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大阪の占い師 サワツ純子 のタロットブログです。たまに理屈っぽい日常のああだこうだも入っています。
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 今回は、色の考察【黒色】20/(2-4)黒色の部分/棒状のものの黒#3として【19・太陽】について見てみます。

 黒色部分の解釈を暫定的に以下のように定義しておきます。

・第3のセフィラ「ビナー(理解)」と対応している(ウィキペディア・生命の樹の記事より)
・極端さ、甚だしさ、絶対性、神と関連 世俗的でない
・闇、悲しみ、光がない、試練、停滞(が、後に神がやってくる)
・悪魔の支配下にある
・進化に必要な過程


 カードの画像データは、U.S.GAMES SYSTEMS,INC から出版されているライダー版ウエイトタロットです。
 『世界シンボル事典』を参考図書として用います。

 分類やコメントはあくまでもわたしの主観に基づいています。タロット作者の意図やカバラの教義に基づいた正しい解釈を目指しているのではなく、個人の自然な感覚と発想に頼って考察してみようとする試みです。ご了承の上、お読み下さい。

*-*-*-*-*-*-*

(2-4)黒色の部分/棒状のものの黒…

【0・愚者】【6】【19・太陽】【聖杯2】

*-*-*-*-*-*-*

 【19・太陽】では 中央の赤ん坊が持っている大きな旗の柄が黒色です。

 この旗は、赤ん坊が持つには大きすぎます。旗は純粋に、象徴的に描かれたものだと言えるでしょう。
 久しぶりに『世界シンボル事典』で《旗》項目を引いてみました。

旗およびそれに類する標章は、はじめ主として戦場で用いられ、遠方からでも個々の部隊の動きがすぐわかるようにするための戦略上の補助手段であったが、後には、それを掲げる軍隊の名誉と権威をあらわす特別なシンボルとなった。(中略)
 ヨーロッパでは、翻る旗は勝利を予感させるものとされ、また旗には紋章に使用されるさまざまなシンボルが効果的にあしらわれている。A.ベルトレートの『宗教辞典』(1985年版)によれば、旗は元来「棹と布からなる呪物であり、特に軍隊や主権にまつわる儀式では勝利や主権を守護するものとされ、また神々のシンボルや持物(アトリビュート)となることもあったが、後には単なる政治的・軍事的シンボルに堕してしまった」という。
 キリスト教の図像では、復活したキリストはしばしば勝利の旗(ラバルム)をもった姿で描かれるが、象徴的に闇の力を克服した羊(復活祭の羊)の姿で旗と一緒に描かれることもある。同様に、挑戦的な悪魔ルシフェルを打ち負かした大天使ミカエルや、戦う聖人たち(たとえば、オルレアンの乙女ジャンヌ・ダルク、竜を退治した騎士ゲオルギウス、オーストリアの守護聖人レオポルト3世、トルコ軍に包囲されたウィーンにあって勇敢に戦うよう人心を鼓舞する説教を行ったカピストラーノのヨアネスが登場する図像にも旗が描かれている。(後略)

 上記の引用から類推すれば、「翻る旗」を持っているこの赤ん坊は、人生のあらゆる戦いに勝利することと、自らの名誉や権利を示威していると解釈できます。事なかれでだらだらと生きていくのではなく、人生を強く明るく生き抜いていくための覇気があり、自らの尊厳と名誉を重んじる意思を示していると言えるでしょう。

 オレンジ色の翻る旗を支える黒い柄(棹)はどのように解釈できるでしょうか。

*-*-*-*-*-*-*

◆極端さ、甚だしさ、絶対性、世俗的でない…
 この旗が現実のものではなく、勝利や名誉を示すシンボルであるとするなら、赤ん坊が手に触れている棹の部分もまた、世俗的ではない・聖なる一部分と見て良いでしょう。
 この小さな赤ん坊の身体がこのような大きな旗を持って支えていられるのは、黒い柄の部分に秘密があるのかも知れません。


◆闇、悲しみ、光がない、試練、停滞(が、後に神がやってくる)…
 太陽のまぶしい光と温かさに満ちたこのカードの中で、闇や悲しみ、試練や停滞がテーマになりうるのでしょうか?

 翻る旗は「勝利」の意味合いが強いようです。
 「勝利」とはすなわち「戦い」あってのこと。勝利を目指すためには戦いの試練や停滞、光のない悲しい世界を経ることが必須なのかも知れません。


◆悪魔の支配下にある…
 この問題も上記のものとよく似ている気がします。
 戦いと勝利、名誉と権威は、敗北と敗者、屈辱などを生み出します。

 そのようなことを求める自体が、いくらか『悪魔』の支配下に置かれた状態だと言えるかも知れません。


◆進化に必要な過程…
 この世に生まれ、充実した豊かな人生を生きるために、戦いと勝利は経るべき過程と言えます。戦いを避け続けては生きてはいけませんし、戦うからには敗北とも無縁ではありません。

 手にしている部分が黒、ということに意味を感じます。


◆第3のセフィラ「ビナー(理解)」と対応している…
 戦い、勝利を手にして力強く生きていくこと、そして時には敗北してその意味や理由を学ぶこと…戦いと勝利、名誉と権威を重んじることが、即ち、学びと理解に繋がるのだと言えるでしょう。


*-*-*-*-*-*-*

 今回は、『世界シンボル事典』が使えたので、大変書きやすかったです。なるほど、とスムーズに解釈できました。

 わたしはどちらかというと普段はほとんど勝ち負けにこだわらず…わりと「負けても平気」なタイプです。覇気がないなぁと自分でも思います。

 しかし、たまに、意地悪なくらい「絶対負けない!」という気になることがあります。そんな時は、自分の中の誇りやプライドがピカピカ光っているような気がして、爽快感を持ちます。いいものですね。

 勝負すれば、負けることと無縁ではいられません。全戦全勝の人など、この世にはいません。だからこそ、上手く負ける、負けて学ぶ、ことが、力強く充実して生きることに必要なのでは、と思いました。

 次回は【聖杯2】の札です。

 今後とも当ブログをよろしくお願いします。
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