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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は色の考察【灰色】の第8回、大アルカナ中の『灰色の四角い塔』について考えてみます。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
3・大アルカナの灰色部分(灰色の四角い塔)
ライダー版画像
この3枚には、灰色の四角い塔が描かれています。
【13・死神】【18・月】に描かれているものは同じ塔門のように見えます。
【16・塔】のものは、他のカードのものに比べて窓の数が多く、塔の高さもずば抜けて高いように見えます。
*-*-*-*-*-*-*
ここで描かれている四角い灰色の塔に、以前からわたしは興味をひかれていました。
この塔は一見してすぐ「不吉さ」と関連があると分かります。【13・死神】では言うに及ばず、【18・月】でも【16・塔】でも不吉な印象を与えます。
これらの塔は円筒形ではありません。四角い形をしています。四角や4という数字はそれだけで世俗性や物質性を象徴していますね。
これらの四角い塔がもし円筒形だったら、と想像してみるとずいぶん違った印象を受けるのではないでしょうか。
【5・法王】や【11・正義】に見られる2本の柱は灰色の円筒形ですね。ここでは社会の不和などを治めるための慈悲の力と裁きの力が表れていました。これらの力は明確で、善きものだと感じられます。
ここで逆に【5・法王】や【11・正義】の柱が四角かったら、と想像してみるとどうでしょう。なんだか「神聖さ」に乏しいような気がしませんか。
円筒形の柱と、四角い塔の違いをよく見ると、
円筒形の柱は石造りで、上はカードの上辺までしっかり届いています。
四角い塔は石造りではなく、高さはカードの上辺に至っていません。
上辺まで届いている柱は、上と下をつないでいます。地上と天上をつないでいると言ってよいでしょう。石造りなので『神の力の顕現』の意もあります。
上辺まで届いていない四角い塔は天に届いていません。石造りでもないので神の力の顕われではありません。
このように見ると【13・死神】【18・月】【16・塔】に不吉な印象を受けるのもうなずける気がします。
ただ【16・塔】のカードでは、この塔のてっぺんに神からの輝く稲妻が落ちることで、結果的に地上と天上は結ばれています。『災厄によって地上と天上が結ばれた』と考えると感慨深いものがあります。
*-*-*-*-*-*-*
さて、【13・死神】と【18・月】にみられるこの四角い塔からなる門ですが、これはウエイト版タロットのイラストレーターである「パメラ・コールマン・スミス」の創作なのでしょうか?それとも他の伝統的な絵画や文献に前例があるのでしょうか?
わたしはこの塔門を見て、自然と『冥府の門』と名前をつけてしまっていたのですが、実際は何なのでしょう。ネットでは他にこのような画像を見つけることができませんでした。もし知っている方がいらっしゃったらお教え願いたく思います。
それにつけてもこの塔門は見ているだけでさまざまな興味を呼び起こします。いったいどれくらいの高さがあるのだろう。見張り窓のようなところに人が入るんだろうか、入らないのであればなぜ窓があるんだろう。門の手前が何の世界で、門の外が何なんだろう等…。
わたしの勝手な想像では、この門塔は高さが100メートル、根元の一辺が40メートルくらいかなーという感じです。ウィキペディアのビルの高さの項目を見て(各都道府県で最も高いビルの一覧)、背景とのバランスから「四日市港ポートビル」がしっくり来ました。このサイズで考えると、塔と塔の間は約180メートルくらい。
もし半分の高さの50メートルとすると、塔の間は90メートルですね。50メートルというと13,4階建てくらいらしいです。黄泉の国の境の門だからうんと大きくあって欲しいというのがわたしの個人的な希望なのですが(笑)
ムダ話はさておき、この塔門は一体どのような世界の境目なのだろうと考えてみました。
【13・死神】においては割と分かりやすい気がします。手前が死の国、門の外がわたしたちの世界。門の間から覗いている太陽に照らされて街の建物の影らしきものが見えます。 『世界シンボル事典』によれば、都市は*単に定住のための住居が集落をなしているだけではなく、宗教的並びに社会的な秩序の中心を有することが必要とされる*ということです。太陽が照らしている塔門の向こうの世界は、手前の世界とはまったく秩序を異にするのですね。
ちょっと分かりにくいのが【18・月】です。
門の向こうは山しかありません。手前から伸びている道が山の向こうまで延々と続いていますが、人の住居らしきものも何も見られず具体的な想像が出来ません。
手前の景色にしても、水溜りとザリガニと犬とオオカミがいるだけで人の姿が見えません。このカードには人の気配がない中に、いきなり『四角い灰色の塔門』という人工的なものがでーんと存在しているのです。
*-*-*-*-*-*-*
このカードに描かれているものを順に『世界シンボル事典』で調べてみました。手前から並べてみます。内容は要約しています。
■水溜り、池について(『水』項目)
・あらゆる生命の源である一方で、解体と溺死を象徴する。
・心理学的に深層心理と無意識の領域の象徴。活力と豊穣をもたらす一方で沈降や滅亡を暗示する。
・来世と結び付けられる…太陽はしばしば、夜の間「死者の国」を暖めていると考えられている。
・「地下の水」が原初のカオスを連想させるのに対して「天より落ちる水」である雨は祝福に満ちた恵みをあらわす。
・「渦巻く水」は困難や変革の象徴(穏やかに「流れる」川は計画通りの順調な生活をあらわす)。
・池、沼、とりわけ湖底より水が湧き出す湖は、多くの文化圏で自然の精霊たちのすみかとされる。
・水の精霊は予言をもたらす一方で人間に危害を加えることもある。
※善と悪を併せ持つ。両義的。
※自然の精霊、深層意識、カオスなど、明瞭でない混沌としたもの。
※生と死の両方を生じる。
=二元的なものの混合『=灰色の特質』を連想させる。
■ざりがに(『カニ/ザリガニ』項目)
・カニとザリガニは伝統的なシンボル表現や古い民間伝承では実際上あまり区別されない
・独特な動きのゆえにしばしば不幸をもたらすと考えられた
・雨乞いの儀式に使われることもあった
・脱皮することから「生まれ変わり」や墓中からの復活のしるしとされる
・水に棲む動物なので大洪水の象徴ともなる
・カニは蛇の敵。蛇の毒をカニが消す
(蛇も冥府や死者の国の象徴です。蛇は知恵や知識のイメージがありますから、カニ/ザリガニの力は蛇の力と対極にあると言えるかも知れません)
※カニ/ザリガニも生と死の両方を生じるようです。水とカニ/ザリガニはとても似通った要素を持っているようです。
■オオカミ(『オオカミ』項目)
・野性の力、悪魔的な力のシンボル
・深層心理学的に「獰猛な無意識」として表わされる
・人間の子供に乳を与えて育てたという伝説がインド、ヨーロッパなど各地にある
■犬(『犬』項目)
・人類にとって最古の家畜。忠実と警戒心を表わす
・冥界の入口の番犬とされる
・来世の道案内
・「霊を見る力」があるとされる
・目に見えない危険を知らせる(【0・愚者】の犬を思い起こさせますね)
※水やカニ/サリガニの持っていない「知恵」の力を持っている。
※生も死も生まず、生まれたり死んだりした魂をどこかに導く役割のようです。
■門(『門』項目)
・単に「入口」を示すだけではなく、その背後に隠された空間や、神秘に満ちた力のシンボルとなることが多い
・重要な意味をもつ場に足を踏み入れることを比喩的に示す場合も多い
・神殿においては、その最深部に位置する神秘に満ちた場である「至聖所」の入口はしばしば豪華な装飾を施した門によって飾られており、聖別された特定の祭司のみがこの門をくぐることを許されていた
(このカードでの門は非常に殺風景です。「神の神聖さ」とは関係がないこと、誰でもくぐれる門であると解釈できそうです)
・人生における新たな段階への移行をあらわす「通過儀礼」が「門をくぐる」という行為によって象徴されている
これらの説明をただ読んでいるだけで、自ずと色んなことが分かるような気がします。
【18・月】において門の手前の領域は、どちらかというと「死」に近い混沌とした世界だと言えそうです。犬は冥界の番犬であり、来世の道案内役だからです。またカニやザリガニは「生まれ変わり」や「不幸」を意味し、渦巻き状の水は「困難・変革」を表わします。
それでは門の向こうは何の世界なのでしょうか。手前が死の世界ならば、奥は生の世界なのでしょう。が、それにしては殺風景です。人っ子一人見当たらず、樹木などもありません。ただ金色に光る道が一本続いているだけです。
この道を辿って魂は黄泉国にたどり着くのでしょうか。もしくはこの水辺から奥の山に向かって来世への旅がはじまるのでしょうか。わたしにはどちらとも判別がつきません。道が金色であることを思うと、ここから来世への旅がはじまるのかな、とも思えるのですが。。どちらもありなのかも知れません。【18・月】の曖昧さ、混沌にはその方がお似合いのような気もします。
*-*-*-*-*-*-*
【13・死神】ははっきりと不可逆な死の世界を描き、【16・塔】は災厄による神の救いを描いていますが、【18・月】ではどちらともつかない曖昧な世界が表れています。
【18・月】のカードは、混沌の中から真理を直観することもあれば、狂気に引き込まれることもあるということを表わしているのかな、と思います。どちらに転ぶか分からないという点でも曖昧ですね。
まだ色々と書きたいこともありますが、長くなったので今回はこのへんで終わります。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
3・大アルカナの灰色部分(灰色の四角い塔)
ライダー版画像
この3枚には、灰色の四角い塔が描かれています。
【13・死神】【18・月】に描かれているものは同じ塔門のように見えます。
【16・塔】のものは、他のカードのものに比べて窓の数が多く、塔の高さもずば抜けて高いように見えます。
*-*-*-*-*-*-*
ここで描かれている四角い灰色の塔に、以前からわたしは興味をひかれていました。
この塔は一見してすぐ「不吉さ」と関連があると分かります。【13・死神】では言うに及ばず、【18・月】でも【16・塔】でも不吉な印象を与えます。
これらの塔は円筒形ではありません。四角い形をしています。四角や4という数字はそれだけで世俗性や物質性を象徴していますね。
これらの四角い塔がもし円筒形だったら、と想像してみるとずいぶん違った印象を受けるのではないでしょうか。
【5・法王】や【11・正義】に見られる2本の柱は灰色の円筒形ですね。ここでは社会の不和などを治めるための慈悲の力と裁きの力が表れていました。これらの力は明確で、善きものだと感じられます。
ここで逆に【5・法王】や【11・正義】の柱が四角かったら、と想像してみるとどうでしょう。なんだか「神聖さ」に乏しいような気がしませんか。
円筒形の柱と、四角い塔の違いをよく見ると、
円筒形の柱は石造りで、上はカードの上辺までしっかり届いています。
四角い塔は石造りではなく、高さはカードの上辺に至っていません。
上辺まで届いている柱は、上と下をつないでいます。地上と天上をつないでいると言ってよいでしょう。石造りなので『神の力の顕現』の意もあります。
上辺まで届いていない四角い塔は天に届いていません。石造りでもないので神の力の顕われではありません。
このように見ると【13・死神】【18・月】【16・塔】に不吉な印象を受けるのもうなずける気がします。
ただ【16・塔】のカードでは、この塔のてっぺんに神からの輝く稲妻が落ちることで、結果的に地上と天上は結ばれています。『災厄によって地上と天上が結ばれた』と考えると感慨深いものがあります。
*-*-*-*-*-*-*
さて、【13・死神】と【18・月】にみられるこの四角い塔からなる門ですが、これはウエイト版タロットのイラストレーターである「パメラ・コールマン・スミス」の創作なのでしょうか?それとも他の伝統的な絵画や文献に前例があるのでしょうか?
わたしはこの塔門を見て、自然と『冥府の門』と名前をつけてしまっていたのですが、実際は何なのでしょう。ネットでは他にこのような画像を見つけることができませんでした。もし知っている方がいらっしゃったらお教え願いたく思います。
それにつけてもこの塔門は見ているだけでさまざまな興味を呼び起こします。いったいどれくらいの高さがあるのだろう。見張り窓のようなところに人が入るんだろうか、入らないのであればなぜ窓があるんだろう。門の手前が何の世界で、門の外が何なんだろう等…。
わたしの勝手な想像では、この門塔は高さが100メートル、根元の一辺が40メートルくらいかなーという感じです。ウィキペディアのビルの高さの項目を見て(各都道府県で最も高いビルの一覧)、背景とのバランスから「四日市港ポートビル」がしっくり来ました。このサイズで考えると、塔と塔の間は約180メートルくらい。
もし半分の高さの50メートルとすると、塔の間は90メートルですね。50メートルというと13,4階建てくらいらしいです。黄泉の国の境の門だからうんと大きくあって欲しいというのがわたしの個人的な希望なのですが(笑)
ムダ話はさておき、この塔門は一体どのような世界の境目なのだろうと考えてみました。
【13・死神】においては割と分かりやすい気がします。手前が死の国、門の外がわたしたちの世界。門の間から覗いている太陽に照らされて街の建物の影らしきものが見えます。 『世界シンボル事典』によれば、都市は*単に定住のための住居が集落をなしているだけではなく、宗教的並びに社会的な秩序の中心を有することが必要とされる*ということです。太陽が照らしている塔門の向こうの世界は、手前の世界とはまったく秩序を異にするのですね。
ちょっと分かりにくいのが【18・月】です。
門の向こうは山しかありません。手前から伸びている道が山の向こうまで延々と続いていますが、人の住居らしきものも何も見られず具体的な想像が出来ません。
手前の景色にしても、水溜りとザリガニと犬とオオカミがいるだけで人の姿が見えません。このカードには人の気配がない中に、いきなり『四角い灰色の塔門』という人工的なものがでーんと存在しているのです。
*-*-*-*-*-*-*
このカードに描かれているものを順に『世界シンボル事典』で調べてみました。手前から並べてみます。内容は要約しています。
■水溜り、池について(『水』項目)
・あらゆる生命の源である一方で、解体と溺死を象徴する。
・心理学的に深層心理と無意識の領域の象徴。活力と豊穣をもたらす一方で沈降や滅亡を暗示する。
・来世と結び付けられる…太陽はしばしば、夜の間「死者の国」を暖めていると考えられている。
・「地下の水」が原初のカオスを連想させるのに対して「天より落ちる水」である雨は祝福に満ちた恵みをあらわす。
・「渦巻く水」は困難や変革の象徴(穏やかに「流れる」川は計画通りの順調な生活をあらわす)。
・池、沼、とりわけ湖底より水が湧き出す湖は、多くの文化圏で自然の精霊たちのすみかとされる。
・水の精霊は予言をもたらす一方で人間に危害を加えることもある。
※善と悪を併せ持つ。両義的。
※自然の精霊、深層意識、カオスなど、明瞭でない混沌としたもの。
※生と死の両方を生じる。
=二元的なものの混合『=灰色の特質』を連想させる。
■ざりがに(『カニ/ザリガニ』項目)
・カニとザリガニは伝統的なシンボル表現や古い民間伝承では実際上あまり区別されない
・独特な動きのゆえにしばしば不幸をもたらすと考えられた
・雨乞いの儀式に使われることもあった
・脱皮することから「生まれ変わり」や墓中からの復活のしるしとされる
・水に棲む動物なので大洪水の象徴ともなる
・カニは蛇の敵。蛇の毒をカニが消す
(蛇も冥府や死者の国の象徴です。蛇は知恵や知識のイメージがありますから、カニ/ザリガニの力は蛇の力と対極にあると言えるかも知れません)
※カニ/ザリガニも生と死の両方を生じるようです。水とカニ/ザリガニはとても似通った要素を持っているようです。
■オオカミ(『オオカミ』項目)
・野性の力、悪魔的な力のシンボル
・深層心理学的に「獰猛な無意識」として表わされる
・人間の子供に乳を与えて育てたという伝説がインド、ヨーロッパなど各地にある
■犬(『犬』項目)
・人類にとって最古の家畜。忠実と警戒心を表わす
・冥界の入口の番犬とされる
・来世の道案内
・「霊を見る力」があるとされる
・目に見えない危険を知らせる(【0・愚者】の犬を思い起こさせますね)
※水やカニ/サリガニの持っていない「知恵」の力を持っている。
※生も死も生まず、生まれたり死んだりした魂をどこかに導く役割のようです。
■門(『門』項目)
・単に「入口」を示すだけではなく、その背後に隠された空間や、神秘に満ちた力のシンボルとなることが多い
・重要な意味をもつ場に足を踏み入れることを比喩的に示す場合も多い
・神殿においては、その最深部に位置する神秘に満ちた場である「至聖所」の入口はしばしば豪華な装飾を施した門によって飾られており、聖別された特定の祭司のみがこの門をくぐることを許されていた
(このカードでの門は非常に殺風景です。「神の神聖さ」とは関係がないこと、誰でもくぐれる門であると解釈できそうです)
・人生における新たな段階への移行をあらわす「通過儀礼」が「門をくぐる」という行為によって象徴されている
これらの説明をただ読んでいるだけで、自ずと色んなことが分かるような気がします。
【18・月】において門の手前の領域は、どちらかというと「死」に近い混沌とした世界だと言えそうです。犬は冥界の番犬であり、来世の道案内役だからです。またカニやザリガニは「生まれ変わり」や「不幸」を意味し、渦巻き状の水は「困難・変革」を表わします。
それでは門の向こうは何の世界なのでしょうか。手前が死の世界ならば、奥は生の世界なのでしょう。が、それにしては殺風景です。人っ子一人見当たらず、樹木などもありません。ただ金色に光る道が一本続いているだけです。
この道を辿って魂は黄泉国にたどり着くのでしょうか。もしくはこの水辺から奥の山に向かって来世への旅がはじまるのでしょうか。わたしにはどちらとも判別がつきません。道が金色であることを思うと、ここから来世への旅がはじまるのかな、とも思えるのですが。。どちらもありなのかも知れません。【18・月】の曖昧さ、混沌にはその方がお似合いのような気もします。
*-*-*-*-*-*-*
【13・死神】ははっきりと不可逆な死の世界を描き、【16・塔】は災厄による神の救いを描いていますが、【18・月】ではどちらともつかない曖昧な世界が表れています。
【18・月】のカードは、混沌の中から真理を直観することもあれば、狂気に引き込まれることもあるということを表わしているのかな、と思います。どちらに転ぶか分からないという点でも曖昧ですね。
まだ色々と書きたいこともありますが、長くなったので今回はこのへんで終わります。
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