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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は、小アルカナの背景に使われている青(空色/水色)の第4回め、金貨のスートを見ていきます。
金貨(ペンタクル)はお金・仕事・勉強のこと、実績、実感に基づくこと、目に見える成果等を表わしていると考えます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットと、Merrimack Publishing Corp. から出版されたウエイト版タロットです。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
2・小アルカナの背景の青
(4)金貨(ペンタクル)のカード・地のエレメント
ライダー版カード画像
A.青色背景とはっきり認識できるもの
金貨=お金がしっかり循環している【金貨2】・効果的に投資され回収されている【金貨10】と考えられます。『より向上するため』にお金が使われ、動いていると解釈できそうです。
【金貨10】棒(ワンド)のカードで見られたようなはっきりした青色の空です。活気が感じられます。大きな富があり、世代を超えた人々の繋がりや繁栄があります。大きなお金の力が『より大きな繁栄を目指して』活発にダイナミックに働いています。
【金貨2】空色の背景に、船が浮かんだ水面が水色で描かれています。両手が塞がって片足立ち、水面は波打っていて余裕の無さが気になります。手に持った金貨は二つのみ、使わずにとどめておくことは出来ず、また、必要を満たすため有効に使われるでしょう。今はいっぱいいっぱいですが『より良い状況を目指して』状況を動かしていると思われます。
B.あいまいな薄い青色~灰色っぽい背景のもの(青みが強いと感じられる順)
青みが強いほど【金貨】の表わす力が『前向き』で有効に働いていると考えられます。
【金貨1】薄い空色の背景。手前庭園のごく一部に青い花らしきものがあり、アーチの向こうに青い山が見える。そこにあるお金や物質的基盤は『より向上するため』価値あるものに費やされるだろう。
【金貨6】薄い灰青色の背景。裕福な商人らしき人物が二人の物乞いに施しをしている。商人の服は水色と白色の縦ストライプ(※1)。『よりよい暮らしを』と常に思いながら商いを行っている善良な人物に見える。右側の物乞いのまとっているものも青色。ただ恵みを受けているだけではなく、余裕さえできれば『もっときちんとした暮らしに』戻りたいと思っているのかもしれない。
金貨は施す者・施しを受ける者の両者にとって有効に活用されている。
【金貨4】ほとんど灰色の背景。人物の衣服の裾が青いデザインになっている。彼は持っている金貨を逃さないために戦々恐々としているようだが、危機さえ去れば『前向きな』心を発揮できるのかも知れない。
ここでは金貨は出て行くことも入ってくることもできず動きを止められている。彼にしてみればそれも彼自身の生活を守るため(=『よりよい状態』を求めるため)なのだが…
【金貨8】ほとんど灰色の背景。人物の上衣が青。彼はコツコツと同じ作業を続けペンタクルを作っている。
ここでも金貨の動きは止められているが、しかし生産はされている。彼は『よりよい状況を目指しての行為』を実践している。
【金貨7】灰色の背景。人物のシャツとタイツが青。彼は『より多くの成果』を求めて相当な努力を行ってきたようだ。しかし彼は結果に満足していない。金貨=成果は豊かな作物の実となってたわわに実っているのだが…。
【金貨8】と違って彼は土地や水や雨の力を借りて作物を“育てて”いる。良く見ると彼の左足下の地面から背後の一部が青色に着色されている。右足は作物側の地面に置き、左足は青色部分に置いている形だ。(Merrimack版では彼の左右の靴の色も違っています)彼は実りの季節にいたるまで時間をかけて労力を注いで来たのだろう。そしてこれからも『もっと多くの収穫を目指して』この土地と共に努力を続けていくに違いない。
-----------
※1.商人の衣服といえば【杯9】でも縦ストライプのものを着ているように見える。胴部分からソデまで縦ストライプになっている。模様なのか素材なのか?裕福な商人によくあるパターンの服装なのだろうか?と思いました。
※2.Merrimack版ではすべて灰色背景になっています
C.黒っぽい背景のもの
どちらも背景が教会になっている。そもそも【金貨】は費やされ、社会を流動し、巡ってくるものだが、ここでは建造物という固く、大きく、永続的な物質の一部となっている。
【金貨3】職工のタイツが青。彼は『もっとこうしよう』というアイデアを形にする施工者と言える。意匠をほどこす芸術家は風変わりなマントの背中部分がほんのり青みがかっている。この人物は『より向上しよう』という建設的な意識は持っているが、前面には出さないのかも知れない。牧師には青色部分が見られない。『もっと向上しよう』という姿勢は、神のしもべとしての生き方に反するとも考えられる。
【金貨5】ステンドグラスに青色の部分がある。これは【剣4】と同じパターンと言える。貧者の男性の衣服が青。また左足が青く、右足は紫色・赤色・黄色・オレンジ色等が使われているように見える。彼はつねに『もっといい暮らしがしたいなぁ』と思っているようだ。女性はオレンジ色の柄物のストールの下に青色の衣服を着けている。彼女もやはり『もっと良くなりたいなぁ』という望みを持っているのだろう。
D.黄色い背景のもの
すべてに一人の人物が描かれている。こうして並べてみると、キング=夫、クイーン=妻、ナイト=青年、ペイジ=子供、金貨9=妾(めかけ)のように見えてくるのが不思議だ。
金貨のスートの人たちは物質的に恵まれた状態にあり、“よりよい状態を目指す”意識は希薄です。よく言えばガツガツしていない、悪く言えば向上心に欠け、精神的に鈍いと言えるでしょう。
【金貨9】5枚の中でも一番青色部分が少ないです。遠方の山の稜線が青。葡萄が実っているすき間にチラチラ青が見え、人物の襟元と袖口に少しの青色部分があります。かすかに服の花模様(金星記号に見えます)にも青があるようです。
彼女の『向上心』は無くなったわけではありませんが、ところどころにしか発揮されていないようです。今の暮らしで充分満足なのでしょう。彼女がもし、この庭園から出て行くことになれば、その時には新たな目標や向上への意志が発揮されるのかも知れません。
【金貨キング】彼の衣服の柄・葡萄の蔓部分に青色のものがあります。服からはみ出ている右足の鉄靴が青。彼の背後の景色はどことはいえず曖昧に青で着色されており、手前の彼の足元あたりにも少し青の部分があります。カード右側にある城の三つ見える屋根のひとつが青、その向こうも青ですが、山なのか何なのか判然としません。まるで「青のオーラ」をふわっとまとっているように見えます。
彼はすでに多くの富を手にしています。本来ならばもう成果を求めて働く必要はありません。しかし彼の魂はそもそも『もっと多くの成果を』求めるように生まれついていたのでしょう。人生の闘いから引退するつもりはありません。富を『もっと確実なものに』するため、彼は今でも意識を働かせているようです。
【金貨クイーン】彼女のおしりの辺りに少しだけ青の部分があります。また背中と玉座のすき間にもほんのちょっぴり青が見えます。これはどういうことでしょう。彼女には見えない部分、玉座と接している部分、彼女が踏んでしまっているところ…等と言って良いでしょうか。彼女は『もっと良く』という気持ちがあっても見ていないのかも知れません。しかし身体に触れているので、感じてはいるのかも。色んな解釈が可能だと思います。
背後の山が青色なのはよく見られるパターンです。山の手前に見えるのは川でしょうか。金貨のカードではじめて川が出てきました。彼女の感情は遠くにあるのかも知れません。波も見えず、どこに流れているのかも判りません。彼女の背後に消えてしまっています。彼女は手元の金貨をじっと見て、他のものを見ないようにしているように見えます。彼女が生きいきとした精神性や豊かな感情と出会うには、ここから出かけていく必要があるのかも知れません。
【金貨ナイト】彼は他のスートのナイトと同じように青色の鎧兜を着ています。ナイトはすべて『もっと良く』を実現するために闘う戦士だと言えます。背景には青の部分は少ししかありません。カード右側の土地がほんのり青みがかっています。またずっと奥の山の一部が青くなっています。これらはどちらも未来を象徴する位置です。
彼は父や先祖が拓いて育てた肥沃な農地に立っているのでしょう。収穫は充分で、今は彼は安泰です。しかし未来にもそれを維持し続けるため、そして『もっと多くの収穫を』確保するため、闘っていくに違いありません。
【金貨ペイジ】彼は草地に立っています。右手首の袖口あたりがほんのり青みがかっているようにも見えますが、勘違いかも知れません。みなさんはどう思われますか?袖口と言えば【金貨9】でも袖口に青が見えました。
背景の奥の山が青色に塗られています。このカードではっきり判る青色はこの部分だけです。彼は今は恵まれた穏やかな場所にいますが、いずれあの山を登ることになるのでしょう。『もっと良く、さらに高く』を実現していく過程に入っていくことになると思われます。
*-*-*-*-*-*-*
金貨のカードでは水があまり見られませんでした。金貨に描かれた水は、【金貨1】の金貨を持つ手が出てくる雲(雲は水の表れ)、【金貨2】の海、【金貨5】の雪(雲と同様)、そして【金貨クイーン】の川です。
【金貨1】では比較的気温が高く、水は雲の形をしています。金貨=成果が実るのは色んな条件が満ちた時と考えられますので、金貨のカードは基本的に『状況の良さ』があると見て良いのかなと思います。
【金貨2】ではたくさんの水が大きく波打っています。これは海なので気温は関係ないと思います。感情に焦点が当たっています。金貨のカードの中でダントツに感情的なカードと言えるでしょう。
【金貨5】では雪が降っています。気温は非常に低いです。金貨のカードなのに状況が悪く、貧困そのものを表わしています。感情は凍りつき、しかも冷たく降り注ぎ、積もっています。
【金貨クイーン】では川になって表れています。川は時間の経過と関係があります。彼女の感情は、過去・現在・未来で少しずつ違った様相を見せるのでしょう。
生命の樹・第4のセフィラ「ケセド(慈悲)」に照らしあわせてみると、がっちり構成され安定する『4』の性質・正四面体と、聖杯・水や剣・風ほどではないにしろ、流動を好む金貨との相性は微妙なのかも知れません。しかし悪相性とまではいえないのではないかと思います。
ケセドの惑星は木星です。木星は西洋占星術では実りや保護を表わします。それは金貨の性質とまったく同じだと言えます。
と、いうことは性質が似すぎているので、その力をうまく発揮できないのかも知れません。ちょうど太陽が輝く昼間には、電灯が要らないように。
青がうまく働くのは『成果や実りが欲しい』という気持ちが存在する場所だ、と言えるのではないでしょうか。
ポイントは『成果や実りが欲しい』という条件(=まだ完全に満たされていない状態)と、それを求める『意志』の両方がそろっていることだと思います。
貧しくてもそれでいいのだ、と思っている人…たとえば【金貨3】の牧師さん(おそらくカソリックでしょう)に青はありませんでした。これは“完全に満たされていない状況”=『条件』はあるけれど『意志』がない状態だと思います。
また『意志』はあるけれど、豊か過ぎるので『条件』がそろっていないと考えられる【金貨9】の女性にはほとんど青が見られませんでした。
*-*-*-*-*-*-*
さて、これで青色についてひととおりすべてチェックし終えました。
最初に定義していた、青色が表わす意味もはっきりしてきたような気がします。
『黄色』の時にはやりませんでしたが、来週は青色について、数字ごとにチェックしてみようと思います。また何かわかるかも知れません。
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
金貨(ペンタクル)はお金・仕事・勉強のこと、実績、実感に基づくこと、目に見える成果等を表わしていると考えます。
青色は、空に表れる精神性・クールさ、及び水に表れる情動・霊性、魂の進化と向上を目指す性質を表わすと考えて解釈していきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットと、Merrimack Publishing Corp. から出版されたウエイト版タロットです。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
2・小アルカナの背景の青
(4)金貨(ペンタクル)のカード・地のエレメント
ライダー版カード画像
A.青色背景とはっきり認識できるもの
金貨=お金がしっかり循環している【金貨2】・効果的に投資され回収されている【金貨10】と考えられます。『より向上するため』にお金が使われ、動いていると解釈できそうです。
【金貨10】棒(ワンド)のカードで見られたようなはっきりした青色の空です。活気が感じられます。大きな富があり、世代を超えた人々の繋がりや繁栄があります。大きなお金の力が『より大きな繁栄を目指して』活発にダイナミックに働いています。
【金貨2】空色の背景に、船が浮かんだ水面が水色で描かれています。両手が塞がって片足立ち、水面は波打っていて余裕の無さが気になります。手に持った金貨は二つのみ、使わずにとどめておくことは出来ず、また、必要を満たすため有効に使われるでしょう。今はいっぱいいっぱいですが『より良い状況を目指して』状況を動かしていると思われます。
B.あいまいな薄い青色~灰色っぽい背景のもの(青みが強いと感じられる順)
青みが強いほど【金貨】の表わす力が『前向き』で有効に働いていると考えられます。
【金貨1】薄い空色の背景。手前庭園のごく一部に青い花らしきものがあり、アーチの向こうに青い山が見える。そこにあるお金や物質的基盤は『より向上するため』価値あるものに費やされるだろう。
【金貨6】薄い灰青色の背景。裕福な商人らしき人物が二人の物乞いに施しをしている。商人の服は水色と白色の縦ストライプ(※1)。『よりよい暮らしを』と常に思いながら商いを行っている善良な人物に見える。右側の物乞いのまとっているものも青色。ただ恵みを受けているだけではなく、余裕さえできれば『もっときちんとした暮らしに』戻りたいと思っているのかもしれない。
金貨は施す者・施しを受ける者の両者にとって有効に活用されている。
【金貨4】ほとんど灰色の背景。人物の衣服の裾が青いデザインになっている。彼は持っている金貨を逃さないために戦々恐々としているようだが、危機さえ去れば『前向きな』心を発揮できるのかも知れない。
ここでは金貨は出て行くことも入ってくることもできず動きを止められている。彼にしてみればそれも彼自身の生活を守るため(=『よりよい状態』を求めるため)なのだが…
【金貨8】ほとんど灰色の背景。人物の上衣が青。彼はコツコツと同じ作業を続けペンタクルを作っている。
ここでも金貨の動きは止められているが、しかし生産はされている。彼は『よりよい状況を目指しての行為』を実践している。
【金貨7】灰色の背景。人物のシャツとタイツが青。彼は『より多くの成果』を求めて相当な努力を行ってきたようだ。しかし彼は結果に満足していない。金貨=成果は豊かな作物の実となってたわわに実っているのだが…。
【金貨8】と違って彼は土地や水や雨の力を借りて作物を“育てて”いる。良く見ると彼の左足下の地面から背後の一部が青色に着色されている。右足は作物側の地面に置き、左足は青色部分に置いている形だ。(Merrimack版では彼の左右の靴の色も違っています)彼は実りの季節にいたるまで時間をかけて労力を注いで来たのだろう。そしてこれからも『もっと多くの収穫を目指して』この土地と共に努力を続けていくに違いない。
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※1.商人の衣服といえば【杯9】でも縦ストライプのものを着ているように見える。胴部分からソデまで縦ストライプになっている。模様なのか素材なのか?裕福な商人によくあるパターンの服装なのだろうか?と思いました。
※2.Merrimack版ではすべて灰色背景になっています
C.黒っぽい背景のもの
どちらも背景が教会になっている。そもそも【金貨】は費やされ、社会を流動し、巡ってくるものだが、ここでは建造物という固く、大きく、永続的な物質の一部となっている。
【金貨3】職工のタイツが青。彼は『もっとこうしよう』というアイデアを形にする施工者と言える。意匠をほどこす芸術家は風変わりなマントの背中部分がほんのり青みがかっている。この人物は『より向上しよう』という建設的な意識は持っているが、前面には出さないのかも知れない。牧師には青色部分が見られない。『もっと向上しよう』という姿勢は、神のしもべとしての生き方に反するとも考えられる。
【金貨5】ステンドグラスに青色の部分がある。これは【剣4】と同じパターンと言える。貧者の男性の衣服が青。また左足が青く、右足は紫色・赤色・黄色・オレンジ色等が使われているように見える。彼はつねに『もっといい暮らしがしたいなぁ』と思っているようだ。女性はオレンジ色の柄物のストールの下に青色の衣服を着けている。彼女もやはり『もっと良くなりたいなぁ』という望みを持っているのだろう。
D.黄色い背景のもの
すべてに一人の人物が描かれている。こうして並べてみると、キング=夫、クイーン=妻、ナイト=青年、ペイジ=子供、金貨9=妾(めかけ)のように見えてくるのが不思議だ。
金貨のスートの人たちは物質的に恵まれた状態にあり、“よりよい状態を目指す”意識は希薄です。よく言えばガツガツしていない、悪く言えば向上心に欠け、精神的に鈍いと言えるでしょう。
【金貨9】5枚の中でも一番青色部分が少ないです。遠方の山の稜線が青。葡萄が実っているすき間にチラチラ青が見え、人物の襟元と袖口に少しの青色部分があります。かすかに服の花模様(金星記号に見えます)にも青があるようです。
彼女の『向上心』は無くなったわけではありませんが、ところどころにしか発揮されていないようです。今の暮らしで充分満足なのでしょう。彼女がもし、この庭園から出て行くことになれば、その時には新たな目標や向上への意志が発揮されるのかも知れません。
【金貨キング】彼の衣服の柄・葡萄の蔓部分に青色のものがあります。服からはみ出ている右足の鉄靴が青。彼の背後の景色はどことはいえず曖昧に青で着色されており、手前の彼の足元あたりにも少し青の部分があります。カード右側にある城の三つ見える屋根のひとつが青、その向こうも青ですが、山なのか何なのか判然としません。まるで「青のオーラ」をふわっとまとっているように見えます。
彼はすでに多くの富を手にしています。本来ならばもう成果を求めて働く必要はありません。しかし彼の魂はそもそも『もっと多くの成果を』求めるように生まれついていたのでしょう。人生の闘いから引退するつもりはありません。富を『もっと確実なものに』するため、彼は今でも意識を働かせているようです。
【金貨クイーン】彼女のおしりの辺りに少しだけ青の部分があります。また背中と玉座のすき間にもほんのちょっぴり青が見えます。これはどういうことでしょう。彼女には見えない部分、玉座と接している部分、彼女が踏んでしまっているところ…等と言って良いでしょうか。彼女は『もっと良く』という気持ちがあっても見ていないのかも知れません。しかし身体に触れているので、感じてはいるのかも。色んな解釈が可能だと思います。
背後の山が青色なのはよく見られるパターンです。山の手前に見えるのは川でしょうか。金貨のカードではじめて川が出てきました。彼女の感情は遠くにあるのかも知れません。波も見えず、どこに流れているのかも判りません。彼女の背後に消えてしまっています。彼女は手元の金貨をじっと見て、他のものを見ないようにしているように見えます。彼女が生きいきとした精神性や豊かな感情と出会うには、ここから出かけていく必要があるのかも知れません。
【金貨ナイト】彼は他のスートのナイトと同じように青色の鎧兜を着ています。ナイトはすべて『もっと良く』を実現するために闘う戦士だと言えます。背景には青の部分は少ししかありません。カード右側の土地がほんのり青みがかっています。またずっと奥の山の一部が青くなっています。これらはどちらも未来を象徴する位置です。
彼は父や先祖が拓いて育てた肥沃な農地に立っているのでしょう。収穫は充分で、今は彼は安泰です。しかし未来にもそれを維持し続けるため、そして『もっと多くの収穫を』確保するため、闘っていくに違いありません。
【金貨ペイジ】彼は草地に立っています。右手首の袖口あたりがほんのり青みがかっているようにも見えますが、勘違いかも知れません。みなさんはどう思われますか?袖口と言えば【金貨9】でも袖口に青が見えました。
背景の奥の山が青色に塗られています。このカードではっきり判る青色はこの部分だけです。彼は今は恵まれた穏やかな場所にいますが、いずれあの山を登ることになるのでしょう。『もっと良く、さらに高く』を実現していく過程に入っていくことになると思われます。
*-*-*-*-*-*-*
金貨のカードでは水があまり見られませんでした。金貨に描かれた水は、【金貨1】の金貨を持つ手が出てくる雲(雲は水の表れ)、【金貨2】の海、【金貨5】の雪(雲と同様)、そして【金貨クイーン】の川です。
【金貨1】では比較的気温が高く、水は雲の形をしています。金貨=成果が実るのは色んな条件が満ちた時と考えられますので、金貨のカードは基本的に『状況の良さ』があると見て良いのかなと思います。
【金貨2】ではたくさんの水が大きく波打っています。これは海なので気温は関係ないと思います。感情に焦点が当たっています。金貨のカードの中でダントツに感情的なカードと言えるでしょう。
【金貨5】では雪が降っています。気温は非常に低いです。金貨のカードなのに状況が悪く、貧困そのものを表わしています。感情は凍りつき、しかも冷たく降り注ぎ、積もっています。
【金貨クイーン】では川になって表れています。川は時間の経過と関係があります。彼女の感情は、過去・現在・未来で少しずつ違った様相を見せるのでしょう。
生命の樹・第4のセフィラ「ケセド(慈悲)」に照らしあわせてみると、がっちり構成され安定する『4』の性質・正四面体と、聖杯・水や剣・風ほどではないにしろ、流動を好む金貨との相性は微妙なのかも知れません。しかし悪相性とまではいえないのではないかと思います。
ケセドの惑星は木星です。木星は西洋占星術では実りや保護を表わします。それは金貨の性質とまったく同じだと言えます。
と、いうことは性質が似すぎているので、その力をうまく発揮できないのかも知れません。ちょうど太陽が輝く昼間には、電灯が要らないように。
青がうまく働くのは『成果や実りが欲しい』という気持ちが存在する場所だ、と言えるのではないでしょうか。
ポイントは『成果や実りが欲しい』という条件(=まだ完全に満たされていない状態)と、それを求める『意志』の両方がそろっていることだと思います。
貧しくてもそれでいいのだ、と思っている人…たとえば【金貨3】の牧師さん(おそらくカソリックでしょう)に青はありませんでした。これは“完全に満たされていない状況”=『条件』はあるけれど『意志』がない状態だと思います。
また『意志』はあるけれど、豊か過ぎるので『条件』がそろっていないと考えられる【金貨9】の女性にはほとんど青が見られませんでした。
*-*-*-*-*-*-*
さて、これで青色についてひととおりすべてチェックし終えました。
最初に定義していた、青色が表わす意味もはっきりしてきたような気がします。
『黄色』の時にはやりませんでしたが、来週は青色について、数字ごとにチェックしてみようと思います。また何かわかるかも知れません。
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