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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
長文OK・お暇な方のみお読み下さいませ。(・∀・)サワツ純子
※各ブログ記事へのインデックスを作ってみました。良ければご利用ください※
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興味のある方はどうぞお越しくださいませ。
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今回は色の考察【灰色】の第11回、小アルカナ【棒のスート】(3)その他の灰色部分 について考えてみます。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(3)その他の灰色部分…
【棒4】奥のお城が灰色
【棒6】馬の頭部分の色
【棒ペイジ】小姓の帽子の色
*-*-*-*-*-*-*
【棒4】では、奥のお城の屋根以外が全体に灰色です。城の手前の石橋も薄い灰色のように見えます。
人びとは楽しそうです。衣服も休日用のものに見えます。彼らが楽しく遊んでいられるのは余裕があるからでしょう。奥の立派なお城は、この国が豊かな物質的基盤を持っていることを如実に示しているようです。
ただし、国の民がいつまでも気楽に遊んでいれば、次第に国力は衰えていくでしょう。今は安定していますが、形あるものはいつか壊れます。この豊かな物質的基盤もこの先ずっと安泰かどうか分かりません。
また、このような余暇を楽しんだり、祝祭において花や果物を豊かに味わったりすることは、この国の文化風習や信仰が下地にあるのかも知れません。それらは国主が民に奨励したり継承されてきた知恵(=コクマー)といっても良いでしょう。
この国は今、短い休日の楽しみの中にありますが、やがてまた日常の生活へと戻っていくことでしょう。今という時が日常と非日常、安定と不安定の狭間にあることを、この城の灰色は表わしているのかも知れません。
橋は薄い水色のようにも、水色がかった薄い灰色にも見えます。この橋の微妙な色使いは、人びとが遊ぶこの場所と、奥の城のエリアをつないでいるように見えます。
『世界シンボル事典』によれば橋は*ある世界から別の世界への移行を表わすそうです。また橋は都市において、そこに川が流れていることを示唆する*そうです。タロットの絵を読む時、川は時間の流れを示唆しているとも言われます。人びとが遊んでいるエリアは余裕のある時間を、奥のお城は国富のために勤勉に日々努める時間を表わしているのかも知れません。
*-*-*-*-*-*-*
【棒6】では、戦いに勝利し凱旋する馬の頭が灰色です。よく言われることですが、この馬の頭は張子だそうです。確かに馬の目や表情には生きいきした様子が見られません。
馬の頭が張子だとしたら、この彼らの凱旋はある意味『ごっこ』とでも言えるのでしょうか。彼らは血で血を洗う戦争で剣を手に戦ってきたわけではないようです。恐らく、殺し合う代わりに、もっと穏便な勝負でケリをつけたのでしょう。張子の馬に乗ったリーダーの頭上と棒の先には勝利の証、月桂樹の冠があります。彼らは勝利を誇り、誇示しています。
タロットでは馬は、乗っている人が使えるエネルギーを表わしていると言われます。各コートカードのナイト、【13・死神】での死神、【19・太陽】では幼子が馬に乗っています。
上記に挙げたカードでは、各人は本物の馬に乗っています。彼らの使うエネルギーはナマの生命力や精神力、機動力と言えるでしょう。それに対し【棒6】では灰色の張子の馬です。彼が使ったエネルギーは主にお金や世俗的な力と言えるのではないでしょうか。また戦いが命がけのものでないとすれば、お金や世俗的な力を使って間接的な(張子=似せの)勝負が行われたと深読みすることも出来るでしょう。
さらに、この勝利が永続的なものではない(先の見通しは不明)こと、暫定的な勝利であること(勝ちと負けの中間)も示唆しているかも知れません。
命をかけるのではなく、お金や世俗的な力を使って間接的な勝負をすることは、生命を尊ぶという意味でも人間の素晴らしい知恵(=コクマー)と言えるでしょう。『金持ち喧嘩せず』なんてことも言いますが、ここでは人間の『知恵の勝利』の意を強調して採用したい気がします。
*-*-*-*-*-*-*
【棒ペイジ】では、少年のかぶっている帽子が灰色です。『世界シンボル事典』では帽子は『かぶりもの』として冠などと同項で説明されています。*帽子やかぶりものは、その人が帰属する社会的地位や特定の集団を表わし、敵へ威を示す役割を果たすこともあります。また、羽のついた冠は武勲を示す場合が多い*という記述もあり、興味深いです。【棒ペイジ】の帽子には羽がついていますね。
彼の衣服のサラマンダーの模様は、この少年が棒の王の一族の者であることを示唆しています。恐らく帽子と帽子の羽も同様の意味を持つのでしょう。シンプルに解釈すれば、彼は『物質的なものをもって威を示している』ととれます。
【棒キング】とイメージが重なるカードとして【4・皇帝】を見てみると、【4・皇帝】の玉座が石造りなのに対し【棒キング】は違うようです。【4・皇帝】の威が神の力の顕現であるのに対し、【棒キング】の威は物質的な力だと解釈できそうです。【棒ペイジ】が被っている帽子が灰色なのと対応させて考えられるでしょう。
【棒ペイジ】が帽子で示している威は、元々棒の王のものです。王が没落すればこの少年の威も無くなります。先の見通しが不安定と言ってよいでしょう。
羽のついた帽子を被っている彼は『威』を供えているとも言えるし、まだ子供なので実際には『威』を持たないとも言えます。帽子が象徴する『威』において彼は中間的な存在と解釈できるでしょう。
彼はサラマンダーの衣服を着て一族の威光を発揮しながら生きていく一方で、自分自身の頭脳…知恵(コクマー)を使って自発的に生きていく気概も充分に持っていることでしょう。恵みを受け取る“黄色”の衣服と対照的な、灰色の帽子に彼の個性が表れているような気がします。
*-*-*-*-*-*-*
さて、これでひととおり【棒】のカードの灰色部分を見てみました。
ところで、【棒】のスートでは灰色が使われていないカードが結構あります。
厳密に見れば「ここは灰色っぽく見えなくもないかな?」と感じる部分もありますが、ここでは一応灰色は使われていないとしておきます。
これらのカードの共通点は何かな?と考えてみました。その結論としてわたしは『余裕がない』『勢いがある』の2点ではないか、と思いました。
【棒1】【棒2】は、まだ火としての勢いがありません。【棒3】は火の勢いが出始めたところです。しかし安定した火である【棒4】のように余裕はありません。
【棒5】はたくさんの他の力と勢力争いをしています。負けてはならじと頑張っているのでとても勢いがあります。そして戦い以外のことに気をとられている余裕はありません。
【棒8】はこのカードそのものが示すとおり、大変な勢いがあります。これらの棒は空中を飛んでいる最中です。行く方向にしろ、スピードにしろ、コントロールする余裕も余地もありません。
【棒10】は一人の人間の限界を超えて仕事をしています。これだけの量の荷物となれば勢いがなければ持ち上げられないでしょう。もちろん余裕など微塵もありません。
【棒ナイト】は燃えさかる炎です。ぼうぼうと燃えている炎は恐ろしいほどの勢いです。大きな炎はコントロールできません。馬はいきり立っています。乗りこなしている彼も限界まで力を出し切っているでしょう。彼は余裕を楽しんだりはしていません。
このように見ていけば、『物質的なものが存在している』ことそのものが余裕なのだなと思わされます。また『物質』は『安定』と関係があります。勢いが強い=動いていること、なので『安定』と相反します。
このことを参考にしながら次回は【聖杯】のスートについて考えて行きたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。
・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
*石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*
カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。
分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。
*-*-*-*-*-*-*
(3)その他の灰色部分…
【棒4】奥のお城が灰色
【棒6】馬の頭部分の色
【棒ペイジ】小姓の帽子の色
*-*-*-*-*-*-*
【棒4】では、奥のお城の屋根以外が全体に灰色です。城の手前の石橋も薄い灰色のように見えます。
人びとは楽しそうです。衣服も休日用のものに見えます。彼らが楽しく遊んでいられるのは余裕があるからでしょう。奥の立派なお城は、この国が豊かな物質的基盤を持っていることを如実に示しているようです。
ただし、国の民がいつまでも気楽に遊んでいれば、次第に国力は衰えていくでしょう。今は安定していますが、形あるものはいつか壊れます。この豊かな物質的基盤もこの先ずっと安泰かどうか分かりません。
また、このような余暇を楽しんだり、祝祭において花や果物を豊かに味わったりすることは、この国の文化風習や信仰が下地にあるのかも知れません。それらは国主が民に奨励したり継承されてきた知恵(=コクマー)といっても良いでしょう。
この国は今、短い休日の楽しみの中にありますが、やがてまた日常の生活へと戻っていくことでしょう。今という時が日常と非日常、安定と不安定の狭間にあることを、この城の灰色は表わしているのかも知れません。
橋は薄い水色のようにも、水色がかった薄い灰色にも見えます。この橋の微妙な色使いは、人びとが遊ぶこの場所と、奥の城のエリアをつないでいるように見えます。
『世界シンボル事典』によれば橋は*ある世界から別の世界への移行を表わすそうです。また橋は都市において、そこに川が流れていることを示唆する*そうです。タロットの絵を読む時、川は時間の流れを示唆しているとも言われます。人びとが遊んでいるエリアは余裕のある時間を、奥のお城は国富のために勤勉に日々努める時間を表わしているのかも知れません。
*-*-*-*-*-*-*
【棒6】では、戦いに勝利し凱旋する馬の頭が灰色です。よく言われることですが、この馬の頭は張子だそうです。確かに馬の目や表情には生きいきした様子が見られません。
馬の頭が張子だとしたら、この彼らの凱旋はある意味『ごっこ』とでも言えるのでしょうか。彼らは血で血を洗う戦争で剣を手に戦ってきたわけではないようです。恐らく、殺し合う代わりに、もっと穏便な勝負でケリをつけたのでしょう。張子の馬に乗ったリーダーの頭上と棒の先には勝利の証、月桂樹の冠があります。彼らは勝利を誇り、誇示しています。
タロットでは馬は、乗っている人が使えるエネルギーを表わしていると言われます。各コートカードのナイト、【13・死神】での死神、【19・太陽】では幼子が馬に乗っています。
上記に挙げたカードでは、各人は本物の馬に乗っています。彼らの使うエネルギーはナマの生命力や精神力、機動力と言えるでしょう。それに対し【棒6】では灰色の張子の馬です。彼が使ったエネルギーは主にお金や世俗的な力と言えるのではないでしょうか。また戦いが命がけのものでないとすれば、お金や世俗的な力を使って間接的な(張子=似せの)勝負が行われたと深読みすることも出来るでしょう。
さらに、この勝利が永続的なものではない(先の見通しは不明)こと、暫定的な勝利であること(勝ちと負けの中間)も示唆しているかも知れません。
命をかけるのではなく、お金や世俗的な力を使って間接的な勝負をすることは、生命を尊ぶという意味でも人間の素晴らしい知恵(=コクマー)と言えるでしょう。『金持ち喧嘩せず』なんてことも言いますが、ここでは人間の『知恵の勝利』の意を強調して採用したい気がします。
*-*-*-*-*-*-*
【棒ペイジ】では、少年のかぶっている帽子が灰色です。『世界シンボル事典』では帽子は『かぶりもの』として冠などと同項で説明されています。*帽子やかぶりものは、その人が帰属する社会的地位や特定の集団を表わし、敵へ威を示す役割を果たすこともあります。また、羽のついた冠は武勲を示す場合が多い*という記述もあり、興味深いです。【棒ペイジ】の帽子には羽がついていますね。
彼の衣服のサラマンダーの模様は、この少年が棒の王の一族の者であることを示唆しています。恐らく帽子と帽子の羽も同様の意味を持つのでしょう。シンプルに解釈すれば、彼は『物質的なものをもって威を示している』ととれます。
【棒キング】とイメージが重なるカードとして【4・皇帝】を見てみると、【4・皇帝】の玉座が石造りなのに対し【棒キング】は違うようです。【4・皇帝】の威が神の力の顕現であるのに対し、【棒キング】の威は物質的な力だと解釈できそうです。【棒ペイジ】が被っている帽子が灰色なのと対応させて考えられるでしょう。
【棒ペイジ】が帽子で示している威は、元々棒の王のものです。王が没落すればこの少年の威も無くなります。先の見通しが不安定と言ってよいでしょう。
羽のついた帽子を被っている彼は『威』を供えているとも言えるし、まだ子供なので実際には『威』を持たないとも言えます。帽子が象徴する『威』において彼は中間的な存在と解釈できるでしょう。
彼はサラマンダーの衣服を着て一族の威光を発揮しながら生きていく一方で、自分自身の頭脳…知恵(コクマー)を使って自発的に生きていく気概も充分に持っていることでしょう。恵みを受け取る“黄色”の衣服と対照的な、灰色の帽子に彼の個性が表れているような気がします。
*-*-*-*-*-*-*
さて、これでひととおり【棒】のカードの灰色部分を見てみました。
ところで、【棒】のスートでは灰色が使われていないカードが結構あります。
厳密に見れば「ここは灰色っぽく見えなくもないかな?」と感じる部分もありますが、ここでは一応灰色は使われていないとしておきます。
これらのカードの共通点は何かな?と考えてみました。その結論としてわたしは『余裕がない』『勢いがある』の2点ではないか、と思いました。
【棒1】【棒2】は、まだ火としての勢いがありません。【棒3】は火の勢いが出始めたところです。しかし安定した火である【棒4】のように余裕はありません。
【棒5】はたくさんの他の力と勢力争いをしています。負けてはならじと頑張っているのでとても勢いがあります。そして戦い以外のことに気をとられている余裕はありません。
【棒8】はこのカードそのものが示すとおり、大変な勢いがあります。これらの棒は空中を飛んでいる最中です。行く方向にしろ、スピードにしろ、コントロールする余裕も余地もありません。
【棒10】は一人の人間の限界を超えて仕事をしています。これだけの量の荷物となれば勢いがなければ持ち上げられないでしょう。もちろん余裕など微塵もありません。
【棒ナイト】は燃えさかる炎です。ぼうぼうと燃えている炎は恐ろしいほどの勢いです。大きな炎はコントロールできません。馬はいきり立っています。乗りこなしている彼も限界まで力を出し切っているでしょう。彼は余裕を楽しんだりはしていません。
このように見ていけば、『物質的なものが存在している』ことそのものが余裕なのだなと思わされます。また『物質』は『安定』と関係があります。勢いが強い=動いていること、なので『安定』と相反します。
このことを参考にしながら次回は【聖杯】のスートについて考えて行きたいと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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