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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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今回は、4枚の“4”のカードです。

*-*-*-*-*-*-*
ワンドカップ
ソードペンタクル


4】いいところまで進むことができ安定する。前に進むのは一旦休憩。
聖杯4】心が動かない。退屈と倦怠。下手な考え。鈍い。簡単なことに気づかない。
4】考えるのを休憩する。一旦休息をとる。(再起のための休憩)
金貨4】保守的になり身動きがとれない、強い執着を持つ、前進も後退もない

*-*-*-*-*-*-*

 4は『安定』のカードです。
安定する≒動かない(止まる)と言えます。

 各スート・四大元素と、数字の関係を理解する時、いちばん分かりやすいのは“4”のカードではないかとわたしは思います。
  ・数字が持つ性質をスートが喜ぶかどうか?
  ・スートが数字の性質を帯びると何が現われてくるか?
という観点で見てみるとカードの意味が覚えやすくなります。

 4のカードでは、聖杯金貨それぞれが『安定/不動』を喜ぶかどうか、『安定/不動』するとどのような状況が現われて来るかを考えてみれば良いわけです。下記にそれぞれヒタチのイメージを並べてみます。

*-*-*-*-*-*-*

火/元気・活力・組織集団が『安定/不動』の状態
 ・火が安定…例えば種火・燈火・ろうそくの火。常に灯っていて好きな時に利用可能。大きな火は安定しないと同時に、小さすぎると消えてしまう。火が安定しているならばそれは安全に取り扱える程度に小さい火で、かつ消えてしまわない程度の勢いが維持されているはず。この状態を長く維持するには制御が必要。
  例えば太陽・火山。人間の制御もなく大きな火で安定しているのは、燃えるものの供給量と消費量のバランスが取れているから。気温や酸素濃度ほか諸々、化学的条件のバランスが自ずから取れている。
 ・元気や活力が安定…元気や活力をいつでも思うように活かせる状態。今現在、活力を全開にしているわけではないので『待機中』とも取れる。元気が余っているので仕事や義務がないと『遊び・楽しみ』に向かう。遊んでばかりいると活力が落ちていく。
 ・組織集団が安定…安定していると雰囲気はゆるむ。ゆるみすぎると組織の堅固さが失われる。安定を維持するためにはある程度取り組むべきことや緊張感が必要。安定している組織や集団は扱いやすく役に立つ。

ワンド上記イメージとカードの絵を見比べてみてください。
 勢いがあるとは言えませんが、ある程度の快活さは感じられる絵です。人々はゆるい衣服を身につけ、お花をかかげて挨拶したり、輪になって踊ったりしています。精力的に前進しようとしている状況には見えませんね。のんびり楽しい時間はいつかお開きになって、また日々の仕事に向かうのかも知れませんが、今は楽しむ時のようです。大きなお城もそばにあるし、きっと勤勉である程度の蓄えもある豊かな町の人たちなのでしょう。

 ○考えられるの性質…にとって長時間の『安定』は難しい。人間が条件を整え、調整してあげて初めて『安定』が可能になるといって良いでしょう。元気や活力・組織集団も同じで、安定させると取り扱いやすく便利で役に立つが、放っておくとすぐに暴れたり、崩れてしまったりすると言えそうです。
 ○【4】いいところまで進むことができ(今までの行動実績=蓄えがある)、安定する。前に進むのは一旦休憩(ずっとこのままではない。この先の行程がある)。
 追記:和やかな雰囲気。ホッと一息。安定は堅固ではない。遊びに流れやすい。

*-*-*-*-*-*-*

水/感情・心が『安定/不動』の状態
 ・水が安定…池のように、川からの水の出入りがない・海のような対流や満ち干がない水。流れがなく止まっている水。流れのない水は濁りや腐食が起こりやすい。濁り・腐食の進んだ水は飲めない、毒気を生む。
 ・感情/心が安定…余裕がある状態(困ったり焦ったりしていない)。感情が揺れない≒刺激に対して鈍感/刺激がない=退屈。退屈すると不平不満を生む。あれこれ考えて感情を揺らそうとする。危険や刺激(=スリル)を求めようと密かに不穏なことを考える。退屈に慣れると感受性が低下する。

カップ上記イメージとカードの絵を見比べてみてください。
 青々とした小高い丘の上、樹木の根元で男性が腕組みをして目を閉じています。何を考えているのか、それとも眠っているのか、目の前に差し出された杯にも気づきません。男性は腰を下ろして動く気配がありません。深く内面に潜って自分の心を見ているのでしょうか。一心不乱に何かを考えているのでしょうか。それともただ眠って夢でも見ているのでしょうか。いずれにせよ彼は外の世界に興味がないようです。

 ○考えられるの性質…にとって『安定/不動』は腐食を生むは流れがないと清らかさを保てない。清らかな水は生命を支えるが、腐食した水は毒となる。清らかな水は流れがなくとも容易に腐らないが、濁った水はすぐに腐食する。
 ○【聖杯4】心が動かない。退屈と倦怠。下手な考え(刺激がなく退屈すると下らないことを考えがちになる)。鈍い(感受性の減退)。簡単なことに気づかない。

*-*-*-*-*-*-*

風/情報・思考・アイデアが『安定/不動』の状態
 ・風が安定…風が止んでいる状態。風が『安定/不動』の状態は連想しにくい。風は空気が動くことなので不動であれば風は止んでいる。
  安定した風とは?人工的に造った風。扇風機やエアコンで一定に制御された、目的のために起こされた風。限定的で小さな風。
 ・情報が安定…例えば安定した情報とは。蓄積され、精錬された知識。宗教的知識・知恵。学問全般。過去から積み上げられ検証され確実なものと認定された人類普遍の知識。基本的に変更されることのない情報。図書館の本。歴史。
 ・思考が安定…落ち着いて考える。あるいは考えることをやめる。考えない。
 ・アイデアが安定…例えばたくさんの色んなアイデアが安定する→採用案が決定され決着がつく。もしくは決定が一時留保されて検討をやめる。

ソード上記イメージとカードの絵を見比べてみてください。
 ここは教会の中です。人が神のために造った建物の中です。一人の男性が横たわっています。彼の傍らには剣がありますがそれは手に握られていません。彼は自分の剣をひとまず置いて休んでいます
 しかし彼のきちんと合わされた両手を見ると、彼は眠ってはいないのでしょう。戦いから逃れてきたばかりの彼は、身体を横たえ休めて、昂ぶった神経の緊張を解こうとしているようです。
 野外や民家であればいつ敵に見つかってやられるか油断が出来ませんが、教会の中であればひとまず安心です。愛を説く神の家の中なのですから。彼は戦いに疲れた身体と神経を休めながら、神の家の中で何を考えるのでしょうか。命や愛や人生について…根源的で本質的な存在について…神に問うているのでしょうか。目を閉じて至高の存在と静かに向き合っている彼の脇では、聖母とその子の絵が彼を見守っているようです。

 ○考えられるの性質…にとって『安定/不動』は基本的に考えられない。自然の中に存在するは決して安定しない。一刻一刻、向きや強さを変えている。不動であればそのものがあり得ない。風は砂や塵やモノ(=情報)を運び、川や湖や海のを波立たせ(考慮要)、岩を削ったり樹木や草を倒したりして地形をつくる(=形成=アイデア)。
  安定したは人為的にしか作れない。人は何かの目的を達するために、小規模で限定的に風を作ることが出来る。作られた風には目的があり、その目的を達するため役に立つ。
 ○【4】考えるのを休憩する。一旦休息をとる。(再起のための休憩)追記:心を鎮める。瞑想。より深い知恵と繋がろうとする。

*-*-*-*-*-*-*

地/物質・お金・財産・知識技術・ステータスが『安定/不動』の状態
 ・地が安定…地はもともと基本的に安定していて不動。ただし同時に人の目に見えないくらいゆっくりと移動したり循環したりしている。そのゆっくりとした変化を人間がおし止めることは不可能。地は元々安定しているが、同時に一瞬も止まってはいない。
 ・物質が安定…物質は通常安定していて不動。ただし時間経過と共にゆっくりと磨耗したり疲弊して壊れていく。上記、地と同意。目に見え、手で触れることができる。安定しているがために人為的に形を変化させたり運んだりして手を加えることが出来る。
 ・お金/財産が安定…安定したお金/財産とは。例えば溜め込まれ使われない預金。不動産や利権。蓄えておける『力』。消費されないことで人の心を支える。
 ・知識技術が安定…安定した知識技術とは。長年の繰り返しの経験で身に付けられた有用な技能。通常安定しているが、使われないでいるとレベルの低下が起こる。また日々使っていると向上する。『地』と同様に安定していると同時に変わり続けている。使われないとあまり意味がないということで『現金』と似ている。
 ・ステータスが安定…安定したステータスとは。経験と実績により一旦獲得した身分。社会生活で振るえる『力』の一種として機能する。ステータスは通常安定しているが、社会情勢や怠慢によって価値が上がったり下がったりする。『地』と同様に安定していると同時に変わり続けている。ステータスは使うものではなく身につけるものなので『財産』に似ている。

ペンタクル上記イメージとカードの絵を見比べてみてください。
 王冠を頭に載せた商人が、頭上にひとつ、両手でひとつ、両足にそれぞれひとつずつ金貨を持っています。両足の金貨はしっかりと踏みしめられており、両手で抱えられた金貨も逃す隙がないように抱きしめられています。
 彼はどうしてこんなに必死に金貨をかかえているのでしょうか。金貨には手も足も生えていないし、ひとりでにどこかへ行ってしまうこともないはずです。
 いえいえ、ひょっとしたら他の誰かが彼の金貨を狙っているかも知れません。彼が少しでも力を緩めた隙にコロコロと遠くへ転がっていってしまうかも。お金とはそのように、ほんの少しのことで手中からすり抜けていってしまうものです。
 しかし生活のためには日常的にお金を手放して必要なものと交換しなければなりません。お金を全然手放さないで生きていくなど実質は不可能です。お金はほとんど毎日必要です。そして少しずつ無くなっていきます。「もしお金がすっかりなくなってしまったらどうしよう!?」そんな恐怖にかられて彼はお金を抱きしめているのでしょうか。「これがなくなったら大変だ!」彼は何とか手持ちのお金を少しでもなくさないよう頑張っていますが、でもこれでは彼は働きに行くことも出来ませんね。手元のお金を使ってでも、もっとたくさんのお金を手に入れる方が賢いのではないでしょうか?今の彼は失う恐怖と不安に襲われているようです。

 ○考えられるの性質…は元々『安定/不動』である。と、同時に一刻もまったく同じ姿を止めていない。地殻はゆっくりと動き、や生き物たちが常に砂を運んだり形を壊したり変えたりしていく。目に見え、手に触れ、存在を確かに確認できる安定した形だからこそ、不動ではあり得ない。不動であり得ず、変化するのを避けられないものを、人が無理に押しとどめようとしても全く無駄であるばかりか不可能である。のサイクルに合わせてを使いこなすのが人の賢い生き方とも言える。
 ○【金貨4】保守的になり身動きがとれない、強い執着を持つ、前進も後退もない。追記:なんとか失わずに済んでいるが自然の流れには適応していない。

*-*-*-*-*-*-*

 前回“3”のカードの時、記号のような図形を使って数字のイメージを表わしました。1が“点=『・』”2が“線=『-』”3が“三角形=『△』でした。

 今回の“4”は『□』です。『□』は安定した形です。安定しているので上にたくさん重ねることが出来ます。横にも並べやすく、汎用性があります。とても役に立つ形です。

 この『□』の図形を各スートに当てはめると、こんなことが考えられるのではないでしょうか。

】人の組織集団は『□』の形にぴったりくる。でも単なる自然な人間の集団であれば『○』の方が適当だろう。『□』は、建設的な目的を持った、秩序のある組織集団にピッタリだ。しかも『□』単体で存在するのではなく、『□』がもっとたくさん集まってより大きな目的のために機能するというゴールがあるべきだ。【4】は和やかな雰囲気だが、後に再び活発に動き出す流れの一過程と考えられる。ここで止まっては中途半端だ。

聖杯】人の心は規則正しく合理的な『□』の形にそぐわない。四角四面の中に押し込められたら退屈で退屈で死んでしまうだろう。それに水は形を持たないし積み上げることが出来ない。水は『□』を喜ばないだろう。出来るだけ早く【聖杯4】の状態から解放してやるのが良さそうだ。

】風を『□』に閉じ込めたら風はなくなってしまう。空気の入り口も出口もない『□』の形を風は喜ばない。しかし情報はどうだろう。情報は新鮮なうちに風と共に伝播してこそ価値があるが、図書館にある本のように溜め込まれた情報は『□』に相応しい。昔ながらの崇高な知恵や学問は、積み重ねたり関連づけたりすることが出来る。『□』にピッタリだ。【4】は崇高な知恵や知識にアクセスするという意味に相応しい。

金貨】土やモノを『□』の形にするのは簡単で、とても役に立つ。こうすればたくさんのものを安定して動かない状態にとどめておくことが出来る。すごく簡単だ。しかしいくら『□』の形にしても、ハプニングや不可抗力で壊れたり傷んだりすることは完全には防げないだろうな。それにお金も『□』の中に閉じ込めておけば安心だしたくさん積み上げられるけど、お金はもともと積み上げるためのものじゃない。有効に使ってこそ価値があるのだから、【金貨4】が容易だからといって、それをよろこぶのはやめよう。

…もちろん、これはヒタチが考えたつぶやきです。もっと色んな考え方があると思うので、興味が湧いた方は試しにやってみていただけたらスートの理解が深まると思います。図形にして考えるとイメージが動的になって、意味に時間の要素が加わります。単語や字面でカードの意味を覚えるよりも映像を思い浮かべる方が簡単です。本や映画でも、台詞を一言一句覚えるより、映像とストーリーで把握するほうが本質をつかめますよね。それと同じです。

*-*-*-*-*-*-*

 ウェイト版は一枚一枚にすばらしい絵が描かれているので、それを手がかりにすればカードの意味をつかむのは容易です。苦労して暗記する必要はありません。
 しかし他の種類のタロットでは小アルカナの数札がトランプのように、スートと数だけの絵であることも多いです。むしろそちらの場合の方が多く、ウェイト版のように数札にまで丁寧な絵が描かれているのが特別なのです。その時、スートと数の関係を把握するのに図形を利用するのは便利です。

 普通、西洋儀式魔術系のタロットでは(ウェイト版もそうです)、カバラの教えに沿って小アルカナを理解します。
 しかし残念ながらわたしはカバラを詳しくやっていないので…片手落ちで恥ずかしいのですが…自然で無理のない数のイメージを使っています。恐らくカバラを詳しく勉強すればもっと深い洞察を得ることが出来るはずですので、「いつかは…!」と思っているのですが。

 1から10までの数のうち、“4”がもっともスートの性質を掴みやすいと思ったのは、おそらく『□』という形が最も人為的だからだろうと思います。棒・火聖杯・水剣・風金貨・地も、この世界を形づくる“自然”です。その自然のエレメントがどのように人為的な形状『□』と折り合うか、その様子を観察すると、それぞれの違いがわたしたち人間にとって分かりやすい形で浮き上がって来たというわけです。

 そしてくわしく観察と洞察を続ければ、わたしたち人間とて隅から隅まで自然のエレメントで成り立っているのです。人間としてのわたしたちと、自然の一部としてのわたしたち…人間関係でぶつかったり困難を感じたとき、自然のエレメントとしてのわたしたち自身をみつめれば、もっとしあわせな形で許しあったり折り合ったりできる…そのようなことを“4”のカードの洞察は教えてくれると思います。
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