う、美しく壮大な光景は、わたしたちの心を切り裂きながらも、わたしたちをどこか新しい場所へ運んでいく“しるし”であるかのようです。
*-*-*-*-*-*-*
【15・悪魔】の背景もまた真っ暗です。
恐ろしく不気味な異形のものが、たいまつを持ち、二人の男女を従えています。
悪魔はこの二人をペットにしているのでしょうか。二人は首に鎖を巻き、小ぶりな角と尻尾をつけています。真っ裸だし、なんだか滑稽な、変な格好です。
こんな気持ち悪い生き物のそばで、二人は怖くないのでしょうか。あたりは真っ暗なので、あまり目が利かないのかも知れません。ひょっとしたら、そばにいる大きなものが悪魔だと気づいていない可能性もあります。
そういえば二人はぼんやりとした顔つきです。口角は下がって目もとろんとしています。もう完全に頭が働いていないようです。異常としか言いようがありません。
それに比べて悪魔の目は大きく見開かれ力強い表情です。ここでは人は主導権を悪魔に奪われています。神は助けにやってこないようです。そもそも、この二人は助けてほしいとか逃げたいとか思っていないように見えます。これでは神も助けようがありません。
日が昇って沈むことや、季節が変わっていくことも、彼らにはちっとも感じられないでしょう。同じような毎日が延々と続きます。何の変化も発展もなく、状況は停滞したままです。二人は決して自由ではありません。しかしむしろその不自由を安泰と勘違いしているようです。
自由を奪われ、明日の可能性も希望も奪われて、深いあきらめの中にいるのかもしれません。肉体の欲望だけ満たされて、精神的な希望の光を奪われ続けて生きるなんて、どんなに悲しい状態でしょうか。
ここには神の手が届きません。『神の不在の暗闇』の中でここから脱出するには“自分の力だけで”悪魔から逃げ出さなくてはなりません。過酷な試練ですが、首の鎖はゆるく、やろうと思えばできないことはありません。
なんとか日の光が届く場所まで逃げられたら、神がいちはやくその手をさしのべて助けてくれるでしょう。それをやり遂げられたら、二度と悪魔に負けない力を身につけ、生まれ変われるに違いありません。
*-*-*-*-*-*-*
まず、大アルカナの2枚を見てみました。黒色の定義に沿って解釈の文を作ろうと頑張りましたが、あまりいい文章になりませんね(^_^;;
黒、ビナー=理解、というワードの当てはめ方が何か不自然な感じです。黒そのものが理解を表しているというより、理解のために経なければならない闇、の方がしっくり来る気がします。
闇があるから理解が必要になる、という風にも読めます。
明るい場所では目で見ればすぐ分かります。暗闇ではものが見えないので、《目で見て分からないものは洞察したり理解したりする必要がある》という風にも解釈できます。
結論を急がず、ぼちぼち続けて行きたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
今回は色の考察【黒色】の第2回、(1)背景が黒いもの の続きです。
黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が黒いもの…
【16・塔】【15・悪魔】
【剣10】【金貨5】【剣9】【金貨3】
*-*-*-*-*-*-*
【16・塔】では背景が真っ黒です。塔の3つの窓の奥も真っ黒の闇です。
著しく高い塔に稲妻が打ち、火を吹いています。稲妻は甚だしく強く、塔のてっぺんを吹き飛ばしてしまいました。中にいた人は塔から放り出され、真っ逆さまに落ちています。きっと命もないことでしょう。まるでこの世の終わりのような恐ろしい光景、大惨事です。
人類の知性と努力を象徴する塔が悲劇に見舞われ、人は嘆き、悲しんだでしょう。心は傷つき、希望を失ったに違いありません。
いったいなぜこんな悲劇が起こったのでしょう。人知を超える破壊と災いに、人はなぜだか自然に神に問わずにはおれません。神はなぜこんな試練をわたしたちに与えたのか。わたしたちの何が悪かったのか。確かに調子に乗っていたかも知れない、不遜な行いもあったかも知れない。しかしわたしたちは高みを目指し、努力していただけなのだ。
何が間違っていたのか、どうしてこうなってしまったのかを理解(=ビナー)しなければ、再びこのような悲劇が起こるでしょう。神は激しい破壊を行うことでわたしたちに間違いを知らしめたのではないか…こんな時、人はそう思わずにいられません。この悲劇が起こらなければ、わたしたちは間違った道を歩み続けることになったでしょう。賢い選択とより良い未来に向かって再生するために、この悲しみは通らねばならない道だったのかも知れません。
人が間違いを犯しつつ増長を繰り返している時、あるいは調子に乗ったり焦ったりして油断している時、人は神の存在を忘れているものです。
人の心が『神の不在という暗闇』に侵された時、わたしたちを打つ稲妻の鮮烈な光や、塔を燃えつくす赤々とした炎は、人知を超える存在の大きな力を誇示するように、わたしたちに知らしめます。
飛び散る火の粉がゆらゆらと光って空を舞う、美しく壮大な光景は、わたしたちの心を切り裂きながらも、わたしたちをどこか新しい場所へ運んでいく“しるし”であるかのようです。
*-*-*-*-*-*-*
【15・悪魔】の背景もまた真っ暗です。
恐ろしく不気味な異形のものが、たいまつを持ち、二人の男女を従えています。
悪魔はこの二人をペットにしているのでしょうか。二人は首に鎖を巻き、小ぶりな角と尻尾をつけています。真っ裸だし、なんだか滑稽な、変な格好です。
こんな気持ち悪い生き物のそばで、二人は怖くないのでしょうか。あたりは真っ暗なので、あまり目が利かないのかも知れません。ひょっとしたら、そばにいる大きなものが悪魔だと気づいていない可能性もあります。
そういえば二人はぼんやりとした顔つきです。口角は下がって目もとろんとしています。もう完全に頭が働いていないようです。異常としか言いようがありません。
それに比べて悪魔の目は大きく見開かれ力強い表情です。ここでは人は主導権を悪魔に奪われています。神は助けにやってこないようです。そもそも、この二人は助けてほしいとか逃げたいとか思っていないように見えます。これでは神も助けようがありません。
日が昇って沈むことや、季節が変わっていくことも、彼らにはちっとも感じられないでしょう。同じような毎日が延々と続きます。何の変化も発展もなく、状況は停滞したままです。二人は決して自由ではありません。しかしむしろその不自由を安泰と勘違いしているようです。
自由を奪われ、明日の可能性も希望も奪われて、深いあきらめの中にいるのかもしれません。肉体の欲望だけ満たされて、精神的な希望の光を奪われ続けて生きるなんて、どんなに悲しい状態でしょうか。
ここには神の手が届きません。『神の不在の暗闇』の中でここから脱出するには“自分の力だけで”悪魔から逃げ出さなくてはなりません。過酷な試練ですが、首の鎖はゆるく、やろうと思えばできないことはありません。
なんとか日の光が届く場所まで逃げられたら、神がいちはやくその手をさしのべて助けてくれるでしょう。それをやり遂げられたら、二度と悪魔に負けない力を身につけ、生まれ変われるに違いありません。
*-*-*-*-*-*-*
まず、大アルカナの2枚を見てみました。黒色の定義に沿って解釈の文を作ろうと頑張りましたが、あまりいい文章になりませんね(^_^;;
黒、ビナー=理解、というワードの当てはめ方が何か不自然な感じです。黒そのものが理解を表しているというより、理解のために経なければならない闇、の方がしっくり来る気がします。
闇があるから理解が必要になる、という風にも読めます。
明るい場所では目で見ればすぐ分かります。暗闇ではものが見えないので、《目で見て分からないものは洞察したり理解したりする必要がある》という風にも解釈できます。
結論を急がず、ぼちぼち続けて行きたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が黒いもの…
【16・塔】【15・悪魔】
【剣10】【金貨5】【剣9】【金貨3】
*-*-*-*-*-*-*
【16・塔】では背景が真っ黒です。塔の3つの窓の奥も真っ黒の闇です。
著しく高い塔に稲妻が打ち、火を吹いています。稲妻は甚だしく強く、塔のてっぺんを吹き飛ばしてしまいました。中にいた人は塔から放り出され、真っ逆さまに落ちています。きっと命もないことでしょう。まるでこの世の終わりのような恐ろしい光景、大惨事です。
人類の知性と努力を象徴する塔が悲劇に見舞われ、人は嘆き、悲しんだでしょう。心は傷つき、希望を失ったに違いありません。
いったいなぜこんな悲劇が起こったのでしょう。人知を超える破壊と災いに、人はなぜだか自然に神に問わずにはおれません。神はなぜこんな試練をわたしたちに与えたのか。わたしたちの何が悪かったのか。確かに調子に乗っていたかも知れない、不遜な行いもあったかも知れない。しかしわたしたちは高みを目指し、努力していただけなのだ。
何が間違っていたのか、どうしてこうなってしまったのかを理解(=ビナー)しなければ、再びこのような悲劇が起こるでしょう。神は激しい破壊を行うことでわたしたちに間違いを知らしめたのではないか…こんな時、人はそう思わずにいられません。この悲劇が起こらなければ、わたしたちは間違った道を歩み続けることになったでしょう。賢い選択とより良い未来に向かって再生するために、この悲しみは通らねばならない道だったのかも知れません。
人が間違いを犯しつつ増長を繰り返している時、あるいは調子に乗ったり焦ったりして油断している時、人は神の存在を忘れているものです。
人の心が『神の不在という暗闇』に侵された時、わたしたちを打つ稲妻の鮮烈な光や、塔を燃えつくす赤々とした炎は、人知を超える存在の大きな力を誇示するように、わたしたちに知らしめます。
飛び散る火の粉がゆらゆらと光って空を舞う、美しく壮大な光景は、わたしたちの心を切り裂きながらも、わたしたちをどこか新しい場所へ運んでいく“しるし”であるかのようです。
*-*-*-*-*-*-*
【15・悪魔】の背景もまた真っ暗です。
恐ろしく不気味な異形のものが、たいまつを持ち、二人の男女を従えています。
悪魔はこの二人をペットにしているのでしょうか。二人は首に鎖を巻き、小ぶりな角と尻尾をつけています。真っ裸だし、なんだか滑稽な、変な格好です。
こんな気持ち悪い生き物のそばで、二人は怖くないのでしょうか。あたりは真っ暗なので、あまり目が利かないのかも知れません。ひょっとしたら、そばにいる大きなものが悪魔だと気づいていない可能性もあります。
そういえば二人はぼんやりとした顔つきです。口角は下がって目もとろんとしています。もう完全に頭が働いていないようです。異常としか言いようがありません。
それに比べて悪魔の目は大きく見開かれ力強い表情です。ここでは人は主導権を悪魔に奪われています。神は助けにやってこないようです。そもそも、この二人は助けてほしいとか逃げたいとか思っていないように見えます。これでは神も助けようがありません。
日が昇って沈むことや、季節が変わっていくことも、彼らにはちっとも感じられないでしょう。同じような毎日が延々と続きます。何の変化も発展もなく、状況は停滞したままです。二人は決して自由ではありません。しかしむしろその不自由を安泰と勘違いしているようです。
自由を奪われ、明日の可能性も希望も奪われて、深いあきらめの中にいるのかもしれません。肉体の欲望だけ満たされて、精神的な希望の光を奪われ続けて生きるなんて、どんなに悲しい状態でしょうか。
ここには神の手が届きません。『神の不在の暗闇』の中でここから脱出するには“自分の力だけで”悪魔から逃げ出さなくてはなりません。過酷な試練ですが、首の鎖はゆるく、やろうと思えばできないことはありません。
なんとか日の光が届く場所まで逃げられたら、神がいちはやくその手をさしのべて助けてくれるでしょう。それをやり遂げられたら、二度と悪魔に負けない力を身につけ、生まれ変われるに違いありません。
*-*-*-*-*-*-*
まず、大アルカナの2枚を見てみました。黒色の定義に沿って解釈の文を作ろうと頑張りましたが、あまりいい文章になりませんね(^_^;;
黒、ビナー=理解、というワードの当てはめ方が何か不自然な感じです。黒そのものが理解を表しているというより、理解のために経なければならない闇、の方がしっくり来る気がします。
闇があるから理解が必要になる、という風にも読めます。
明るい場所では目で見ればすぐ分かります。暗闇ではものが見えないので、《目で見て分からないものは洞察したり理解したりする必要がある》という風にも解釈できます。
結論を急がず、ぼちぼち続けて行きたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
今回は色の考察【黒色】の第2回、(1)背景が黒いもの の続きです。
黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(1)背景が黒いもの…
【16・塔】【15・悪魔】
【剣10】【金貨5】【剣9】【金貨3】
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【16・塔】では背景が真っ黒です。塔の3つの窓の奥も真っ黒の闇です。
著しく高い塔に稲妻が打ち、火を吹いています。稲妻は甚だしく強く、塔のてっぺんを吹き飛ばしてしまいました。中にいた人は塔から放り出され、真っ逆さまに落ちています。きっと命もないことでしょう。まるでこの世の終わりのような恐ろしい光景、大惨事です。
人類の知性と努力を象徴する塔が悲劇に見舞われ、人は嘆き、悲しんだでしょう。心は傷つき、希望を失ったに違いありません。
いったいなぜこんな悲劇が起こったのでしょう。人知を超える破壊と災いに、人はなぜだか自然に神に問わずにはおれません。神はなぜこんな試練をわたしたちに与えたのか。わたしたちの何が悪かったのか。確かに調子に乗っていたかも知れない、不遜な行いもあったかも知れない。しかしわたしたちは高みを目指し、努力していただけなのだ。
何が間違っていたのか、どうしてこうなってしまったのかを理解(=ビナー)しなければ、再びこのような悲劇が起こるでしょう。神は激しい破壊を行うことでわたしたちに間違いを知らしめたのではないか…こんな時、人はそう思わずにいられません。この悲劇が起こらなければ、わたしたちは間違った道を歩み続けることになったでしょう。賢い選択とより良い未来に向かって再生するために、この悲しみは通らねばならない道だったのかも知れません。
人が間違いを犯しつつ増長を繰り返している時、あるいは調子に乗ったり焦ったりして油断している時、人は神の存在を忘れているものです。
人の心が『神の不在という暗闇』に侵された時、わたしたちを打つ稲妻の鮮烈な光や、塔を燃えつくす赤々とした炎は、人知を超える存在の大きな力を誇示するように、わたしたちに知らしめます。
飛び散る火の粉がゆらゆらと光って空を舞う、美しく壮大な光景は、わたしたちの心を切り裂きながらも、わたしたちをどこか新しい場所へ運んでいく“しるし”であるかのようです。
*-*-*-*-*-*-*
【15・悪魔】の背景もまた真っ暗です。
恐ろしく不気味な異形のものが、たいまつを持ち、二人の男女を従えています。
悪魔はこの二人をペットにしているのでしょうか。二人は首に鎖を巻き、小ぶりな角と尻尾をつけています。真っ裸だし、なんだか滑稽な、変な格好です。
こんな気持ち悪い生き物のそばで、二人は怖くないのでしょうか。あたりは真っ暗なので、あまり目が利かないのかも知れません。ひょっとしたら、そばにいる大きなものが悪魔だと気づいていない可能性もあります。
そういえば二人はぼんやりとした顔つきです。口角は下がって目もとろんとしています。もう完全に頭が働いていないようです。異常としか言いようがありません。
それに比べて悪魔の目は大きく見開かれ力強い表情です。ここでは人は主導権を悪魔に奪われています。神は助けにやってこないようです。そもそも、この二人は助けてほしいとか逃げたいとか思っていないように見えます。これでは神も助けようがありません。
日が昇って沈むことや、季節が変わっていくことも、彼らにはちっとも感じられないでしょう。同じような毎日が延々と続きます。何の変化も発展もなく、状況は停滞したままです。二人は決して自由ではありません。しかしむしろその不自由を安泰と勘違いしているようです。
自由を奪われ、明日の可能性も希望も奪われて、深いあきらめの中にいるのかもしれません。肉体の欲望だけ満たされて、精神的な希望の光を奪われ続けて生きるなんて、どんなに悲しい状態でしょうか。
ここには神の手が届きません。『神の不在の暗闇』の中でここから脱出するには“自分の力だけで”悪魔から逃げ出さなくてはなりません。過酷な試練ですが、首の鎖はゆるく、やろうと思えばできないことはありません。
なんとか日の光が届く場所まで逃げられたら、神がいちはやくその手をさしのべて助けてくれるでしょう。それをやり遂げられたら、二度と悪魔に負けない力を身につけ、生まれ変われるに違いありません。
*-*-*-*-*-*-*
まず、大アルカナの2枚を見てみました。黒色の定義に沿って解釈の文を作ろうと頑張りましたが、あまりいい文章になりませんね(^_^;;
黒、ビナー=理解、というワードの当てはめ方が何か不自然な感じです。黒そのものが理解を表しているというより、理解のために経なければならない闇、の方がしっくり来る気がします。
闇があるから理解が必要になる、という風にも読めます。
明るい場所では目で見ればすぐ分かります。暗闇ではものが見えないので、《目で見て分からないものは洞察したり理解したりする必要がある》という風にも解釈できます。
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