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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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 今回はカードナンバー【15】、悪魔のカードです。

*-*-*-*-*-*-*
【15・悪魔(The Devil)】

◆おおまかな意味:
欲望、誘惑、執着、嫉妬、無知と迷妄、不安や恐怖に囚われる、混乱、物質主義 ほか

*-*-*-*-*-*-*

 黒々とした背景に不気味な生き物と裸の囚われ人が描かれている、とても気味の悪いカードです。

 中央にこうもりの翼を広げた悪魔が大きく描かれ、その下に裸の男女が立っている構図は【6・恋人たち】と非常に酷似しています。
 【6・恋人たち】では、無垢な男女を繋げているのは癒しの天使で、その祝福の下では霊感を伴った癒しや喜び、愛があふれていました。それに対しこのカードでは、無知な男女を繋げているのは気味の悪い悪魔であり、その支配の下では欲望や邪な企みや不安や恐れがあふれています。

 裸の男女の頭には小さな角のようなものが生え、悪魔の僕であることを証明しているかのようです。首には鎖がかかっていますがタイトではなく、その気になればいつでも逃げ出せるような状態です。しかし悪魔にしてみれば彼らが逃げ出す心配はありません。彼らは無知で心理的にも不安定であり、繋がれていることで安心すら得ているからです。

*-*-*-*-*-*-*

 彼らはいつでも何か物足りず、食欲・性欲・物質欲・名誉欲などに渇いており、それらを直接満たしてくれるものが大好きです。愛や信頼といった目に見えないものは信じることができず、いつでも常に確認できる証拠を欲しがります。ですから彼らの首の鎖の重みはむしろ彼らを安心させてくれるのです。彼らは自分たちが『確かに繋がっている』ということだけを重要視して『どこに繋がっているか』ということを完全に見落としています。

 聖書の有名な言葉に『わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。』(ヨハネによる福音書・15章4)というのがありますが、どうでしょう。裸の女性のしっぽにはぶどうの実がなっています。彼女は自分がまさか悪魔と繋がっているとは思っていないのです。悪魔に繋がれている人は自分ではそうと自覚していないことがほとんどです。男性のしっぽには悪魔がもっている松明と同じように欲望の炎が点っています。彼も悪魔にならい物質的で直接的な欲望をひとつひとつ追い求めているのでしょう。

 悪魔の2本の角の間には『人間』を象徴する『五芒星』が逆さまになった図形が描かれています。『人間』とは本来、血肉の上に精神と霊性を具えた存在ですが、ここでの人間はその精神と霊性が貶められた存在として扱われています。

 このカードの特徴は何より、そこに光がほとんどない闇の世界であるという点だと思います。闇の世界では自分の肌に触れていないもの、自分の近くにないものの存在を知ること・感じること・信じることは出来ません。充分な光があれば遠くに離れてあるものでも目で見ることができ、その存在を知り・信じることが出来るのですが…。
 彼らは実感がないとすぐ不安と欠乏感に囚われます。欲しいと思った時にそれがないと不安でパニックになってしまうのです。そのように『知恵の光』のない世界では目で見えない精神性・霊性・愛の存在が信じられておらず、代わりに直接欲望を満たしてくれる物質的なものが重要視されているのです。

*-*-*-*-*-*-*

 実占では何か強い考え・妄想・勘違いなどに囚われている状態にあると読むことがほとんどです。本人はたいていそれを妄想とはとらえておらず、信じるべき・考慮すべき・放っておけないことと思いこんでいます。心境を考えれば確かにそうなのですが、そのベースには必ず不安定な心理状態があります。幸せのためというよりは『不安な気持ちを打ち消すため』の思考となっていることが特徴です。

 嫉妬、悪意、思い込み、慢心、強い劣等感・優越感なども該当するでしょう。甘い話を鵜呑みにする、みせかけのものに騙される、誰かに脅されて言うことを聞いてしまう、自分に都合のいい理屈に固執する、などの状況が考えられます。

 暗闇の中で曖昧模糊としたもの・みせかけのものに浸るという発想から、ゲームやインターネットの仮想世界に没頭するとか、部屋の中でばかり過ごす不健康な生活などの意味も導き出されます。閉ざされた暗い領域でずっと想念ばかりを相手にしていると、人間の深い根源的な闇の部分が拡大され引きずり出されてくるものです。それらが犯罪を誘発する原因にもなります。まさに悪魔のカードにピッタリです。
 また欲望や妄想を誘うものとして酒や薬の乱用も考えられます。これらは簡単に錯覚を作り出し、現実を別のものとすりかえ、人間に信じさせることが出来ます。

 逆位置や良い意味で出現した場合には、そのような誘惑や弱さに打ち勝ち、賢明で理性的な行動が出来るようになると読んでいます。

 どのようなケースでもここにあるのは不安定な心理状態・確かなものへの渇望・愛への不信や無知が関わっています。悪魔は人間の心の空虚を実に上手く、心地よく埋めてくれるのです。何の証拠も見せないまま、愛を、わたしを、信じなさいと説く“神”とは大違いです。

 心に混乱を来たし確かなものがなければ不安で苦しくなった人間に、通常“神”は何もしてくれません。何も与えてくれず、ただ『信じろ』と言うのみなのです。それに比べて悪魔は闇の中で別のものを握らせて、何かしら確実な手応え・実感を与えてくれます。悪魔は神を信じる強さを持ち続けられなくなった人間から順番に、その支配下に加えていきます。

*-*-*-*-*-*-*

 さて【14・節制】から【15・悪魔】へのストーリーはこのように続くのではないでしょうか。ヒタチのイメージです。

 天使ミカエルによって、新しい実体を与えてもらった男の魂は旅を続けるために人間界に戻りました。

 みなぎるエネルギーと不老不死を約束された男の魂は、人間界に戻ってきて有頂天です。彼は望めば何でも実現可能な力を手に入れていました。お金も、名誉も、肉体の快楽も思いのままです。お腹が減ればおいしいものを食べ、自分の能力を誇ってはちやほやされ、これでもかと人の耳目を惹く趣向を実現しては楽しんでいました。何しろ彼は万能なのです。能力に限りがないのです。

 彼は、彼を崇拝する人間が望むことを何でも叶えてやりました。そうしてやれば人間たちは大変喜びましたし、彼としては親切のつもりだったのです。彼らに幸福と満足を与えてやりたい。自分にはそれが出来る!彼の周りには彼の力を当てにする人間たちが群がりました。
「彼に頼めばなんでも調達してくれる。自分で努力しなくても簡単に何でも手に入る!」
 人々は彼に夢中になりました。

 彼は本当に望まれれば何でも調達してやりました。ただ、神だけに創造が可能な“愛と真実”には彼の力は及びませんでした。ですから彼は求められるままに、彼の力の限りを使って、愛や真実に似たものをいくらでも、好きなだけ与えてやりました。
 このようにして彼は、彼の崇拝者たちの神となったのです。

*-*-*-*-*-*-*

 “神”が愛や真実などの『目に見えないもの』の世界の存在ならば、悪魔は『実体のある物質』の世界の存在です。
 これまでくどくどと書いてきたように“神”は渇いた空虚なわたしたちに実感や証拠を与えてくれることはありません。それに対して悪魔は、何とかしてそれを調達してくれます。目に見えるように。実感がつかめるように。

 それって何かに似ていませんか?
 わたしはこの『目に見えないものの実体化』に、知識・技術の発達と近代科学信仰を重ね合わせています。

 一体、お腹が減った人間が食べ物を求めることが罪でしょうか?欲望を持つように創られた人間が、その満足を求めるのが罪でしょうか?

 求めるところを欲する人間の本能を『罪』とはせず、正当なものと扱い、それを満たすのを促進してきたのは人間の文明と技術の進歩です。近代科学の発展と共に『目に見えないもの』の存在は希薄になりました。神と信仰が、経済と産業活動にとって代わりました。目に見え、手で触れ、欲求を確実に満足させてくれる『物質の時代』がやってきたのです。
 長い時代を通じて飢えと貧困に悩まされてきた人々は物質的な豊かさを手に入れました。そこには知恵の光があり、よって本当の恵みもあったのです。

 本来、光ある世界で悪魔は天使であり、人間に欠くことのできない『物質的な満足』を司り、不安と渇望に悩む人間の『弱さに助け舟を出す存在』として実はなくてはならぬものなのではないか…わたしは常々そう思っています。

 ただ、忘れてはならぬこと・間違ってはならぬことは、悪魔がもたらしてくれるものと神がもたらしてくれるものを混同しないこと。真実の幸福や愛を得ることと、渇望が満たされた安堵感とは似て非なるものだと厳密に区別する必要があることです。

 お金持ちになること、地位を得ること、肉体の快楽を得られること、夢やロマンの世界にいつまでも浸っていられること、それは『しあわせになること』とは違います。

 しかし食べ物に困らないこと、欲求が適度に満たされることはやはりとてつもなく重要です。それらがまったく満たされないとしたら人間の精神は荒廃してしまいます。それが肉体を持っている人間の性なのです。

 その一方で、人間はすぐれて霊的な存在でもあります。神が司る愛や真実といったものを欠いて幸福になることはやはり出来ません。どんなに食べるものに困らなくても、物質的な欲求が満たされても、心と心の愛を伴った交流がなければ生き続けるのが困難になります。物質的なものと霊的なもの、どちらが欠けてもダメなのです。

 悪魔とは『目に見えるもの』がもたらす適切なものと罠とを見極める『知恵の光』を持てと教えてくれる、甘く恐ろしい教師なのかも知れません。

*-*-*-*-*-*-*

 このカードは

 恐れと不安・無知と迷妄の闇の世界で人の心を支配する邪悪な堕天使


 を表していると思います。

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