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しあわせの青い鳥は、 “今の” あなたのそばにいます




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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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 今回は色の考察【灰色】の第14回、小アルカナ【聖杯のスート】の灰色部分(3)地面or足元が灰色のもの について考えてみます。
 灰色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。

・世俗的、物質的な要素を表わす
・第2のセフィラ「コクマー(知恵)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・相反する2つのものの中間、および混成
・不安、見通しの悪さ、不明瞭さ
・灰色に黒の点々は石造りであることを表わしている。
 *石は固く永続性があり「神の力の顕現」の意味もある*

 カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
 『世界シンボル事典』を参考図書として用います。参考箇所には文頭と文末に『*』をつけてあります。

 分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。ご了承の上、お読み下さい。

*-*-*-*-*-*-*

(3)地面or足元が灰色のもの

聖杯キング】玉座台
聖杯ナイト】馬
聖杯クイーン】玉座


*-*-*-*-*-*-*

 【聖杯キング】では、玉座台が灰色です。これは 80_色の考察【灰色】12/小アルカナの灰色部分【聖杯/カップ】(1)背景が灰色のものの回に既に考察しました。その時、以下のように書いています。

 “玉座台が四角いことは、彼がしっかりとした世俗的・物質的基盤の上にあることを示しているようです。四角い形は安定した組織を連想させます。彼は愛と心の王ですが、地域のコミュニティーや経済的な組織を基盤として生活を送っていると言えます。”

 足元の様子を『その人の基盤』と考えると、【聖杯キング】の生活基盤は上記のようにしっかりと世俗的・現実的な世界にあると考えられます。彼は夢物語や幻想の中に生きているのではないのでしょう。背景もすっかり灰色ですから、他のスートのキング達よりずっと 世俗的・現実的な生き方をしているように思われます。


 【聖杯キング】の足元は【4・皇帝】のように四角い玉座台になっています。玉座そのものもどちらも全体的に灰色です。【キング】では玉座台は灰色のようですが薄い青色の上敷きで覆われていますね。

 【キング】と【キング】の背もたれが似ていることや、背景が青なこと、【4・皇帝】と【金貨キング】の背もたれが似ていること(両肩に動物の飾りがついている)、【金貨キング】と【キング】にははっきりとした玉座台が見られないこと、などなど…5人の王たちの共通点を見てみると新たな発見があって面白いです。(よく見ると【金貨キング】は牡牛の形の脚台に左足を置いているでしょうか…また改めて考えてみたいです)

*-*-*-*-*-*-*

 【聖杯ナイト】では、乗っている馬が灰色です。

 ただし、彼が直接足を置いている鐙(あぶみ)は青色をしています。彼のブーツは灰色と青色で成り立っています。かかとには青色の翼の飾りがついています。

 馬が玉座と同様の意味を持つならば、彼も世俗的・現実的な基盤の元に暮らしていると言ってよいでしょう。ウエイト版タロットでは、馬はその人が使うことができるエネルギーとも考えられます。



 【ナイト】の馬はオレンジ色、【聖杯ナイト】と【ナイト】は灰色、【金貨ナイト】は黒色の馬ですね。

 【聖杯】と【】のナイトはお金や物質的なものを自らのエネルギーとして生きていると言えそうです。世俗社会での人と人とのつながりが糧になっているとも解釈できるでしょう。

 お金やモノ、人間関係の繋がりは、その時その時で不安定・流動的なものとも考えられます。それではこの場合の灰色は「何と何の中間・混成」と考えられるでしょうか。

 この2頭は灰色の馬というよりは『白馬』ではないかと思います。ここでの灰色は白と黒の中間、にごりのある白、清らかさと欲望の中間・混成ではないかと思います。『青色の空に灰色の雲』の図式と似ているような気がします。

 そしてもちろん、灰色は知恵(=コクマー)の色でもありますから、彼らは情熱や忍耐よりも頭脳プレーを最も得意とするのではないでしょうか。

 ただし【キング】で考察したように、直接足が灰色に触れていない…直接触れているのは青色…ということは、

“彼は物質的・世俗的な力を基盤としながらも、直接には精神的なものの中にある”“気高い精神性は豊かな物質的力に基づいている”と読めそうです。

*-*-*-*-*-*-*

 【聖杯クイーン】では、直接足が触れているのは灰色ではありませんが、玉座が灰色です。





 ここでも【3・女帝】を参考に並べてみました。
 足が直接灰色に触れているのは【3・女帝】と【クイーン】だけです。

 クイーンのカードにおいても上記と同様な読み方が出来るでしょう。【聖杯クイーン】が直接足を触れているのは、色とりどりの砂利です。砂利は黄色や緑色、オレンジ色などをしています。男性からの庇護や美の力、困難に打ち勝とうとする力などが彼女の生活の基盤にありそうです。

 しかし彼女は灰色の玉座に座っています。
 『世界シンボル事典』では、玉座についてこう書かれています。

 “*階層的な秩序を持つ社会には必ず、頂点に立つ王や皇帝が座るために、高いところに聖なる座が設けられた。公の場で、座してなお「普通の人びと」よりも高い位置を占めるためである。やがて玉座そのものが絶対化され、統治権の象徴とされるようになった。*”

 玉座が「彼女の身分」を他の人びとに誇示するものだとすると、彼女にはお金やモノの力、世俗的・現実的な後ろ盾があると考えられそうです。彼女自身はお金やモノを頼りにしているつもりはないけれど、実際にはお金やモノがあってこそ今の暮らしが成り立っているのかも知れません。

 【3・女帝】と4人のクイーンを見てみると、ナイトと同じように【聖杯】と【】に色の相似が見られます。どちらも灰色の玉座で、足元の色も似通っています。しかしよく見ると【聖杯クイーン】の玉座はかなり赤みがかっています。

 赤は生命の樹では第5のセフィラ『峻厳』、火星に対応しています。火星は戦いや行動力を表わす色です。ウエイト版タロットでは赤色は感情の高まりを表わしているとも言われています。彼女の玉座が赤みがかっているのはなぜなのでしょう。

 『世俗的・現実的』と『感情の高まり』という二つの言葉を並べて考えると、【聖杯クイーン】は常に周囲の人びとや出来事(世俗・現実)に対して気持ちを揺らしたり高まらせたりしているのかも知れません。情緒不安定、感じやすい、などのキーワードが浮かんできます。彼女はいつもそういう気持ちを周囲にも表わし、傷つけられることを防御しているのでしょうか。

 彼女がそんなにも心が感じやすいのは、自分の心や欲望と、他人の心や要請の狭間で揺れているからかも知れません。
 そしてそんな日常を知恵(=コクマー)を使って平和的にやりすごしているのではないでしょうか。

*-*-*-*-*-*-*

 今回はコートカードばかりだったので、各スートの画像も並べてみました。こうして時々比べてみると色々な発見がありますね。
 次回は(4)白い衣服が灰色を含んでいるもの について考えていきたいと思います。

 今後とも当ブログをよろしくお願いします。

 メリー・クリスマス!

p.s.
今、ネットラジオでジョンレノンの『イマジン』が流れています。
Imagine all the people living life in peace.
想像してごらん、すべての人が平和な日々を送っている姿を

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